アフリカの地方風の授業 | 予備校講師・みはらっち0-0^のオフィシャルなブログ

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北予備博多駅校で質問に何人か来ていて、時間の関係で説明してあげれなかったので、ここで説明しとくかいな。

アフリカの地方風の話。

アフリカの北回帰線あたりは年中、中緯度高圧帯に覆われて、下降気流が多くなる。
つまり、そのエリアを中心にして、コリオリの力(転向力)のために風が右向きに吹き出している。

そこまでわかれば、サハラから吹く風の方向と高温乾燥って性格は自然とわかるでしょ。

その風を矢印で表すと、その矢印の先のひとつがエジプトの方に向いてる。
それが
『カムシン(ハムシン)』

当然高温乾燥でギザの三大ピラミッド辺りにも砂嵐を起こす。

ボクも一昨年、エジプトに行って経験した。
春先だったけど、やはりこの風が吹いていた。この風、40日間吹く風という意味なんだ。
この頃はコンタクトの人は大変だったはずだよ。

マセラティっていうメーカーにカムシンって車があるのはこれが由来。


それと同じ性質の風で南西部のリベリア辺りにかけて吹く風もある。
『ハルマッタン』

つまり、高温乾燥な風で、春先にメインに吹く。つまりみはらっちriでは
『春を待つ頃に吹くので→春待ったん?=ハルマッタン』と笑って覚える。


次は、チュニジア辺りに吹く同じ性格な風

『ギブリ』


そう、宮崎駿監督の…あのスタジオ『ジブリ』はこれが由来。
これもマセラティの車にある。



そして、最後にはセンター試験に一番出やすい『シロッコ』

この風を体験したのはスペインでアンドラの近い山の中。

実は黄色い雪が降ったんだ。
黄色いって言っても白い雪の上にうっすら黄色チョークの粉をまいた感じ。

まだ春先だったから、雪は見れる。
風が地中海を渡る時に湿気をゲットして、乾燥風なシロッコが湿潤に変わり、山に上がると気温が下がりながら湿気を落として雪になっちゃったんだ。
つまり、黄色い雪を持ってきたのは
『シロッコ』

黄色はサハラの砂だったんだ。


つまり、黄色いくせに
『白っ子』→『シロッコ』って覚えるんや。爆。



つまりこれらの風、すべて、
冬から春先にかけて吹く高温乾燥のサハラから吹き出してくる風なワケ。
ちょうど
3月9日の誕生日に経験したもの。
photo:01



ついでに土壌の話も。

砂漠の土は『砂漠土』と呼ばれて黄色い。まるで栗の中身みたいな色。

ちゅーことは、栗の中が黄色なら周囲は栗色土。

砂漠の周囲はステップでしょ。

だから、砂漠気候の周りにあるステップ気候の所に分布するのが栗色土。
栗色は黒っぽいので、農業にも向くワケね。


あーね~。納得??


しっかり地図上で確認しとくんやで。
ちなみにリベリア辺りは冬から春先はハルマッタンが陸から海に向かって吹くために気候は乾燥で、夏は逆に海からサハラに向かって風が吹くので、湿気を多く含み、夏は雨が多いワケ。

だから、地図上で気候区分の所をチェックしといて。Am気候だから。

そこを水源としてるのが外来河川のニジェール川。


全部繋がってるワケね。しっかり理解すんのやで。

次回はミストラルとボラ、ブリザード、やませ、スホベイの説明しようかね。