Blue Stardust ( I-novel SF )・・・7 | mcode

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人文のジャンル:アート・科学・哲学・文学・音楽



  赤毛のシャギーボブ   入院準備


 一昨日、髪を切りました。
ベリーショートにしようか、ボブにしようか、
ヘヤーサロン、店の方に好奇心で質問。
ボブって流行してるのかしら・・・・・・
流行は嫌いで、自分流が好きなんだけれども。
ボブでも、シャギーカットしたり、パーマだったりとか・・・・・・
と店の方。

わたしのイメージは、
ロングはダ・ヴィンチのモナリザの感じ。
悩んだ結果、ショートです。
うん、いい感じ。
快活で少し若くみえるかも・・・・・・
派手で冷たい感じの顔には、
ショートは似合わないと思い込み。
そのカットの帰りに、わたしの部屋がある同じ建物の、
音楽事務所の歌手の女性と2度目のご対面。
並木道から建物の敷地に入ろうとした時の出来事。
お互いに目が合って微笑の挨拶。
お互いに名前も知らないのにね。
スマイルっていいなあ、
なんだか、嬉しかった。元気が出た感じ。

もうじき闘病生活になる・・・・・・
わたしの通う病院の食事は野菜が中心。
穀物・野菜・果物・大豆・植物性蛋白製品など。
卵乳菜食中心って、痛みを感じる小さな命に優しいから好き。
味は懐石料理のように美味しい。自分勝手に評価。
わたしの料理に比べたら、月とすっぽん。
比較するのが変・・・・・・
野菜中心の病院食でも、とても美味しい。
身体が辛くない日の唯一の幸せタイム。
ベッドごとに液晶テレビとインターネットの接続が可能。
ネットは嬉しいけど、はあ。
いまだに自分の仕事が完成していない。
未完の人生ってどんな感じなんだろう・・・・・・
そうそう、チャプレンもいっらしゃる。
わたし、神さま嫌いなのにね。
日曜日ごとに廊下からナースの賛美歌の歌声。
重い大気と薬の匂いの中で、透きとおるような歌声。
優しくて可愛らしい歌声は癒される。
複雑な心境・・・・・・
神さまじゃなく、優しい人の気持ちが好き。
たまにはロックもやって欲しい。
入院費が高くならなければ最高なのだけれども・・・・・・
あっ、ワインが飲めない!



  

  赤毛のシャギーボブ  あきらめ


おしゃれすると、
元気が出る。
でも入院生活は、
おしゃれもお化粧もむずかしいかなっ。

素顔でも、
きれいに見える時があるよね。
恋人とか、
感動できるものを見つめる時って、
輝いてる。

一番のおしゃれは、
微笑みと涙かもね。
弱いのか強いのか、
したたかな生きるすべ、
したたかな美しさ、
笑顔と涙、
胸がぎゅっとする。

スキンシップもいい。
あっ温もり、
生きてるって感じ。
束縛されて、
束縛して、
感じる幸せって、
どうなんだろう・・・・・・
ほどほどがいいかも、
バランスが大切かな。

でも未来のない幸せなら、
ないほうがいい。
今が最高に幸せなら、
未来はその分だけ悲しくなる。

普通の、
赤毛のシャギーボブだったらよかった・・・・・・





  赤毛のシャギーボブ  無断外泊


パジャマにコートをかけて

歩いて十分

自宅に戻れる距離

病院の薬をワインで飲み込む

久しぶりの酔いどれ堕天使

自堕落

痛みがなかったら幸せ

痛みって

生きるために必要な機能

心の痛み

身体の痛み

身体の痛みは心を麻痺

心の痛みは

脳を麻痺

脳を麻痺させると

身体と心は痛みを感じない

そうなると

もう人間じゃない

生ける屍・・・・・・

愛も恋もつくれなかった

平凡な幸せって何だろう・・・・・・

あれば悲しみが生まれるだけ

もういい

終わりにしたい

優しくしてくれたひと

優しい眼差しのあなたに

心から感謝

あなたがいたから生きられた

ありがとう・・・・・・

もう少し

まだ生きられる

もう少し・・・・・・ 

普通の幸せ

優しい部屋のぬくもり

でも望んでも叶わない幸せもある

未来の無い幸せがある

絶対に叶わないことなら

最初から望まないほうが辛くならないのよ

何も望まない方がいいのよ

望まないほうが悲しくならないのよ

絶望じゃない

希望は考え方しだいで無限にある

生命は肉体だけじゃない

心は永遠に生き続ける・・・・・・

東京の空の下

日溜まりの白い雪は儚い

木陰の白い雪は長らえる

ベッドでじっと待つのは嫌なのよ

幸せって・・・・・・

あなたならどちらを選択する・・・・・・





  ミルフィーユのそよ風


 青空に 街路樹の並木道に
 暖かな日溜まりに ふきわたる爽やかな風

 わたしはミルフィーユのそよ風

 哀しみを 優しいクリームで包み込み
 時々香るコアントロー リキュール40度の大人の香り
 ミルフィーユのサクサクとした清涼感は
 すがすがしい軽やかな風

 わたしはミルフィーユのそよ風

 きつく抱きしめても 
 指の隙間から するりと通り抜けてしまう 無邪気な風
 やわらかな白い雲にのって 遠い空を旅してる 

 わたしはミルフィーユのそよ風

 そっと 頬を撫でて通り過ぎる 優しい風
 ケーキの小さな小箱には 納まらない 

 わたしはミルフィーユのそよ風

 あなたが頬に涙する時 
 わたしはそよ風になって
 あなたの空に 街路樹の小枝に 暖かな木漏れ日に
 そよぐ風になる

 わたしはミルフィーユのそよ風

 泣かないで 
 わたしは 青い海原の波間をくぐりぬけ 
 優しいわた雲とともに 世界中を旅してる 
 
 わたしはミルフィーユのそよ風