クリスマスの思い出 アレルギーのお話です。 | 「あー、幸せな人生だったー」と最期の日に言える人生を歩こう

「あー、幸せな人生だったー」と最期の日に言える人生を歩こう

アトピー&食物アレルギーを持つ子供を育てて30年が過ぎました。
夫と別居し、娘とふたり暮らしを楽しむため、見ないふりしてきためんどくさいことに向き合い始めてます。




クリスマスが近づいてくると

食物アレルギーのお子さんをお持ちの

親御さんは、色々考えることがありますよね。


うちもそうでした。

クリスマスが、すごく憂うつでした。


なんでこんなイベントがあるんだ

そんなことさえ思いました。




それこそ

鶏肉が食べられるようになったのも

息子が中学に入ってからのことなので

今思えば、大変だったなと思います。



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うちの息子、小さい頃は

重度の食物アレルギーな体質でした。



食物アレルギーというものは

成長するにつれ

普通はよくなると言われてますが


うちの息子の場合

大人になった今でも

除去食は続けています。



というのも

息子が小学3年生のとき

DNA検査なるものをして


一生、アレルギー体質は治らない

除去食は、一生やり続けなければならない


そんな診断を受け

私は小学3年生の息子に

それをそのまま伝えました。


それを聞いた息子は

泣いて、泣いて

しゃくりあげながら泣いて、泣いて


何も言わず、ただ泣いていました。



かわいそうと思うかもしれませんが

これが息子の生きる道なのです。



そんな体質の息子がいたので

うちでは

クリスマスケーキというものを

食べたことがありません。




少し昔の話をします。


息子が5歳ぐらいのとき

確か、イトーヨーカドーだったと思います。


卵、乳製品、小麦不使用ケーキを

予約販売すると新聞で読みました。


「息子が食べられるクリスマスケーキが

 あった!」


そんな期待を抱いて

早速予約をしようしたら

「ケーキ、食べたくないからいらないよ」

と息子。

無理して言ってるかと思ったら本心のようで

「ケーキの形のちらし寿司とかもいらない

 おいしくないから」

「みんなは、ボクがケーキが食べられなくて

 かわいそうと思ってるかもしれないけど

 ボクは、かわいそうじゃないよ。

 普通のごはんでいいよ、おいしいから」




5歳ですよ。

幼稚園年少の子が、こんなこと言うかと


親としては、息子が頼もしかったけど

本当に切なかったです。



クリスマスが近くなると

このエピソードを

私は思い出します。



息子は、現在26歳

クリスマスケーキを一生食べることは

ないと思います。


でも、ボクは幸せだよ

と息子は言ってます。