ザンビ2 | あやっちのブログ(AKB48&欅坂・櫻坂46&乃木坂46妄想小説)

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夢小説書いてます‼︎
投稿は不定期なので気長に待って頂けたらと思います^ ^




ボイラー室に残っていた3人



楓は目を覚ました実乃梨のもとに駆け寄った



実乃梨「プハッ⁉︎…ハァ…ハァ…な、なに⁉︎何でまた縛られてたの⁉︎」


口と腕に縛っていた布を外した楓



楓「ごめん…こんな事して…」



実乃梨「もしかして…わたし…」


楓「……」



実乃梨「ッ……ごめん…」

楓「実乃梨が謝る必要なんてないよ!…けど縛られるのはやっぱりイヤだよね…」


実乃梨「…ううん…そういう事じゃないよ…私はまた楓に酷いことをさせようとしてた…そうでしょ?…」


ゆずき「……」


楓は何も言わなかったが、ゆずきは何も言わず首を縦に振った



実乃梨「楓のこと…守ろうって決めたのに…ザンビになりかけた瞬間、怖くなって…」


ザンビになっていたとはいえ、無意識で楓に殺して欲しいと思っていたんだと思う


実乃梨「そうならないために…私は自分で自分を…」


実乃梨はザンビになり掛けていた時、本当なら自分で自分を殺そうとしていた




楓「……実乃梨」



ゆずき「………はぁ…」



この深刻な空気を変えようとゆずきは2人の手を取った




ゆずき「2人ともよく聞いて?もし、また実乃梨がザンビになっても私と楓は殺さないし、殺させない。寧ろ助けるつもり。」


実乃梨「ゆずき…」


ゆずき「それに、実乃梨が楓にまた殺して欲しいって頼まれても私が絶対に止める。」


楓「ゆずき…」


ゆずき「私が必ず2人が助かる道を作る。それで問題ないでしょ?いつまでもそんな暗い顔しない!わかった?」


楓「うん…」

実乃梨「わかった…ありがとう。ゆずき。」



ゆずき「うん。じゃ2人でご飯作って来て」



楓「へ?」

実乃梨「はぃ?」



突拍子もない事を言い始めるゆずき

ご飯?何故にご飯?



ゆずき「なんか…お腹空いてイライラして来た…」



実乃梨「か、楓…早く作ろう…?」

楓「う、うん…」



颯爽と動き始めた2人


ボイラー室から出た2人は調理室へと向かって行った





ゆずき「…ふぅ…たくっ…」



2人が出るのを見送ったゆずきは後ろにある棺桶に触れた



ゆずき「お母さん…待ってて…いつか必ず会いに行くよ…だから少しだけ待ってて…。」


そう言い残しボイラー室のドアを閉めた







あれから数週間が経過した…。






未だに私達は世界を救う解決策に見い出せてなかった






食料ならまだ沢山あるけどいつかはその食料も尽きる…。




実乃梨「この量ならもって一年ぐらいだと思う。」




あれから実乃梨がザンビ化する様子が見られなかった


けどまたいつザンビになるかわからない


だから寝る時は腕と足を縛っている


これは実乃梨からのお願いだった。





楓「食料が無くなる前にどこか調達しに行かないといけなくなる…」


ゆずき「どこかって?どこ?」


楓「避難所…とか?」


実乃梨「避難所なんか本当にあるのかな…」



楓「わからない…けど、夜になると1つだけ明かりが灯ってる所があるの」



ゆずき「明かり?どこで見たの?」


楓「…屋上だよ」


実乃梨「何でまた屋上なんかに…」


屋上は実乃梨が飛び降りた場所

楓が絶望を見たところだ…



楓「眠れない日があって…たまたま屋上に行った時に見たの」


実乃梨「そう…。」


ゆずき「行ってみる価値はあるけど…。」


楓「じゃ…!」


実乃梨「…いくらなんでも危険よ!」


楓「……」


ゆずき「実乃梨の言う通りだよ…私だってここに来る途中、何人かのザンビに噛まれた。」


噛まれない保証はどこにもない

生きて帰れる確率はほぼ0%に近い…。

今の楓達には武器と呼べる物は何もない。



楓「けど!ここにいても何も変わらない…。ザンビの被害が増えていく一方なんだよ…?」





実乃梨「……」


ゆずき「行かないとは言ってない。」


楓「え…?」

実乃梨「ゆずき⁉︎」



ゆずき「ザンビと遭遇しないようにすれば可能かも知れない…」


楓「どういうこと?」


ゆずき「ザンビはどうやって私達を見つけてるかわかる?」

 
実乃梨「どうやってって…そんなの視力とか聴力とか…」
  

ゆずき「そう。目と耳で探し歩いてるの」


完全にザンビ化した物は不死身という膨大な力を得る代わりに理性を失い誰に構わず襲う


完全にザンビ化した相手になら楓達にもチャンスがあるとゆずきは話した


楓「じゃその2つを遮断すれば…可能ってこと?」


実乃梨「そ、そんなの無謀だよ!いくら何でも危険には変わりないでしょ!!」



ゆずき「うん…だからこうやって話し合ってるんじゃん?」


実乃梨「それは…そうだけど…」


楓「とにかく探してみよう!…そうすればきっと…きっと!」



ザンビを封じる方法だって…


ゆずきのお母さんを救うことだって…



楓「実乃梨を助ける方法だってきっとあるはず……!」