ザンビ2 | あやっちのブログ(AKB48&欅坂・櫻坂46&乃木坂46妄想小説)

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夢小説書いてます‼︎
投稿は不定期なので気長に待って頂けたらと思います^ ^





楓「ん…あれ…私いつの間に…」



今までの疲労が溜まっていたのかいつの間にか眠ってしまっていた 


起きた時には朝になっていた




ゆずき「楓、おはよ」


楓「ゆずき…おはよう。実乃梨は?」


ゆずき「今は眠ってる。」


楓「そう…あれからずっと起きてたの?」


ゆずき「まぁ…ね笑」


ゆずきは楓が眠った後も起きていた


学校にザンビがいないにせよ、万が一に備えて見張っていたんだ


実乃梨の事もあるし…




楓「ごめん…」


ゆずき「気にしないでよ笑。気になって眠れなかっただけだから」


楓「……」



ゆずき「それより、状況を整理したいんだけど…」



楓「うん。」



ゆずき「その前に楓に聞きたい事があるの」


楓「ん?」


ゆずき「ここにザンビに関わる物とか…置いてあるの?」


楓「え?」


ゆずき「楓には言ってなかったよね?私がここに来た理由。」


楓「う、うん。」


ゆずきはザンビの真相を知ってからここ、フリージア学園に導かれるように来たと話した。


ゆずき「この学園に着いたとき、大きな爆発音に気づいて学校の中に侵入したんだけど…」


中に入った瞬間、実乃梨が屋上から落ちて来くるのを目の当たりにしていた。


ゆずきはそれを見ることしか出来なかった


上を見上げると楓に気づいたゆずきは屋上に駆け込んだという経緯だった。


だが、楓には実乃梨の事を話さなかった。


その方が良いとゆずきは思ったのであろう。



その間、楓はゆずきが言っていた事を考えていた


楓「引き寄せられるもの…もしかしたら『棺桶』のことかな…」



思い当たる物といえば『棺桶』そして風車…

だけど風車は今どこにあるかわからない…


ゆずき「棺桶⁉︎…ここにあるの?」



ゆずきには『棺桶』がここにある事を教えてなかった


楓「う、うん…前に守口さんって人がザンビの呪いを封印する儀式の為に棺桶を…この学校までもって来たらしくて…」


そして楓を生贄にしようとしていた…



ゆずき「その棺桶がある場所に案内して…!」



楓「う、うん…でも実乃梨は…?」


ゆずき「実乃梨も連れて行く…何が起きるかわからないから…最悪の場合、『神人』になる可能性もある…」



楓「『神人』…」



ゆずき「そうなったらもう手の施しようがない………そうなる前に私達が止めなきゃいけない」


楓「…うん…」




楓達は実乃梨を連れて棺桶があるボイラー室へと向かった



楓「ここだよ…」


本当ならここへは行きたくなった。

ザンビの呪いを知ったこの場所、いや殺されそうになった場所なんかに…



ゆずき「これは…」



ゆずきは棺桶を見た瞬間、棺桶のもとへ走った




ゆずき「これだ…何故だかわからないけどこれに惹きつけられるようにここに来た…気がする…」



楓「なんで…ゆずきがあの女性の子供だから?」

ゆずき「わからない…けど…ッ⁉︎」


楓「どうしたの⁉︎」


ゆずきが棺桶に触れた瞬間、右目を押さえ始めた



ゆずき「ウッ…ウァァァァ…!!!」


楓「ゆずきどうしたの⁉︎」


突然、大きな声で苦しみだすゆずき


すると、ゆずきは取り憑かれたように同じ言葉を繰り返した


ゆずき「イタイ………クルシイ……信じテくレヤ…!イヤ……イヤッ……ココから出してクレヤネ……タスケテクレヤ…何も悪いコトしてナイ…!」


楓「ゆずッ…はぁ…はぁ…アァァァァアー!!



取り乱したゆずき…

心配した楓はゆずきに触れたがその瞬間、ゆずきが見ていたビジョンが楓の脳内に入って来た



大人達に囲まれ、何度も何度も棍棒で叩かれた


我が子も汚い手で取られ、美しい女は棺桶に放り投げられた


男達は笑いながら我が子を棺桶に投げ捨てられ、冷たく凍った子を泣きながら抱き締めた




生きたまま埋められた…


罪のない赤子まで殺すなんて…


美しい女の怨念はこの世の人間が滅ぼうとも尽きる事はない




ゆずき「ッ…おかぁさん…おかぁさん…」



ゆずきの左目には涙が出ていた




楓「ゆずき…本当はお母さんのこと…」


ゆずき「ッ…うっ…」


楓「この世界は救われない…ゆずきはそう思ってるんでしょ?…なのに何で滅ぶとわかっていて、生き続ける必要があるの…?」


この世界はザンビによって滅ぼされる。

そんな事わかっているのになんで…


楓「この先の未来を見届ける義務?…ゆずきが思っている事はそんな事じゃないんでしょ!!…本当は…お母さんを助けたいんじゃないの…」




ゆずき「違う…違う…わたしは…あの女のせいで…」


楓「なら何でそんな悲しい顔するの…!…見たでしょ…?あなたを抱く優しい顔をしたお母さんの姿…あれが嘘だと思う…?」


楓の問いにゆずきは首を横に振る


ゆずき「……嘘じゃない…」


楓「ならもう…お母さんを悪く思うのはやめよ…」


ゆずき「けど…」


楓「確かにザンビを産み出した張本人かも知れない…けど彼女は悪くない…悪い事なんかしてないんだよ…」


ゆずき「……」


楓「お母さんを助けよ…みんなを助けようよ…」



ゆずき「楓…」


楓「きっと助けられる方法はある…私が必ず見つけてみせる…だからゆずきも一緒に手伝って…?」



ゆずき「ッ…わかった…」




ずっと孤独だったゆずきを変えてくれた楓


楓ならきっと…いや絶対この世界を変えてくれる…そんな気がした…














実乃梨「ん…ん?…ンンッ⁉︎…ンンッ⁉︎」









楓「み、実乃梨…⁉︎」






後ろを振り返ると手足・口に布で縛られている事に驚く実乃梨の姿があった

  



ゆずき「あっ…やっと目が覚ました笑」


涙を拭き取りながら話すゆずき


楓「えっ⁉︎…ゆずきどういうこと…?」


ゆずき「実は…楓が寝ている間に…笑」



ゆずきは自分の腕を楓に見せた


腕を見ると前に見たザンビに噛まれたであろう噛み傷があったが、その中に真新しい傷に目が入った




楓「まさか…ゆずきッ!!」


ゆずき「あはは……ごめんなさい…!」



楓が寝ている間にゆずきは実乃梨のザンビ化を止めようとわざと噛まれた…らしい…




それを聞いて溜息が出る楓



今この状況がわからず困惑する実乃梨



自分の気持ちに素直になった後に怒られるゆずき…




この3人の行方はどうなることやら…