ザンビ2 | あやっちのブログ(AKB48&欅坂・櫻坂46&乃木坂46妄想小説)

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夢小説書いてます‼︎
投稿は不定期なので気長に待って頂けたらと思います^ ^





話し合いの後、学校に使えそうな物を探し回った








楓「これとかどう?」


ゆずき「いいね」


実乃梨「ねぇ…本当に行くの?」


楓「当たり前でしょ?もしかしたら救援を待っている人かも知れないし…確かめない事には始まらないよ」


実乃梨「そうだけど…」


ゆずき「まぁまぁ笑。今日の夜に楓が言ってた建物の確認と、これらを屋上から使ってみてどうするかはそこで判断しよ?笑」


楓「そうだよ」


実乃梨「うーん…わかったよ」


実乃梨が何故否定的なのかというと、


今の実乃梨の身体は半分ザンビであること

ゆずきのおかげで自我が保てられているものの、


いつザンビとなり楓達を襲ってもおかしくない状態だった。


それを実乃梨は恐れていたのだ。



もし…楓に何かあったら…



楓「実乃梨?どうしたの?」

実乃梨「…あ、何でもない!」



そう言って物を運ぶ実乃梨


見かねたゆずきが実乃梨に声を掛けた


ゆずき「……実乃梨、ちょっといい?」


実乃梨「ん?」


ゆずき「実乃梨は何も心配いらないよ?」

実乃梨「…え?」


ゆずき「もし実乃梨がまたザンビに戻っても私が止める。だから実乃梨は楓のそばにいてあげて?」


実乃梨「…ゆずき…ありがとう。」

ゆずき「うん。」






その日の夜、楓達がザンビ対策として作った物を屋上に持っていった






ゆずき「明かりがついてた建物って?」


夕日が沈み、辺りはだんだん暗く始めていた





楓「あそこらへんだったと思うんだけど…あっ!あそこ!」



実乃梨「ほんとだ…」


微かな明かりは特に救難信号を示しているようには見えないほど小さな明かりだった


見たところ距離的にもそう遠くない


歩いて1時間もかからない場所だった




ゆずき「あれってロウソクか何かかな?」



楓「たぶん…」


ゆずき「まぁとりあえず、ある程度の場所は確認できたから、早速この爆竹砲を使ってみよ?」



ゆずきが言っていた爆竹砲とは、



この学園では毎年学校で夏祭りが行われていた


その夏祭りで大量の花火と爆竹が余っていた為、それを改良したものが爆竹砲である。




楓達は校庭に出ると閉門の先には何人かのザンビが門の周りで彷徨いていた




(ウゥゥ……)



楓「ザンビ…」


実乃梨「……」


ゆずき「みんな静かにね?今のところ気づかれてないみたいだし。」


確かに私達に気付いてないみたい

この暗さで見えてないのか襲ってくる様子はない


ゆずき「このまま近くまで進んで……」



パキッ‼︎



ゆずき「あ…」

楓「え?」



(ウゥゥ…!!!)




ガンガンガン!!




ゆずき「ご、ごめん笑」


実乃梨「気づかれたじゃん…」


楓「あはは…」




ゆずきが地面に落ちていた小枝を踏んだばかりにその音のせいでザンビに気付かれてしまった


ザンビは門から入ろうと押し寄せて来る



(ウゥゥ…!!!)



楓「なんか集まって来てない?」


実乃梨「門を叩く音で他のザンビが呼び寄せられてるんだ…」


ゆずき「あー…」


楓「とりあえずゆずき!爆竹砲で他のザンビを遠くに呼び寄せないと!」

ゆずき「う、うん!」



ゆずきは手に持っていた爆竹に火を付けた



バチッ…シュュ…



ゆずき「行くよ!!」




ヒューー……




パンッ…!!…パンッ…!!







ゆずき「うぁ…きれい…」


実乃梨「いや…花火に浸ってる場合じゃないでしょ…」

 

ゆずき「あ…あはは…」



楓「でも凄い…ザンビが爆竹音と光の方に向かってる」



何人かのザンビはゆずきが放った爆竹砲によって門の前からいなくなっていた


楓達の想像以上の効果に驚いた



楓「これだったら…」



行ける…!!



微かな希望に期待が高くなる楓



ゆずき「うん。これなら行けるよ」


実乃梨「で、でも…やっぱり危険じゃない…?」



楓「危険は変わらないけどやってみようよ!」


実乃梨「楓……わかった」



ゆずき「じゃ、明日の夜明け…日が昇る前にここを出よう!」


楓「うん!」


実乃梨「……」





そして楓達が学校を出る決行の時間となった







楓「じゃ…行こう」


荷物をまとめ門の外へと向かう


だが実乃梨は立ち止まった


実乃梨「…私やっぱりここに残る…!」


楓「実乃梨…?なんで、一緒に行こうよ?」


実乃梨「楓達に迷惑かけたくない…だから…」


ずっと実乃梨は悩んでいた

私のせいで楓達が危険な目に遭うのではないかと



実乃梨「それに…私がここにいた方が学校に何かあった時対処出来るし…」


楓「…実乃梨?私は実乃梨のこと…一度も迷惑だなとか思った事ないよ?それに私は実乃梨と一緒に行きたい。」


実乃梨「楓…でもまたいつザンビになるか…」

楓「実乃梨ならザンビの呪いなんかに負けない。私はそう信じてるよ…。」


実乃梨「……」


楓「……行こ?」



楓は実乃梨の手を取り歩き始めた


実乃梨の目には涙が出ていたが、楓はもうこの手を離さないとばかりに強く手を握った



その後ろ姿を見るゆずき


何故か自分とみこの姿を重ねてしまい、少し悲しい気持ちになった




外に出た楓達は建物の明かりとは別の方向に爆竹砲を撃ち、ザンビとの遭遇を避けながら目的地に向かった







楓「これなら日が昇る前には着きそうだね」


ゆずき「うん」


実乃梨「まって…なんかおかしくない?」



楓「何が?」


実乃梨「やけにザンビが少ない感じがする…」

楓「それはこの爆竹のおかげで…」

ゆずき「いや…実乃梨の言う通り、何かおかしい。」


楓「え?」



実乃梨「さっきから視線が感じる…」

楓「視線?」

ゆずき「嫌な視線…」





シーン…としたこの静けさと暗闇の中で何かがうごめく。



(ウゥゥ……)



実乃梨「ッ⁉︎…楓後ろ!!」


楓「ッ⁉︎キャッー…⁉︎」



ゆずき「楓…⁉︎」



この暗闇の中で楓は何者かに掴まれた



楓「離して…!!…離してよ…!!」


(ウゥゥ…ウゥゥ…!!!)


実乃梨は咄嗟にライトを向けるとそこには髪が白くなったザンビ…いや、『神人』がいた…。



ゆずき「楓…!!」



バンッ!!!



(ウゥゥ…)



ゆずきは神人を殴り、楓と神人を引き剥がしたが神人はそれでもなお、楓達に襲って来た




楓「はぁはぁ…」

実乃梨「楓大丈夫⁉︎」

楓「う、うん…」


間一髪、噛まれずに済んだが…



(ウゥゥ…)

(ウゥゥ……)


楓「ザンビが…集まって来た…」




今の騒動で他のザンビ達が集まって来てしまった



ゆずき「ッ…囲まれた…」




絶体絶命の楓達…



(ウゥゥ…!!!)



楓「キャッ…⁉︎」


ゆずき「楓…⁉︎」


実乃梨「キャッ…⁉︎…離して…⁉︎」


ゆずき「実乃梨…⁉︎」



目的地はもう直ぐ側まで来ている。

それにもう直ぐで日が昇る…

だが…ザンビに囲まれた楓達はもう…




ゆずき「ッ………」

























          第2章完結……