「Mon cheri」 -45ページ目

おとぎ話


今日、彼のお父さんとDVDを見てた。

横目に元貴を見たら、珍しくキッチンで何かしようとしてた。

「DVD始まるよー」って言ってるのに。

鼻唄るるるで何かやってる。

もう、好きにさせようと思って、気にすることをやめて、アウトレイジを拝見。

見始めて10分後くらい、なんとも表現しずらい音が耳に届いて、音の聞こえた先に恐る恐る目を向けたら・・

居るはずの元貴はいなくなっていて、みすぼらしい姿のお爺さんが立っていた。

元貴は魔法が使えるようになったのかな。

アウトレイジよりおぞましい。

やっぱり現実は、いつも恐ろしい。

まぁ、もちろん、その正体は紛れもなく元貴なんだけど。

壊れたミキサーのお茶目なイタズラで、中身が彼の頭めがけて見事に真っ白に降り注いでた。

「とんだ玉手箱や。」と、座布団1枚なセリフを吐いて佇む主人公。

まるでカメを助けた太郎さんのお話みたい。

そんな寸劇がすぐ側で始まってるのに、おじちゃんの目はTV画面に釘付け。

悲しい息子の晴れ舞台。

大丈夫。

わたしがちゃんと心のビデオカメラに録画したよ。

3年程前のある日、わたしの腕に抱かれて一緒に元貴くんちにやってきたミキサー。

朝から美味しい野菜ジュースが出来た時は、眩しい笑顔で喜びを分かち合ったり、孤独に負けそうな日は、野菜たちと一緒にわたしの孤独も粉々にしてくれた。

その洗いづらさも、手のかかる子ほど可愛いっていう、ご愛敬。

幸せも孤独も分けあったミキサーは、ひとあし先にこの家を旅立って行きます。

最後にみすぼらしいお爺さんと、色褪せることのない思い出を残して。

仕方ないよ。

永遠なんてない。

色んな思いを抱えて、夜は更けていく。

夜はこうして更けていく。

さよなら無鉄砲


イニシアチブって単語。

彼が気に入ってしまって、理解しないまま使ってる。

英語を操れないもときくんが使うには、少しばかり高度過ぎない?

意味を知らないままじゃ、あまりにも彼が不憫でならないから、調べておいた。

イニシアチブ:率先すること。主導権。イニシアティブ。


これで使い放題。

但し、用法用量守って使ってください。


欲深き河童


黄砂のせいで、車がすごく汚い。

嫌。

でも、黄砂がすごいからって、「関東に引っ越そう」と思ったことはない。

だから、結局大丈夫。

黄砂くらい平気。

嫌だけど、平気。

我慢しながら、妥協しながら、みんな生きてる。

みんなえらい。

「なにか欲しいものある?」

って聞かれたら、どんどん答えがでてくるけど、

「じゃあ、その欲しいものを持ってない今は不満足?」

って聞かれたら、そんな今も普通に生きれているわけだから、どんなことをしてでも手に入れなきゃいけない本当に必要なものって、実はそんなにないのかも。

足りないように感じることは、絶え間なくぽろぽろでてくるけど。

身長とか、思いやりとか、カルシウムとか。

決して足りているとは言えないけど、生きていく分にはなんとかなってる。

罪深し。

こんな罪作りなわたしなのに、今日知人がいっぱいきゅうりくれた。

わたしってカッパだったっけ?と勘違いしちゃうくらいもらっちゃった。

いくら何でもくれすぎなくらい(笑)

ありがたいけど、わたしこんなに食べこなせないよ。

だって、きゅうりの調理法そんなに知らない。

でも、でも、ありがとうございます。

心から。