12/8(水)
久しぶりに暑くて起きたんだけど、寝る方向かえたら解決した。
今までナニやってたんだ…
今朝もカツオはビーチ行ってたらしい。
どこまで黒くなるつもりなんだ。
俺はもうそこまで黒くなる気はなくなってしまった。
昔はアホみたいに黒くなってた気がするけど。
トヨさんほどじゃないけど。
でも最近、朝は天気悪い事が多いね。
昼前からはクソ晴れるけど。
今日は暑いぞ。
今日はどうやら祝日だと言う事を昼前になってから知る。
なぜならトニーが近所のバールでもう酒飲んでるから。
バールの隣のマンションに住んでるゲヘイロも一緒。
メストゥレ ニーニャは祝日なのに働きに来ている。
って言うか今更だけど、Youtubeに載ってる彼の息子のジョエウが出てるCMを見た。
すげ~
http://www.youtube.com/watch?v=-VR0OL-0uG8
マジすげ~。一生自慢できるCMだ。
ジョエウにとっても、ニーニャにとっても。
ニーニャも出てるし。
って言うか、ぶっちゃけ、見なければ良かった。
つらい。
一緒に昼飯食ったけど、「息子と出てるCM見たよ!」
なんて、言ってもいいのだろうけど言えない。
アニーが「竜太の息子はナニ食えるの」と聞いてきたけど、ニーニャの前で子供の話するのは辛いと思った。
気にしてなかったのかなー、気にしてたのかなー、凄く気になってしまう。
ニーニャはいつもどおり、のんびり笑顔だった。
ニーニャに歌聞きたかったんだよなー。忘れる前に聞こう。
何の祝日かと言うと、ノッサ セニョーラ ジ コンセイサォン ダ プライアだっけ、バイーアの守護聖人みたいな人の日。
なので、バイーアと一部の?州しか祝日ではない。
部屋にカレンダーとかないからいきなり祝日来るので困るよ。
って言うかGoogleカレンダーでバイーアの祝日とか設定すればいいのか。
次回からそうしよう。
なのでラセルダのエレベーターの下だかにある教会で祭をやっているんだけど、昔は良かったけど近年どんどんダメになっていってて、うちの人はだれも行かないらしい。
カポエィラのホーダもあるんだけど、朝10時ぐらいまでなら良いが昼とかはもうかなり危険な感じらしい。
危険って言うかバイシャ アストラウって言うんだけど、バイシャが下、とか低い、とかでアストラウが霊気とか雰囲気とか空気感的な?
なのでまあそんな意味なんだけど、バイシャ アストラウだから俺はいかない!
みたいにトニー言ってた。
そしてまたみんなのところに戻って行った。
昨日の夜のハードな練習のトニーとは大違い。
まあソレがいいんだけど。
アニーも嘆いていた。
カルナヴァウもどんどんバイーア以外の人のための場みたいになってきてるし、ボンフィンの祭りも少しずつダメになっているって。
観光客向けに色々変わったりなんだり。
まあどこもそうなんだろうけど、しょうがない流れなのだろうか。
その流れで、ニーニャのグループの話にもなる。
彼のグループの支部はなんとフランスとかにある。
だけど、全然このバイーアにある本部の助けをしないらしい。
毎月いくらかぐらい送れるでしょうに送らないとか。
もし、支部がちゃんと支部としての役目を果たしていたら、息子のジョエウは死ぬことはなかったわ!
と、怒っていた。
(もうちょっと安全な場所に住めていただろうって事だと思う)
まあたしかにソレはあっただろうなと思った。
横では黙って聞いている本人であるメストゥレ ニーニャ…
そして意味が全然わからなくて固まっているカツオ。
アニーは「この子も言葉が少しでもわかってくれるといいのにー。でも好きよ」と言って頭にキスしていた。
まあ、で、竜太のやってる事はとても誇らしい物だと、言ってくれていた。
日本で子供たちに教えている事や、こうやってしっかり繋がっている事、先生たちを日本に呼んでいる事、カポエィラを知ってもらおうとしている事、こっちの出来事に関心を持って聞いてくれる事。
もちろん、俺ひとりでやってきた物ではないので、みんなに対して言っているんだけど。
この日記は、テンポのメンバーであるみんなが、カポエィラをしている、ただソレだけでここにリアルに生活しているみんなに対して、実は少なからず影響を与えているんだと知ってもらえればいいと思って、やたらとクソ細かく書いているってのもあります。
(俺が簡潔に書けないからとも言う)
日記を読んで「かわいいなあ」とか「こいつアホだなあ」とか親近感を持った奴らが、ひょっとしたら日本のテンポがなかったらその場にいなかったかも知れない。
日本の中にある小さい輪っかで終わる話じゃないのです。
ブラジルに一生行かないとしても、テンポのメンバーでいてくれれば、俺と一緒に練習しているとある子供が人生踏み外さない事の助けに何%かなっているかも知れない、とか、イメージできるかなあ。
それでもカポエィラからドロップアウトして、悪い道に行っている子供は後を絶たないけど…。カポエィラしてないと暇だからね。
今回の旅でも見ている。どうしようもない現実だ。
でも俺らがいなかったらもっと多かっただろう。
例えばトニーは近所の裕福じゃないコミュニティの子供たちには無償でカポエィラ教えている。
ユニフォームもタダ!
日本のテンポなくしては成り立たない。
そんでもってトニーの家は全然裕福にはならない。
人のために使い過ぎなんだ。それでいいんだろうけど。
アニーが、金を凄く稼げるメストゥレもいるけど、稼いで、酒飲んで、女を取っ換え引っ換えして、遊んで、カポエィラにアシェー(良いエネルギーとか的な)を全然与えないみたいに言っていた。
トニーはそんな人じゃなくて良かったわ。神様のおかげ。
酒さえ飲まなければいいんだけどソレをとめるのはまあ無理ねーと言っていた。
このアカデミーアは持ち家で、実はこっちでも意外と凄く数少ない自分の所有しているアカデミーア、って奴なんだけど、もしこの土地をレストランとかに貸したらすげえ金入る(オンジーナには観光客が多く泊まっている)。でも、私はやらない。
ここはカポエィラの家だから、これでやっていくの。と。
アカデミーアが安定しているから、アニーが社会的な、政治的な活動を安心してできるわけですね。
その活動は今はジョエウみたいな子供を作らないですむような事に向けられていたり。
アニーは結構とんでもない人脈を持っていたりするので、この活動によってこの先死ぬかも知れなかった人が死なないかも知れない。
「あなたがこうしたから、この人がこうなりました。」
みたいな事は言えないけど、日本のテンポとブラジルのテンポ、そしてこの複雑な問題を抱えているコミュニティーの人たちはしっかり確実に繋がっているって事を知ってほしいです。
なんて書いてたら(今18時)ソヒーゾが(昨日の日記でカツオとマテウスと3人で最後に写っている女の子)「赤帯のリリウの家に遊びにいくわ~」と、ソレだけをいいにドアノックして来たり。
この子と兄貴のデネが今一番やばいシチュエーション。
今アカデミーアで寝させている。
まあとにかく、テンポのみんなはこのブログを良く読んで、遠くて近い存在に本部や近所のみんなの事を感じたり思いながら、真面目に楽しくカポエィラを続けてくれればソレでいいのです。
俺は、毎年こっちに来れないってのは結構テンポ全体的にまずいってのを、久しぶりに来て感じたので、毎年来れるように頑張るしかないですね。
って言うかそうとうまずい。色んな意味で。
それに、自分の事だと来年昇段を狙っていたんだけど、自分の存在をもっとこっちの多くの人にアピールしないとダメだ。
って言うか自分がイヤだ。
少なくとも次のプロフェソールの帯取る前に、「コイツとアイツは倒しておきたい」って目標が色々できてしまったし。
ここに来るとどんどん歳とっていくのをさすがに感じるけど、帯の価値を下げたくないのでやるしかない。
・・・で、トニーがいるバールに行ったらなんかリーグ落ちしたヴィトーリアをバカにしたモニュメントができていた。
ダンボールとかで作った即席の。
アホすぎる。
でもその下には、敵対しあっているバイーアとヴィトーリアのサポーター同士で仲良く写っている写真がたくさん貼ってあって、
ADVERSÁRIOS NO ESPORTE
AMIGOS PARA VIDA INTEIRA
って書いてある
スポーツのライバル同士は、
人生通して友達であり続ける
的な?
ななななんか超ステキじゃないですか!
横でヴィトーリアファンのトニーに対して罵声を浴びせる連中。
それに対して罵声を浴びせ返すトニー。
ヴィトーリアをバカにしたモニュメント。
それにフォークを突き刺した写真を撮ろうとしたら「ソレだけは勘弁してくれ」と言うトニー。
でも撮ってくれてるのはトニー。
結局仲いいんだよなー。
超ステキすぎると思った。
このステキさはこっちに来ないとわからない。
そんでカツオと買い物に行く。
ペロウリーニョの方に。
余ったヘアウでカウサ(カポエィラパンツ)を買うのだと。
って言うかやっぱ祝日だからやってない店多いなあーどうしたもんかなー。
ラセルダのエレベーターの上から下町を眺めてみたらたしかに祭って感じに盛り上がっていた。
でも降りるのはやめておいた。
すげえ疲れそう…
祝日は泥棒が出稼ぎに来るらしいし。
そんでペロウリーニョについたら意外と店はやっていた。
まあ観光客多いから~。
で、2本ほどカツオはカウサを買って、俺はジーニョさんの楽器屋で前回見たアタバキを買う。
小さめで、低めの音が出る奴で、縄で絞めてない奴。
ずっと欲しかったタイプ。
パフォーマンスの時とかに俺が家から持って行けたりしやすいように。
これでテンポにはアタバキが5台だ。
足も一緒に買う。
ひっくり返したらちょうどアタバキの下にハマるサイズの。
バッチリです。
さすがジーニョさん話が早い。
他に勧められてたアタバキもすげー気になるけど今回はコレで。
郵送にしてもらう。
前回買った時と同じで、全部ジーニョさんに梱包も発送も頼んだ。
「手数料取っていいですよ」
と言ったけど「アミーゴだからいらない!」だって。
相変わらずだ。
全部合わせても思ってたより安くすんだ。
アタバキ欲しい人相談してくれたら手配しますよ。
全部ジーニョさんがやってくれるから俺的にあんまりしんどくないし。
ただ途中で壊れたりトラブっても関知しませんが。
前回は微塵も問題ありませんでした。
※もう終了しました
そしてパンデイロも置いてたので見てたら、テンポにちゃんとしたパンデイロないので欲しくなってしまう。
しかもいくつか見せてもらったけどどう考えても一番高いGOPEの奴が叩いててキモチイイ。
パンデイロはここより安く売ってる店あるけど、ジーニョさんから買ってあげたい。
悩んだけど、多分テンポでこの先ずっと使われるだろうからいい物をと思って買ってしまった。
ルックスもいいんだよなー。
これでサンバ ジ ホーダを強化しないと。
あと、アンゴーラ センターのイチさんの事を良く話すけど、イチは全然こっちに来ないとか悲しがっていましたよ。
あと新事実!
ジーニョさんってメストゥレ ヴェフメーリョ ボクセウの生徒だった!
なんかヴェフメーリョ ボクセウの死について書いてある紙が貼ってあったので写真撮ってたら、俺の先生だと言ってきた。
カポエィラしてたんですか!
しかもヘジォナウ的な。
メストゥレ ヴェフメーリョ ボクセウは、メストゥレ バンバにカポエィラ教えたメストゥレのもうひとりの方。
メストゥレ ヴェフメーリョ27はペロウリーニョの道場をメストゥレ ビンバの代わりに借りていたんだけど、自分が教えられない時期は他の人に指導をまかせていた。
その中にメストゥレ ヴェフメーリョ ボクセウと言う、もともとはサルヴァドールじゃない人、だったはず。がいて、彼が教えてた時期と、メストゥレ バンバが習っていた時期がかぶるのです。
メストゥレ バンバの得意技の、そして生徒たちが受け継いでいる低くて速いメイア ルーア(テンポではハーボ ジ アハイア)は、ヴェフメーリョ ボクセウの技なのです。
って言うかヴェフメーリョ ボクセウの顔をちゃんと認識したのもはじめてだった。
ちなみにボクセウはボクサーって意味。
ボクサーでもあったとかなんとかなので。
いやービックリした。
後年は車椅子生活をしてたとか。
亡くなったのは2007年末。
一度会いたかった。
こう言う、グループの色を表す特徴的な技ってのは大事に伝わっていくんだなーとか色々思います。
テンポも色々あるヨ。
でもメストゥレ バンバのメイアルーアの話は特別に俺の中で超ステキに印象づけられています。
だから今年うち主催でメストゥレ バンバに日本でワークショップをやってもらった時にこのメイアルーアが出て、「まさにメストゥレ バンバの動きですね!」と言って「そうだ~」とか言って貰って喜んでいたのです。
でも本人から聞いた話じゃないので本人に聞いたら違うとか言われるかも知れませんのであしからず。
アイスカプチーノが飲めるカフェに入ったら超うまかった。
250円ぐらい。
まあドトールに来たと思えばいいか。
ちなみにドトールの名前はブラジルにあるドトール ピントフェライス通りとか言うところだったはず。フェイラスだっけ。
今日の夜はやっぱり祝日であまり生徒来ないし練習ないらしい。
でもヴェフメーリョがやってくれる事になる。やった。
って言うか実はカツオの最後の練習なんですけど。
明日はホーダで、金曜は練習ない。その代わり、アソシアサォン ジ カポエィラ メストゥレ ビンバのバチザード前日ホーダがあるけど。
で、19時半。
他に誰か来るかなと思ったら誰も来ず、ヴェフメーリョと俺とカツオだけの練習になった。
これは懐かしのハードコアヴェフメーリョ練習ですよ。
で、やっぱりハードコアだった。
なんかやる度に腹筋を100回やってたので合計500かな。
昔は普通だったけど最近は腹筋の数少ないのでこれぐらいやってくれないと。
練習内容は企業秘密なのでかなり割愛させて貰いますけど。
合間合間のアドヴァイスが今自分に必要な物だったのでとても助かった。
日本にいると下の人間を相手する事が圧倒的に多いので、大事な何かを忘れていた。
それぞれの先生の目線で色々見てくれている。
最後にヴォルーミ ド ジョーゴ、まあ要するにジョーゴを交代でしたんだけど、練習でやったとある技を出そうとしたら100%同じタイミングでヴェフメーリョも出してきて、お互いの両膝同士をぶつけて同じタイミングでふっとんで同じ形で倒れたのが最高に面白かった。
お互い超痛えんだけどね。
その後も2回同タイミングで同じ事考えてて、似たような状態に。
この技自体はかなりえげつないんだけどすげー楽しかった。
ヴェフメーリョとはなんかフラカォンとは違う友情の形がある。
練習しながら思い出した。
そしてヴェフメーリョんちでメシを食う。
テンポに入った頃にいた、フォーリャのできる女の子だったサブリナが近所にいた。
でかくなってた。
道すがら日本の事やこっちの事を色々話す。
ヴェフメーリョは良く健太さんの事を思い出すらしい。
久しぶりに来たヴェフメーリョんち、前来た時はかなり作りかけだった気がするんだけど、かなりキレイになっていた。
中に入ったら「ここはカーザ ジ ジャポネーズだ」と言って、靴を脱げと言ってきた。
日本で学んだ土足禁止サイコーと言っていた。
メシはやっぱりうまかった。
途中でお母さんも弟のインジオも来た。
テンポの赤帯なんだけど、足に問題があって今はカポエィラはできないらしい。
3歳の娘がいるって。
妹のエリカはもう結婚してる。
お母さんが貸した部屋にはマッチョなゲイカップルが住んでいるらしい。
すぐそばの部屋。
食後はパソコンで色々写真を見せてくれた。
ヴィトーリア ダ コンキスタだっけ。にいるメストゥレ ジガンチって人の写真を見て、この人は今のところ最高のカポエィリスタだと言っていた。
あと、すげえ金持ちの結婚式でカポエィラとかのショーをした時の写真とか。
サンパウロにいるメストゥレ アベヘーって人と一緒にやったらしい。
みんなすげえ酔っ払い写真ばっかだった。
ウーゴがひどかった。
あとは卒業式の時の写真とか。
色んな人が出てきて懐かしかった。
すげえ痩せちゃった人がいたり逆がいたり。
この国は激しい。