2年ぶりの大阪。相方と二人、笑いの旅。
楽しいことが一番。面白くて笑ったりすること、それが何よりの幸せ。
旅行と言うのは、いつだって’非日常’を与えてくれる。
見るもの、聞こえるもの、感じるもの。
そういうものが皆、とても親切なのだ。
半分しか入っていないスーツケース、
帰りは楽しすぎて、笑いすぎて、きっと閉まらなくなるだろう。
旅行ってやつはいつもこうだ。
おれに、楽しい思い出を与えすぎる。
真っ暗の早朝、誰も通っていない駅までの道。
ただ、スーツケースが進む音だけが耳に届く。
冬の朝は、顔が痛くなるほど、空気が冷たい。
それでもおれは、これから始まることにわくわくしている。
気温のせいで表情をこわばらせてはいても、気持ちよく白い息を吐いている。
新横浜で相方と合流、早朝ののぞみで大阪へ。
まずは、駅で朝食用としてシュウマイ弁当を買った。
これはおれたちの旅で、恒例のこととなっている。
別に決めていることではないが、いつもこうなる。
今では、シュウマイ弁当を食べると、旅が始まったという気がする。
名古屋、京都を経て、新大阪に到着。
個人としては、もう6回目の大阪で、もう随分慣れた。
どの電車に乗れば、どこに行けるかなど、だいたい把握できている。
おれたちは、環状線を使い、今回最初の目的地、大阪城へ。
時計の針は、まだ10時にもなっていない。
大阪城公園駅から徒歩で15分、金の虎が睨みつける天守閣へ。
晴天の大阪城は、本当にきれいだった。
モダンな建築物を見慣れると、こういった歴史的な美しさに
感銘を受けずにはいられない。
公園内はとても広く、ジョギングをしている陸上部の学生や、
朝の散歩を楽しむ老夫婦たちがたくさんいた。
城は8階建てとなっており、8階の展望台以外はすべて、
豊臣家の歴史を知ることができる博物館となっている。
秀吉の波乱万丈の生涯は、3Dを使ったショートムービーで
上映されていて、歴史好きなおれには興味深いものであった。
8階の展望台からは、大阪市内が一望できる。
風が強く寒かったが、今まで見たことがないような角度から
大阪と言う街を見ることができ、とても良い経験となった。
次におれたちは、大阪の象徴の一つである通天閣へ。
パリのエッフェル塔をモデルにしたといわれるこのランドマークは、
狭い商店街を通り抜けると、ひときわ存在感を出していることに気付く。
おれたちは、幸運の神様’ビリケンさん’に会いに、展望台へ。
なにわの街を温かく守り続けるビリケンさんに、
おれは、この旅が楽しい旅になることをお願いした。
この展望台からも大阪城同様、市内が一望できる。
外に出ることはなく、写真付きの解説もあったので、
方角ごとにどんな建物があるのかなど、詳しく知ることができた。
通天閣を出たおれたちは、そろそろおなかも空いてきた頃。
ここ数年ブームとなっている人気の串カツを食べに、
おれたちは通天閣の下に広がる新世界の串カツ店を目指した。
おれたちは軒を連ねる串カツ店の一つに入った。
昼間からお酒を飲んでいる人がたくさんいる。
ここらへん一帯は、どうやら下町の居酒屋といった具合だ。
いきなり、キャベツが出てきたり、ソースの二度付け禁止であったり、
慣れない状況ではあったけど、味は確かなものであった。
串カツはもちろんのこと、鶉の卵や豚角煮もとてもおいしかった。
今まで知らなかった大阪の顔を見れた気がして、充実感も。
新世界を後にし、おれたちは荷物を置くため、ひとまずホテルにチェックイン。
ホテルは、2年前にも泊まった「スイスホテル南海大阪」。
このホテルは、少々高めなのだけれど、
おれたちの要求に見事に応えてくれる。
立地も「なんば駅」に直結と言うことで、好きな理由の一つであるが、
何より素晴らしいのは、おもてなし、
すなわち、ホスピタリティーの精神だと思う。
本当に細部まで客のことを考え、気持ちよく滞在できるように努めている。
今回は部屋に入り、テレビをつけた時、’Welcome'のあとに自分の名前が
映し出されていたのが、本当に心温まるサービスであった。
従業員の接客態度も、本当に素晴らしい。
サービス業に携わる一人として、見習う点は多くあると感じた。
おれたちはその後、少し休んでからなんばの街へ。
本当にたくさんのお店が狭いスペースに密集している。
気温が低く寒かったけれど、どの店も大阪の人はとても元気であった。
大きな声を出し、客を呼び込もうとしている。
グリコの看板、かに道楽の大きなカニ、そしてくいだおれ人形など、
道頓堀付近は本当に賑やかだ。
おれたちは、おいしそうなたこ焼きを食べ歩きしたりして、
夕方、そして夜のなんばの街を楽しんだ。
*大阪には東京にはないものがたくさんある。
その一つに、コミュニケーションというか、人と人のふれあいがあると思う。
それは、おれの職場で明らかに欠けているものである。
一言あるだけで、随分と仕事の効率が変わるのにと思うとき、
相手が元気な関西の人で、たくさん話ができる人であったなら、
おれはもっと仕事がやりやすく、楽しくできるのにと感じた。
もちろんすべての面で理想と言うことではないが、
取り入れたい部分はホントに多くある。