とても小さなことに幸せを感じるようになった。

注意してみないと気付かないような、本当に小さなこと。

そんなことに嬉しくなることが、最近は多くある。


この前の休日のことだ。

前日に、しっかりカーテンを閉めていなかったせいで、

朝、わずかな隙間から差し込む太陽の光で目が覚めた。

いつもの目覚まし時計で起こされているのとは違う何か。

強引にではなく高圧的にではなく、何かもっとやさしいもの。

目をこすりながら、それが何か考えた。

それはたぶん、幸せなんだろうと思った。


休日、天気が良いと気持ちがよい。

体も心も伸びをしたくなる。

太陽の下に布団を干せるのもすごく嬉しい。

その夜、フカフカの布団に横たわる瞬間、

すごく満たされた気持ちになる。

とても小さなことかもしれないが、フカフカの布団に横たわり、

天井を見上げると、不思議なことに嫌なことを忘れている。

楽しかったことやこれから起こる楽しいことばかり思い浮かぶ。

誰かから、すごく優しくしてもらっているような、そんな感覚。



「覚えたり 教えられたり 勉強したりするんじゃなくて

 ある日突然 ピンときて だんだんわかることがある」

             

                ’歩く花’ / THE BLUE HEARTS


休みの日、朝一番に飲むコーヒーが好き。

仕事の慌ただしい朝にはない味。

けれど、どちらも同じ朝一番のコーヒー。

違いは、自分の気持ちと言うか、余裕。

コーヒーは落ち着いて穏やかな気持ちで飲むのが一番おいしい。


仕事の日は、基本的にはシャワーで済ませてしまうことが多い。

時間がないわけではないけれど、どこか気持ちに余裕がない。

けれど、休みの日、湯船にお湯をため、ゆっくりお風呂に入ると、

なんて気持ちがよいのだろうと思う。

それもまた、最近のおれの小さな幸せ。


子供の頃は、何かモノを買ってもらったときなどに、

幸せだなぁなどと思ったりしていた。

コーヒーを飲んだり、お風呂に入ったりしたときに、

そういう気持ちなったことはない。

しかし、いまはホント小さなことにも幸せを感じるようになってきている。

誰かからそれを教えられたわけではない。

自分から覚えようとしたわけでもない。

いつから変わったのだろう。

なんか、すごい不思議な気分。

けれど、どこから変わったかなんて、本当はどうでもいいことだけど。



「はっきりさせなくてもいい あやふやなまんまでいい

 僕たちは何となく 幸せになるんだ」


                ’夕暮れ’ / THE BLUE HEARTS