みなさま、こんにちは。Lynnです。

今日は「結婚における最大の間違いとは」と題してお届けします。


6月といえばジューンブライド。


5月に結婚に関する書籍を3冊読みまして

この3冊を「間違い」という切り口で

わたしの考えを交えつつ引用してご紹介します。



*****



まず内田樹著「困難な結婚」は

「結婚って何?」と、制度としてのそれを考えてみたくなったときに一読をおすすめしたい本。



同書では結婚を「リスクヘッジ」だと言う。


p71

【ふたりが一緒に暮らして共同体をつくるというのは、ごく実利的な安全保障であり、リスクヘッジなんです。】


p76

【結婚を通じて幸福になろうとしているのが、間違い。(中略)今よりも不幸にならないように結婚するんです。】



同書の「あとがき」を除いた最終ページの

1ページ前にもこうある。


p263

【自分は永遠に病気もしないし、

怪我もしないし、失職もしないし、

いつでも好きなときに好きな人とセックスできると思っている人は

結婚なんかする必要がありません。


結婚というのは

そういう人がするものじゃないんです。


自分が「落ち目」のときに

身銭を切って支えてくれる人を

手元に確保するための制度なんです。


いいですか、ここが肝腎なんです。

自分が落ち目のとき、です。】



言われてみればたしかに。


相手が落ち目のとき、

手を差しのべる人と手のひらを返す人とでは、どちらが多いだろう?

と、わたしも思う。


他人のふんどしで相撲をとりたがる人、勝ち馬に乗りたいだけの人は、きびすを返して去っていく。


そこでちょっと話が飛ぶが──



* * *



石井希尚著

「結婚に遅いということはない」

には

こんな記述がある。


p96

【結婚における最大の間違いは、

「好き=結婚」だと思い込んでいる人がものすごく多いということなんです。

これこそが最大の勘違いです。】



──わたしには

結婚前提で交際中の彼がいるが、


「好きは好きでも、

わたしはどちらが好きなのか?」と、

ふと思った。


・「他人のふんどしで相撲をとる」ことや「勝ち馬に乗る」ことが好きで、

だから彼と結婚しようとしているのか

・彼の生き方やあり方も含めて「彼という存在」が好きで、

だから彼の人生の伴侶として歩んでいきたいのか


こうしてふたつを並べてみると、

好きは好きでも、

ふたつの「好き」は異なる。


であれば結婚でおかす「間違い」も

異なってくるのではないかと思う。



石井さんの本にはこうもある。


p98

【「好き」が結婚の土台であるなら、

その気持ちが失せてしまったとき、


その結婚生活を維持する理由も

同時に消えてしまいます。】



* * *



さて、上記の2冊。


■石井さんの本には

p96

【結婚における最大の間違いは、

「好き=結婚」だと思い込んでいる(中略)こと】


■冒頭の内田さんの本では

p76

【結婚を通じて幸福になろうとしているのが、間違い。】と。



そこでわたしが思うのは、


結婚相手の選択を間違えるより

結婚に対して心得違いをするほうが


わたしにとっては

致命的なミスなんじゃないか、

ということ。



「みんなの」とか「誰かの」ではなく

あくまでも、わたしの。


わたしの人生最大の致命的なミスは、

ふたつのうちのどれかであれば

後者だと思う。



結婚は、わたしにとっては

「お家存続のため」や「出世のため」にしなきゃいけないものでもなく、

義務でも強制でもなく、


好きでもない人と

わざわざ結婚する必要はなく、、


するんだったら

わたしは好きな人としたい。



でも、

「好きな人と結婚すれば、今以上に幸せになれる」と期待してするなら、

何か心得違いをしているんじゃないか?

と、この2冊を読んで感じた。


特に、自分の好きな人と結婚して自分(だけ)が幸せになりたいというような了見なら、

何か大きな心得違いをしている気がする。



そう思うのは同時期にもう一冊、

この一文を読んだから。



* * *



それは「訳者・あとがき」の
訳者による一文。

p292
【「配偶者の人生を犠牲にして、
自分だけの真の幸せは築けない」】

カギカッコでくくられた文章で
本文中の相当する箇所はここ。

p215
【 一方がすべての結婚生活を、
自分の好みに従わせようとすれば、親密で愛し合う夫婦関係など築けない──たとえ、自分が正しいと思っていても。

それを強行しても、
自分の満足は相手の犠牲の上に成り立っていると、知らなければならない。】

この本は
ジョン・M・ゴットマン & ナン・シルバー著
「結婚生活を成功させる七つの原則」

p260 にはもっと短く
【ここで重要なことは
配偶者の犠牲の上に、自分の夢だけを望むな」ということである。】ともある。

自分(だけ)が幸せになろうと結婚して
そのために配偶者の人生さえ犠牲にしても
"真の幸せ" は築かれも訪れもしないとは
皮肉なものだ。


*****


わたし自身は
彼を配偶者に選んだことは間違いじゃなかったと証明してみせたい欲はない。

好きで交際中の彼を結婚相手に選ぶ
自分の目の確かさを証明したい欲はない。

ただ、わたしを結婚相手に選ぶ
彼の目が節穴じゃないことを証明したいとは思ってる。
しいて言えば「彼の名誉のため」に。


イギリスの政治家、
ウィンストン・チャーチルの名言
「私の業績の中で最も輝かしいことは、
妻を説得して私との結婚に同意させたことである」
じゃないけれど、 

「この女性と結婚して本当に良かった」
と、彼がしみじみ思う
その女性がわたしであることは
わたしにとっても光栄なこと。


お互いが
お互いを誇りに思えるような関係を
これからも彼と築いていきたい。


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