みなさま、こんにちは。Lynnです。
今日は「①三木清「語られざる哲学」抜粋ノート」と題してお届けします。
三木清著「語られざる哲学」の概要は
こちら。
角川ソフィア文庫では「人生論ノート 他二篇」の p173~p266に収録されています。
1から12に割り振られたもののうち
今日は1~3を。
わたしが付箋をはった箇所を
みなさまと分かち合いたいです。
なお、改行や (…) の中略は
わたくしリンによるものです。
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**1**
p174
【語られる哲学が多くの人によって読まれ称讃されることを求めるに反して、
語られざる哲学はわずかの人によって(…)
理解されることを欲するのである。
それゆえに
語られざる哲学は頭脳の鋭利を見せつけようとしたり名誉を志したりする人が試みない哲学である。
なぜならば
語られざる哲学の本質は
鋭さよりも深さにあり
巧妙よりも純粋にあるからである。】
p176
【私はその頃まだ私の仕事が決して他人を相手とすべきではなく私自身を相手とすべきことを知らなかったのであった。
体験の貧しさと思索の弱さとは
真の仕事の基礎となってそれを成就させるものでないことは云うまでもないが、
それらについての正しき自覚と反省とは真によき仕事への必要な準備であることは疑いもないことである。】
* * *
**2**
p178
【語られる哲学においてと同じように
語られざる哲学において大切なことは、
正しき問い方(Fragestellung)をすることと
正しき出発点をとることとである。】
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「3」には付箋の箇所がなく。
次回は「4」からお届けします。
おつきあいくださってありがとう。