以前あるイベントで、参加者さんのひとりが発言をした。
「自分を語る言葉を持たなかった」と過去形で語る彼は、
自分自身の気持ちに誠実に、言葉をていねいに選んで発していた。
発声するそばから、これで言い得ているかな、と確かめるように。
社会構造の話をしながらも、彼自身の体験や体感に引き付けて、
体温のある話だった。
後から、「語る言葉をどうやって育てていったのですか」と彼に訊いてみた。
「Twitterとか、自分が賛同できる発言をしている人の言葉を読んでいるうちに、
自分で語れるようになってきた」
というような答だったように記憶している。うろ覚えだけど。
知識や情報として知っていることを横流しに口にするのでなく
人の考えに反応する内側の自分自身の声を言葉にしている彼のたたずまいが印象に残っている。
「それ、〇〇もこう言ってました」の応酬はつまらない。
それは〇〇の考えであってあなたの考えではない。
Twitterのタイムラインは、人のつぶやきが流れていって
読み応えのあるものをいくつか読むとそれだけで「考えた気」になってしまう。
昨日の読書会では、
本にあること、ほかで言われていることにプラスして
9人の参加者全員の体験と感性とで紡ぎ出された言葉が交錯して
さらにそれを糧にしてそれぞれの内側であらたな発酵が起きていくのを感じた。
読むだけ、聴くだけの記事や動画やウェビナーなどたくさん溢れているけど
それを語り合う場が必要。
何をどれだけ知ってるかのマウンティングじゃなくて、あなたは何を感じたか、を持ち寄る。
自分の言葉を育てながら、人の言葉も育つ。私たちは与えあう森の木だから。
1晩明けて、あらためて思ったので書いておく。
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