すぎなみレッドリボンプロジェクト講演会に参加してきました。

内容には
「思春期の子どもたちへの性の健康教育・性感染症予防等の伝え方についてお話していただきます。」
とありました!

本来は杉並区内の教育関係者向けのイベントでしたがお席に余裕があるとのことでご案内いただき、思春期の子を持つ母としても、母たちの相談や性被害経験を持つ女性のお話を聴くカウンセラーとしても、ひじょ~~~に興味ドンピシャで行ってまいりました。

このプロジェクトは、杉並区の協働提案事業で
若年世代等に向けたHIV等性感染症予防の効果的な普及啓発を目指す、杉並区、NPO法人HIVと人権・情報センターNPO法人ピルコンの協働によるプロジェクトです。

私も昨年おととしと2年間、こぶたラボ×杉並区ごみ減量対策課の協働事業に携わりましたが、つくづく杉並区、いいなあ!

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資料もたくさんありました。

私も2冊購入。
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講師の徳永桂子先生の授業、明るくあたたかく、面白く、愛にあふれていて、
本当におすすめです!

幼児、小学校、中学校、高校、職員向けと
さまざまな講習に対応されていて、兵庫県在住ですが各地への出張もOKとのこと。

私が購入したブックレット「家族で語る性教育 私たちの出前講座」共著 は

かもがわ出版のHPでは「在庫切れ」となっている!

もったいない、重版してほしいです。
読みやすい、わかりやすい、コンパクト。(62ページほど)
なんといってもこれまで私が読んだ性教育の本の中でも際立って

DV、性暴力、それから性の多様性に関する記述の多さに驚き、感動しました。
素晴らしい本です。

前書きにも

「性教育は、『性交』を云々する以前に、性暴力の加害者や被害者をつくらないためにも必要なのです。」

と明記されていて、私は全面的に賛成です。

被害防止、被害後のケア、も必要なことだけれど、
加害防止ができなければ、いたちごっこ、キリがない。
被害後のケアがあっても「なかったこと」にはならないのです。被害経験とともに生きることになります。ケアは必要だけれども、ケアの対象がなくなるように、加害者、加害状況、  を作らないことに手を尽くさなければと思うのです。

パートナーシップに関するカウンセリングで日々私が痛感するのが
夫婦間で相手を違ったものとして理解しようとすること、尊重することができず、
支配被支配の関係になってしまっている現状。

その根本が

性の健康教育で
変えていけるのではないか?という希望があります。

また、子どもの話を聴くこと。

訊くではなく聴くこと。


の重要さも書かれています。

性被害に遭った子どもの話を聴く時には、アドバイスや理論的な整理より、ただただ聴き、気持ちを受け止めること。
「(~前略~)子どもは話を聴いてもらえたと実感します。
すると、自分で自分の心を癒す力を発揮できるのです。」(本文P15)

思春期について
「思春期の最後の課題は、多くの問題を自分の力でどう乗り越えていくか、言いかえればおとなの指示・命令に従うのではなく、自分が「何をどうしたいのか」と自己決定する力を育てることです。」(P36)
というのも、100回頷きたいところです。指示命令に従わなくなったわが子を、従わせるバトルに引きずり込んでいる場合じゃないんですよね。

子どもの意思や判断を尊重しつつ、社会的な責任を取る覚悟、や、その判断で子どもが傷ついた時に帰ってこれる場であること、またそこから回復して再度チャレンジできるまで見守る、などなど、かなり親のほうも高度な成長が必要。

社会も、成長が必要だと思います。

あらためて、私の意見は。

性暴力、や、暴力的な関係による夫婦の破綻をなくすために

幼児期からの性の健康教育、性の尊重教育、が必須だと思います。
第二次性徴以前からの、教育。
思春期にも、教育。
繰り返し、健康と尊重と幸福のための教育が必要で

それを受けてきていない親の私たちも
その都度学び、考えなおし、行動を選びなおしていく。

その先に、希望があると私は考えています。

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