たまたま吸い込まれた古本屋で買ってしまった1冊。
大当たりでした。

「わが家の母はビョーキです」中村ユキ著 サンマーク出版

マンガです。

わが家の母はビョーキです/中村 ユキ
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アマゾンで検索してみたら2巻も出てるのですね!



わが家の母はビョーキです(2(家族の絆編)) [ 中村ユキ ]
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楽天で2を貼ってみる。

私が読んだのは1のみです。

帯にある文章
「母が精神科に通いはじめたとき、私はまだ4歳だった」

著者の実母は統合失調症を27歳で発症。
4歳からその母と暮らしてきた実録が、
すさまじかったはずだけれど、絵柄とあくまでも母大好き、な視点から描かれているので
読者はドロドロした気持ちにならずに、読むことができる。

身近に統合失調症の友人身内がいる方にはかなり役立つ
そうでない、縁がないと思ってる方にもかなり読んで欲しい、知って欲しい1冊です。

母はDV家庭に育ち、自分の結婚に夢を抱いていたが・・・・
夫(著者の父)はギャンブル、借金、生活能力なし。
姑からはヨメがしっかりしないからと責められ
精神を病み始める。

幻聴、自殺企図、被害妄想、果てには娘(著者)にも包丁を向ける日々。
アテにならぬ父
著者は11歳にして
「自分のコトは自分だけでなんとかしなくちゃ」
「親なんかアテにしない」
「強くなろう!」
と決める。

その一方で
「お母ちゃんはフツーじゃないけど
私のこと大事に思ってくれてる」

という矛盾した状況を必死で受容している。

途中ようやく父とは離婚。
著者は就職
母も病気しながらもパートで働くのだが
自殺企図や「祭り」と著者が呼ぶ、刃物を振り回すような症状はなくならない。

何度目かの母の入院まで

ただただ状況を生き延び、受容する人生が描かれる。
「いっそ死なせてあげたほうがいいのでは?」
「私も死んでもいいけど、痛いのはやだな」
など
もはや著者も麻痺に突入している。
酒、ギャンブル、借金などの問題も出てくるが
母子の運命が変わるのは

「統合失調症とは?」
ということへの理解や
抱え込まずにしかるべき機関と連携すること
などから希望が見えてくる。

そこから、

高額療養費、傷病手当金、親戚へのカミングアウトと分担、
措置入院、障害年金、医療保護入院、記録をとりファイリングすること、
地域生活支援センターで人とのつながりができたこと、
転院、変薬、自立支援医療、などなどなど
役立つ具体的な情報が満載。

そして著者の結婚により
読んでいるこちらも大きく安堵する。


病気への具体的な理解と対処法は重要であることはもちろん
著者は
「共感」と「思いやり」がプラスされると最強、と書いている。

統合失調症に限らず
どんな「問題」についても同じなんだよなあ。。。

と思いながら読み終えました。
統合失調症は100人に一人の割合でかかり
患者数はガンと変わらない、と書いてあります。

にもかかわらず、
身近にガン闘病(共存)中の知人がいる人より
統合失調症しながら暮らす知人がいる人のほうが少ないのでは?

つまり本人も支える家族も病気のことをまだまだオープンにできないからだとしたら・・・・

この本は

多くの人に読んで欲しいなと思います。



P162の
「我が家のトーシツライフ十カ条は」
特に後半、共感します。
トーシツ(統合失調症)に限らず!
ウツや病気やとにかく大小とわずトラブルの中にある家族に共通のもの。引用します。

7、家族各々が自分の楽しみを持つ
8、家族同士の距離感を守る
9、毎日会話をしよう
10、思いやりと共感と感謝


どんなトラブルも、感情についての理解、共感と
具体的な手段についての情報と
両方が必要。その意味でこの本はめちゃ役立ちます。

※もしこの本を読んで、あなたが同じような状況にあるのに
この著者や著者の夫のようにできない、そんな人がいない、
できない自分はダメだ、のようにご自身を責めるような気持ちが出てしまったら
あなた自身の気持ちを誰かにじゅうぶんに聴いてもらう必要があります。

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