早速ナビスコカップを見に行くなど、意欲的なザッケローニ監督。
ただ、夕刊フジを見ると、やはり今回の監督就任も一筋縄ではなかった様子。
そもそも、スペイン路線を強調していた日本協会が最終的にお願いしたのがイタリア人監督というのがおかしい。
一度明言したものを貫き通さないのはやはり、間に合わせで監督人事を行ったと見られても仕方ないだろう。
交渉経緯を見ても、相変わらずの不手際が目立つ、日本協会。
これだから、サッカー後進国というレッテルがいまだに貼られたままなんだろうな。
せっかくワールドカップで見返したのに、、、、
ただ、ザッケローニ氏に決まった以上、日本代表のことは応援します。
ザッケローニ氏は暫定監督 日本協会も「過去の人」認識
なんとか間に合わせたというのが本音だ。ザッケローニ氏は当初からの「本命」ではなく、日本協会が引き留め工作を計ってきた最後のカードだった。
監督人選の責任幹部だった大仁邦弥副会長(65)は30日、「大変ご心配をかけておりましたが、ようやく決まりました。昨日(29日)の朝、日本に着いて原委員長と話し合いを進めまして基本合意に達しました」とホッとした表情でコメントした。
イビチャ・オシム氏に次ぎ、6人目の外国人監督となるが、そもそも交渉の責任者、原博実技術委員長(51)がこだわっていたのはスペイン路線だった。
まずは昨季までスペインのRマドリードを指揮していたペジェグリニ氏(56)に猛アタック。しかし、2年契約を1年残す形で解任となったため、同氏にはチームから日本協会が提示した年俸2億円以上の給料が1年間保証されている。日本が提示する金銭的な条件が壁となり、3回以上の交渉を持ったが、結局はダメだった。
再三名前がのぼったのは長年、アルゼンチン代表の作戦コーチを務め、アルゼンチン代表エース、メッシを育成した指導者として知られるホセ・ペケルマン氏(60)だが、実は原委員長を筆頭とする人選スタッフのリストにはなかった。
本人も「日本協会からのオファーはない」としていたが、長年にわたって日本協会とアルゼンチン協会の橋渡しをしている協会関係者が「ペケルマンはありえない。あるならまず私のところに話があるはずだ」と明言していたのだ。
そして、原委員長がペジェグリニ氏に続いて猛烈なアタックをかけたのが、現役時代はバルセロナのFWとして活躍し、ヨハン・クライフに傾倒している若き指導者、エルネスト・バルベルデ氏(46)。
しかし、原委員長を筆頭にした人選スタッフが、同氏に専属代理人がいるにもかかわらず直接オファーする大失態を演じ、「失礼極まりない。バルベルデを日本に行かせることは絶対にしない」と早々にギリシャのオリンピアコスと契約を結んでしまったのだ。
困り果てた日本協会はなんとかザッケローニ氏と接触を図ってきたが、「日本側の条件が通ったのは年俸2億円ということだけ。それ以外はザッケローニ氏側が主導で契約の話は進んでいた」(協会関係者)という。 ザッケローニ氏にはイタリア・セリエAのボローニャが今季の監督としてオファーを出すことを決めていたが、同氏の消息がつかめずに「まさか、日本と交渉を進めているなんて…」とボローニャの関係者は驚いたという。
当初スペインと縁の深い人選を進めていた原委員長が、路線変更を強いられて切った最後のカードが、代表チームやイタリア国外での指導経験は皆無で、異文化や言葉の壁への対応力も未知数のイタリア人。
ザッケローニ氏について、多くの代表OBや協会関係者の間では「ひと昔前の古い監督」という声ばかり。日本協会側もこの点は理解しており「4年間は続けていくことは厳しい」との指摘も。
結局、三顧の礼で迎えることができなかった日本代表新監督。その周辺は今後も騒がしくなっていきそうだ。
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