私の人生は物心ついた時から
「好きな事をする時間を如何に獲得するか」
「死ぬまでに一分一秒でも長くダラダラしていたい」
みたいな指針で成り立っている。
仕事が早いのでは無い。
人より早く終わらせてダラダラしたい。
成果で人に勝ちたいのではない。
ダラダラしていてもとりあえず怒られない為に
一般的にまぁ悪いとは言われないような
成績なり業績を上げて
晒しあげられたら適当にドモドモ言って
帰ってとっとと家でゴロゴロしたい。
どんな賛辞を頂くよりも
「有給使ってないよね?いつも頑張ってくれてるんだから日を選んでたまには休んでいいんだよ」
みたいな言葉を貰いたい。
願う事なら週6くらい引きこもってたい。
休日の過ごし方で何度フラれた事だろう。
でもさぁ……考えてみろってのな。
せっかくの休みを毎週毎週
混雑してる繁華街やら遠くに出向いて
服買ったり飯食べたり映画見て潰すとか
私の人生への冒涜に近いものがある。
デートの目的から鑑みれば
退勤後に時間を合わせて
適当な中間地点か池袋鶯谷辺りに赴き
飯でも食ってで十分ではないか。
心地よくダラダラ生きるにあたり
三大欲求にはとりあえず真摯に向き合う。
それ以外は好奇心が原動力だよ。
でもそれらでさえも
ダラダラしながら行いたいんだよ。
私にとってダラけるとは
うーん……ほら、何だ、
メディテーションみたいな
神聖不可侵な儀式とか礼拝とか
多分そんな感じ。
最早ここまで来ると神事に近い。
さて。
何度かここでも書き散らしているが
ダラけるにしても
ただゴロンと寝れば良い訳では無い。
地に足どころか背中を着けるのは
当たり前田の大前提なのであるが
更なる領域のダラケに至る為には
キチンと環境整備をしなくてはいけない。
まず、何時間座っても疲れない上に
枕にも足置きにもなる高さの座椅子。
これは台座と言っても過言では無い。
そして着つつ慣れにし状態でありながら
適度な硬さを保ったクタクタのクッション。
これらを一直線上に向かい合うように置き
どちらを頭にするか足置きにするかを
瞬時に判断した後に頭部周辺に
読みかけの本、スマホ、SWITCHを配置し
同時に充電ケーブルが届いているかを確認。
少し瀟洒にハイビスカスティーや
コーヒーなんぞを濃いめに淹れ
猫舌故に氷をバコバコ入れ
汗をかいたタンブラーをローテーブルに置き
大好物の焼き海苔(味無し)を八つ切りにして
ワサワサと皿に重ねお供えしたら
漸く、セッティング完了である。
これを布団でやってしまうと
「食事」「睡眠」と言う儀式的な部分と
混同してしまうような気がするので
就寝とダラケはニアリーイコールでありながら
同一にしてはいけないと言う
我ながら謎ルールがある。
気を抜いてダラケると寝落ちする危険がある。
これはダラダラした気分が半減する。
リフレで爆睡した時みたいな
精神的な損失を伴い
正しい姿勢や心構えも損なわれている。
ダラけるにも準備が要る。
ダラケても困らない為の準備が。
それは学生なら予習や課題であったり
主婦なら家事だったりと様々だが
前以て計画的にやっておけばおくほどに
ダラダラする時間を確保出来るのは
これまでの人生で思い知っている。
確かに、床に寝転んでもダラケは成立する。
客観的な意味ではな。
しかしやはりそこは意図的に行う
何物にも代え難い行為である事から
ダラケを極める為にも
その手の神の領域に近付く為にも
やはり座椅子やクッションを始めとした
神具にも拘りを持ちたい。
半日いられるフカフカ~でも腰痛とは無縁~
そんな自分史上最上のダラケを追求するのだ。
因みに寝具の誤変換では無い。
私にとっては寝具も神具も同意語。
一体これまで幾つの座椅子やクッションを買い
悪くないが何かが違う……を繰り返し
それに体を預けた来客が
「えっ何これ!!めっちゃ良いじゃん!!」
とか
「うわーこんなん家に欲しい」
と発した瞬間に押し付けて来た事だろう。
「えぇえいきなりあげるとか言われても!!本気で言ってんの!?」
「大丈夫、天日干ししてファブリーズして家まで届ける!!お願い貰って!!」
相手が小学生とかの場合は
お母さんに了解を得てからね。
そんなんを繰り返したところで
「これだあぁあ」って逸品には
なかなか出会えないのだ。
それこそ相性。
妥協を最小限にした上での
相性の良い存在を探すのだから
なかなか見つかる訳はない。
とりあえず回転式のデカい高座椅子で
ウッカリ寝落ちしちゃうくらいの奴、
これでここ1年くらいは落ち着いている。
座って良し、畳に寝転んで脚を乗せて良し。
我が家は食費の6割ほどに加え
家具・家電・子供の事全般は
私が出資する事になってしまっているのだが
逆に言えばそこは私が好きに選べる。
なので貰い手が見つかったら
次に買い換えても大丈夫。
特に一人暮らしを始めるって人なんかは
カラーボックスから座椅子から何から
ボンボン貰ってくれるから有り難い。
「いいとー?こんなに貰って」
「一応拭いとくけど中古ばっかですまないね、貰ってくれてありがとう」
「カラーボックスのアイランドキッチン、真似していい?」
「是非是非、このまま全部あげる。ついでに使ってないこっちのテーブルセットも積んどく」
「ありがとー」
とまぁ個人でジモティーやってる感じ。
私みたいな片付け苦手野郎は
掃除=模様替え
片っ端から総入れ替えした方が早い。
使う物は10年単位で使うのだが
違う物が欲しくなったらすぐ乗り換える。
で、だ。
ここのところ子供達の要望により
久々にビーズクッションを導入した。
それらは人を駄目にする何とか。
元々駄目になっている私のような人間は
ノーダメージで使えるのではなかろうか。
このビーズクッションの難点は
中身がすぐにペシャンコにヘタる事だ。
海外製の派手なカバーの高価な物だろうが
その辺の5000円以下の物だろうが
ひと月も使えば勝手に減量大成功、
劇的ビフォーアフター、
マジのガチのペッシャンコになるので
中身のビーズを取り寄せ詰め替え
半永久的に出費と徒労が伴う。
何なら新品買った方が安い場合も。
………何と不毛な。
新しいの買った方が早い気もするが
愛着が湧けばなかなかそうもいかない。
そんなある日
枕のオーダーメイドのお試しをする機会があり
「なるほど、中身を自分好みに出来るのですね」
とか何とか言いながら
ゴロリと頭を載せてみた矢先に
目の前に様々な中材が見えた。
ストローの輪切りみたいなパイプとか
何か白血球みたいな形の物とか色々。
………これは。
「あっあの、これ、中身だけ買えたりします?」
「中身のみの販売もしております。実は目の細かい洗濯ネットにこちらを入れて使ってる方もいらっしゃるそうですよ」
「やっぱり……このハードパイプ、5kgくらい買えませんか」
「えっ!?5kg!?」
「いや、コルマビーズと半々でも良いかも……」
「あっあの、お客様がご利用になられている枕の大きさを伺ってもよろしいでしょうか」
「一番大きいので65×180です。小さいので」
「あっ、大きめの抱き枕みたいな……?」
現在、我が家で使っている
ビーズクッション達は
2人がけ出来る特大サイズが1つと
座りに特化したしずく型3つだ。
しかし……軽いのが特長のビーズクッションに
5kgも詰めたら最早ソファーなのでは……
掃除機のヘッドがイカレそうだな……
全身を包まれたくて買った
2人がけ出来るサイズのビーズクッション、
これ、案外危険な代物。
気持ち良すぎてダメになる危険と
命の危険のダブルの意味で。
特に小さなお子さん、
それこそ乳幼児がいる方は注意した方が良い。
大人でもウッカリ抜け出せなくなる。
それは心地良さから立ち上がれない
……と言う意味ではなく
流砂の原理で沈み込んでしまうのだ。
マクロファージに食われる細菌の映像を
思わず思い出してしまったが
とにかくあがけばあがくほど沈む。
「うわぁ抜けない!!猫さぁーん立ち上がれない、手ぇ貸してぇえ」
ガリのキューティでさえこれだ。
ゴリな私も沈み込み経験者で
ヌーさんと長男に至っては近付きもしない。
コイツはペシャンコになったままでいい、
ふっくら詰め替えたところで
俯せで沈み込んだら本気で命に関わる。
残るしずく型4つだが……
それぞれに様々な物を大量に詰め込んでみた。
1つには先のハードパイプ、
1つにはやはり枕の中材であるコルマビーズ、
1つには百均の毛糸玉を詰められるだけ、
最後の1つはキューブ型の激落ちくんを
2千円分ほど詰め込んでみた。
これは耐久性の実験なので
コストパフォーマンスは二の次としても
個人的には激落ちくんが気に入っている。
めちゃくちゃ軽いし適度に柔らかいし
何か低反発感もあって素晴らしい。
枕の中材達は耐久性はかなりありそうだが
如何せん、重さ。
一つ一つは軽いプラスチックや
ポリプロピレン素材なのだが
こいつらビーズクッションの何倍も重い。
ここで私の中で結論が出た。
腰痛を発症した身としては
沈み込むビーズクッションより
適度な低反発で押し返してくれる
大量の激落ちくんの方が心地よい。
もしキッチンの掃除中に
「あっ激落ちくんがないっ」
とかなったら中材を使えばいいかもしれん。
さて……ジャンボビーズクッションくん。
この1人がけのしずく型で数百個、
その3倍近い貴様には
激落ちくんは幾つ必要なんだ。
きっと行く先々の百均の店員さんに
「何かすごい掃除しまくってる人いるんかな」
って思われそうなくらいに
行く度に10袋くらい買ってる訳だが
激落ちくんには様々なサイズがある。
オススメはキューブ型。
これはビーズクッションのビーズ同様
粒が大きいほど硬めの質感になる。
WATTSにある切れ端詰め合わせを
手でブチブチ千切って入れたところ
なかなか私好みの硬いクッションになった。
半ばバランスボール。
我が家に昼寝に来る猫からは
(何か違くない!?)
って顔をされて久しいので
ペット用には7mmビーズがいいのかも。
まぁ野良猫なだけあって
野性味や躍動感溢れる寝相ですこと。
イビキや寝言もニャゴニャゴ言いながら
ズルっと落ちても起きやしねぇの、白い方は。
因みにこの2匹は
前記事のハギの子供。
生まれた時から知ってて
家の行き来のあるご近所さん
くらいの関係性はある。
行き来も何も我が家の裏庭に住んでるんだけど
ハギ一家は人間を怖がらない。
写真では分かり難いけど地域猫として
不妊手術を受けさせた猫で
その証として耳カットしてあるんだけど
「自分は5人も産んどいてこんな仕打ちしてしまって」
って罪悪感で
昼寝場所と水くらいは与えて
雷雨や嵐の日は家で過ごさせてる。
まぁ裏庭の猫についてはまたいつか
ハギの失踪と併せて
また書き散らかさせて頂こうと思います。
私は実はどちらかと言えば犬派なんですが
猫ばかりと関わりのある人生でした。
そろそろ人生も折り返し地点ぽいけど
犬のターン来るかなぁ……
犬も猫もビーズクッション好きなのよね。
犬も激落ちくんを詰め替えたら
(何か違くない!?)
ってなるのかしら、どうなのかしら。
まぁここは個人の好みもあるかとは思いますが
「ビーズクッションすぐヘタレる!!」
と言うお怒りに近いお悩みをお持ちの方で
低反発素材に抵抗がない方は
是非、激落ちくんをお勧め致します。

