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黒猫本舗のブログ

5人の子供の事を中心に備忘録感覚で書いてます


はいやって来ました夏休み!!

いやぁ子供の頃は夏休みと言えば

父親が通勤前に図書館に車で送ってくれて

「はい、お昼代ね」と千円を渡され

その後は夏期講習+夏休み特練とか何とかで

実に朝から夜の8時9時頃までそんな感じで

夏休みの7割くらいは

図書館と塾通いで潰れていたので

「何か学校ある時より大変なんだけど」

楽しみでも何でもなかった訳ですが

子供が出来てからは違うんだ。

あの夏休みを取り戻せ。

中には御自身で経験されたように

お子さんにも中学受験をと言う方も

当然いらっしゃるかと思うのですが

熊本に来て一番良かったのが

「基本的に誰もカツカツアセアセしてない」

特に電車に乗るとハッキリ判る。



電車のドアがアナウンスもなく

何十秒も開きっぱだったら

「えっ……何?何かあったの?」

ってなるじゃん?

私も初めて熊本で電車に乗った時は

車内とホームを反復横跳びした。

何十秒どころか数分そのまんまだから。

で、駅員さんが2人来て

何だ何かあったんですか駅員さん!!

って聞こうとしたら

「あっつぅ……はよぅ夏服んならんかなぁ」

「なぁー」

えぇえホームの掃除始めたけど……

そこへ九州横断鉄道が高速で

反対の線路を駆け抜けたら

何事もなくドアが閉まり

アナウンスもなく電車は進み始めた。

今の……何……?

車内の乗客でオタオタしてたのは私だけ。

線路を見てやっと分かった。

単線なんだ、線路が。

だから他の快速電車が

通過するのを待っていたんだね。

でもさぁ何のアナウンスもなく

ドアが開きっぱだったら焦るじゃん。

何!?人身じゃないよね!?って

……いや違う。

そう思う私が何かに毒されてるんだ。

東京に四半世紀住んでいる内に、何かに。 

同じ日本でありながら熊本では

歩く人はみんな基本ゆっくり歩いているし

何なら道路をトラクターが走行したりする、

そんなのを見ているうちに

「東京帰るの、やめよう」

そう思って今に至る。

最初は半年くらいで帰るつもりだったけど

気付けば12年住んでる辺り、

良いところなんだよね、熊本。

何か全てが程良い。

まぁでもここんとこ開発開発で

どんどん都会ナイズされて来ちゃって

「猫さんって田舎出身の人?何か凄いノビノビしてるから」

とか言われちゃうくらいになったけど

私は今のこの生活をとても気に入っている。

熊本に来たばっかりの頃は

本当に何も分からない上に先も見えず

マトモに考えれば考えるほど

頭がおかしくなりそうなくらい貧しかったけど

まぁ地域の子供達に救われたし

そんな子達も今では私と同じく

乳幼児の親になった子がわりかしいて

地元に残った子もわりかしいる。

「猫さんとPTAとか胸熱なんだけどー!!」

「うぅう立派になって」

「つーか猫さん変わらんよね」

「変わっとるわ、更にババアになったわ」

何か子育て記第2期!!って感じ。

高校生や小学生だった子達が

今や婚活だの出産だの……

まぁ良い事だよね。

私がこの子らくらいの時なんて

「本気で結婚とか出産したい人って本当にいるんだ……よっぽど何もない人生なんだろうか……」

って本気で思ってた。

仕事も遊びもガンガンイケイケだと

そんなもんが入り込む余地が無いんだよ 。

適齢期なんてそんなもんじゃないのかね。

「子供なんて未来ある不良債権じゃないか、そもそもこんな自分の遺伝子なんて残す必要なんてある?」

くらいに思ってたよね。

やっぱねぇ……年齢別人口ピラミッド。

それを見て少子化を突きつけられて

「あ、そっか……有性生殖は一番いから2個体以上生まれないと人口って減少するんだ」

って当たり前の事実と

「つーか私みたいなのが増えたからこんなんなったんじゃないか?」

って漸く自覚して今に至る。

いざ腹を括って臨んだ

生き地獄と聞いていたはずの子育ては

聞いてた程は大変じゃなかった。

寧ろ、暇との戦い。

いつ呼び出されても良いように

準備万端で24H

って言うと大変そうだけど

私の場合は子煩悩キューティがいるので

最低限のやるべき事だけ考えて後は

赤ちゃんの最低限の世話をする、そんだけ。

赤ちゃんってのはひたすら笑かしまくれば

比例してグッスリ眠り続けるので

数時間はまた暇になる。

何が1番キツかったかって

朝に洗濯物を干す時にふと

16階のベランダから下を見ると

スーツ姿の人達が一斉に

何かに呼ばれるように同じ方向に向かっていて

「あぁ……あの流れから切り離されてしまった……」

って言う漠然とした疎外感とか

ウトウトと寝落ちをすれば

「うわぁ急いでプリントしないといけないのにトナー切れ!?交換用トナー何でないの!?あぁあもー何とかなれ!!」

と、ひたすらトントンする夢を見たり

「おかしい、ミーティングのある2号館に辿り着かない……!?」

と延々と会社の周りをぐるぐる周る夢を見て

ヒェッ!?と目を開けたら

目の前には赤ちゃんが2人寝ている。

「そっか……そうだった……もうコピートナーを交換したり代表ミーティングに出る事もないんだ……」

と思うと何故だか涙が出てきたりもした。


ここでの敵が

「えぇー?お前が主婦とか勿体ないなぁ」

とか

「とっとと保育園に入れて復帰してこいよ、お前は主婦やる人間じゃない」

みたいな奴ら。

そっそうよね!!そうわよね!!

って勘違いさせられかけるんだけど

「まぁほら、自分で産んだ子供の面倒くらい自分で見させて下さいよー子供が子供でいられる時期って超短いんでね、長い長いあっという間ですよ(笑)」

とか何とか跳ね付けられるかどうか。

確かに彼らの言う通り

私は主婦には向いてない。

だから至らない分は

家計を半分強、担う事にして久しい。

ママ友も少ないのは自覚してると言うか

元々何だろ、

何か自分みたいなのに人を付き合わせるのが

とても気の毒な気がしてならないので

基本は独りで行動して

来てくれた人と仲良くしてきた。

「前から話してみたいと思ってたんだ」

とか

「いきなりすみません、今度一緒にランチでも行きません?」

みたいな人が来てくれたら喜んで行く。

でも自分から行く事はまずない。

相手の人が気の毒だから。

そんなひっきりなしに人が来てくれる訳はなく

月に1人2人、多くて週イチ程度。

話した事もない人にやたら嫌われたり

話した事もない人にやたら過剰評価されてたり

何かよく分からないけど

人望は低い方が良いんだよ、マジで。

「アイツ漢字書けるんだ」

くらい思われてると理想的。


私が子育てをしてて思うのは

自分と違うイチ人間として生きていける且つ

将来的に社会に返納出来る人間として

子供を育てるのと同時に

冒頭で書いたように

「自分の子供時代の補完」

これがわりと大きい。

自分の育った環境に比べれば

世帯年収は何分の1しかないんだけど

「ステイホーム?楽勝だよね!!」

「オムライス作るけど食べたい人~!!」

っていつでも家族でワイワイ出来て

何より、夫婦喧嘩が少ない。

全然無い訳じゃないけど

「あのね、よそのお母さんってお父さんのお尻を枕にしたりしないらしいよ」

「そうだろうな、でも私の頭と首にはオーダーメイドかってくらいピッタリなんだ。ビックリするよ」

「あのねぇ、凄いチクチクするんですけど。猫さんの毛はパンツ貫通してくるから。本当に人間の毛なのか疑わしいよね」

「やっぱ変だよ、そんなお母さんもお父さんも普通いない気がする」

「そうかもね、慣れって怖いよね」

「チクチクする」

みたいな感じで日常を過ごしている。

怒らないけど絶望的に計算が出来ないパパと

合理性か好奇心でしか物事を考えないママ、

そんな両極端な我々の下で

子供達はどんな大人に育つんだろうな。

夫婦喧嘩ってねぇ……頻繁にやられるとねぇ……

私もそう言う家で育ったから解るけど

子供にとってめちゃくちゃダメージデカいの。

多分、死刑執行を見させるくらいのダメージ。

自分を守ってくれるはずの絶対的存在が

目の前で争ってるんだもん、絶望しかない。

そりゃ幼いほど精神的に揺らぐよ。

それを超えた先の一触即発でありながら

無言の冷戦状態がまたキツい。

毎日がキューバ危機って当時は笑ってたけど

とっとと片方死ぬか別れちまえよ

って強く強く思いながら

図書館や塾に逃げながら

なるべく家にいないようにしていたよね。

だから敢えて忙しくしてたフシはあるかも。

「あ、別に死ななくても私が別れさせればいいんじゃないか。いなくなっても困らない方を何とかすれば」

って閃いてからはまた違って

当時の自社連立政権でやたら出てきて

私に回り回って入知恵をしてくれた

フェミニストの人達には感謝してる。

チョロい女の人に滅法効く理論なんて

当時小学生だった私の頭では

図書館通いだけじゃまとまらなかった。


ふと思い出すんだけど

前にも書いたかな、

中学2年生の時に席が斜め前の男子が

「お前、釣りってした事ある?」

って唐突に聞いてきた。

「あるよ。漁船チャーターして沖釣りもしたよ」

「あ、そーゆー金掛かるんじゃなくて」

彼が言うのには

お父さんお母さんが休みの日に

お兄ちゃんお姉ちゃんも休みを取って

家族で車で東京湾に釣りに行くのだと言う。

そしてそこで釣った魚を

みんなで捌いたり焼いたりして

「それがめっちゃ美味いんだよ、また行きてぇなぁ……」

聞いてて本気で異次元だと思ったし

心の底で羨ましいと思った。

家族みんなで何かをやるなんて

私には未知の領域だったからだ。

いつも母だけ別行動と言うか

父が熱心すぎると言うか

海やプールにしても

父と祖母が我々姉弟の世話に奔走して

母は2階のテラス席や浜辺のパラソル下で

サングラスをしながら本を読んでいたから。

まぁ私より数段皮膚が白かったから

私より紫外線に弱かったのもあるかもしれん。

「いいなぁ」

私の心からの羨望を

彼はアッサリ勘違いした。

「あっお前も釣れたての魚食べたい?今度父ちゃんに頼んでみようか?良かったらお前も一緒に」

「いいよ、何か家族の時間を邪魔したら悪いもん。釣れたての魚が美味いのは知ってる、そこじゃなくて家族みんなでってとこだよ」

「あぁ俺ん家貧乏だからさ、家族みんなで何かやるくらいしか出来ないの」アハハハハ

「そこだよそこ」

「え?何で?」

「やっぱり……そんな仲の良い家族だからお前みたいな超良い人が育ったんだろうな、素晴らしい事だと思う」

「えぇ?何だそれ?」

私が人生で初めて対峙した勝ち組だった。

寧ろ私の人生で彼を上回る勝ち組に

何人会えただろうかって感じ。

彼は兄姉が多くて貧乏だと言う割に

いつもニコニコしていて

人の悪口は一切言わず不満も漏らさないし

書く文字が綺麗だったのが印象に残っているが

何より家族のお出かけを

憂鬱なものとして捉えてないどころか

心から楽しみにしているなんて。

ここにお金は余り関係ないんだよ。

家族仲が良い、

引いては居心地が良い家は

どんなにお金を掛けても手に入らないから。

そしてそれは意図すれば意図するほど

何だか変な方向に舵を取り始めがちと言う

罠のような幻想でもあったりなかったり……


ノンビリする事は恥ではない。

ホンワカしている事は勝ち組の印。

気付けばセカセカカリカリしちゃう

私みたいな地獄の餓鬼みたいな人間は

やはりそれこそ意図して

精神統一してダラケを求道すべきなのだ。

他人を否定したくなったらとりあえず寝転べ。

他人が妬ましく思えたら

とりあえず美味いもん食え。 

手に入れるんじゃない、辿り着くんだ。


そんな訳で今年の夏休みも

基本ゴロゴロして

適度に美味しい物を食べて

案があれば家族で出かけようと思います。

「いやぁ特に何もなかったけど楽しかったわ」

そう8月の終わりに言えるような感じで

夏休みを謳歌したいと思います。

とりあえず今年も近所の子供達と

創作かき氷作りまくる予定だけは立ってる。