わたしの人生において様々な痛みとして表れていた「怒り」と「無力感」。

それが一体どこから来ているのか、その大元の原因がはっきりと分かって腑に落ちる、ということがあり、そこに至るまでの体験と検証を記録したシリーズです。

 

 

宝石ブルー前回の記事はこちら
「怒り」と「無力感」が終わるとき①
「怒り」と「無力感」が終わるとき②

 

 

今回がシリーズ最後。前回までの記事で、わたしは「怒りと無力感を肝臓に蓄えて生まれてきた」ことが分かりました。エネルギーワークの練習講座を経て、なぜそんなものを蓄えているのか、その謎が解き明かされる出来事が起こります。

 

 

 

 土のエネルギーワーク練習

 

4月の終わりにエネルギーワーク練習の講座がありました。前回に続き「土」のワークで、私はヒーリー(受け手)でした。
Tomokoさん含め3人のメンバーさんからワークを受けたのですが、広範囲にわたって、しかもとても丁寧にクリーニングをしていただいたと感じています。勇気をもって前進していくことへのサポートもあり、皆さんの存在そのものがとても励みになりました。
講座は9時から始まり15時には終わっていたと思うのですが、まるで知らないうちに鎮静剤か睡眠薬を投与されたような睡魔に襲われて、ほぼ気絶するように眠りました。

 

 

 クリスタルヒーリングで起こったこと

 

翌日はNLPの恩師Sさんによるセッションの日でした。
当初はNLPを使ってネガティブパターンの書き換えワークをする予定だったのですが、到着してみると施術用ベッドが設置されていて、いつもと様子が違って驚きました。聞くと、「今日はエネルギーワーク」というメッセージを朝からキャッチしていたそうで、何をするかは潜在意識に聞いてみましょう、ということでワークが始まり、わたしの潜在意識は「クリスタルヒーリング」を求めていました。そういえばクリスタルは四大元素の「土」ですね。

 

クリスタルヒーリングは春分に別の方から受けて、今回が2回目。Sさんが私の身体に触れることはほとんどないのですが、肝臓のあたりを入念にクリーニングしている、あるいはメッセージを受け取っている感覚があり、同時に身体に置かれたクリスタルから何かとてもあたたかいものが途切れることなく伝わってきて、感謝の気持ちがずっとこみ上げていました。

 

画像
美しいクリスタルたち / 一番左はキリスト意識の石

 

ヒーリングが終わり、ぼーっとした意識のまま、まずはわたしから体感や受け取ったメッセージを伝えました。そのあとSさんからのフィードバックタイム。肝臓にものすごく強い怒りと無力感があって、そこを重点的にクリーニングしたとのこと。そして、その怒りと無力感は、私が母のお腹の中に居るときに母が抱えていたものであることが分かりました。

 

母は長女として生まれ、後に産まれた子供はすべて女。「家を継ぐ者」として、周囲の期待を受け、他の選択肢を持つことは許されない宿命を感じながら育ちました。友人たちが県外や海外へ飛び立ち、好きな職業を選び、住む場所を自由に選択できることに対して、祝福はすれど、自分にはその選択肢はない、という苦しみを感じたであろうことは容易に想像できます。
そして私を身ごもったときに、自分と同じような思いをさせてしまうのではないかという恐怖心も、きっとあっただろうと思います。
変えることのできない現実を前に途方もない無力感を感じ、行き場のない怒りと共に、だれにも打ち明けられない悲しみをずっと抱え続けていたということ、そのことに気がつきました。

 

わたしは母のお腹の中で、すべてを感じ取っていた。そして、私はその痛みを引き受けると決めて、自らの臓器にそのまま痛みを引き受けて、産まれてきたということが分かりました。

 

 

 自分が選んだ、自分が決めたということ

 

Sさんからそのことを聞いて、ものすごく腑に落ちました。
自分らしく生きることに罪悪感を感じること、自分には現実を変えられないと思ってしまうこと、それがなぜなのか、はっきりしたからです。

自分らしく生きることに罪悪感を感じるのは、母への申し訳なさと同時に母の愛を失うかもしれない恐れがあったから。
自分には現実を変えられないと思ってしまうことは、母の立場であればその痛みを抱えるであろうことをありありと感じられたことで理解できました。

そして、なぜこれほどまで深い納得感と共に腑に落ちるのか、改めて問うてみると、それは「引き受けることを自分で決めた」ということに降り立つことができたからだと分かりました。

"ネガティブパターンは幼少期の周囲からの刷り込み"とはよく聞くけれど、それではどうしても納得がいかなかった。責任は他者にあることにしている気がしていた。けれども「自分で選んだ」となれば、自分に責任があります。責任を自分側に持つことができたことによって、すべての体験がひとつに集約されていくのを感じられました。これまで味わってきた喜びも痛みも、自ら選んで、体験したかったことなんだ、と心から思うことができた。自分の人生に本質的に関われている、だからこそ書き換えられるし、変容させることができる。わたしは真に自由を感じることができました。

 

 

 怒りと無力感へのレクイエム

 

27日のエネルギーワーク練習講座で、Tomokoさんから「グリーン・レクイエム」というキーワードをいただきました。新井素子さん著のSF小説なのですが、ちょっと視点を変えてみると、肝臓への鎮魂歌」になりました宝石緑

陰陽五行「木火土金水」のうち、木に対応するのが「肝臓」で、肝を良くする食べ物はの野菜です。「長年がんばってきた肝臓へのレクイエム」と解釈すれば何か愛おしい気持ちがこみあげてきて、ここ数日、緑の野菜をたっぷり採って肝臓を労わっています。笑

 

ありがとう、お母さん。
ありがとう、わたしの肝臓さん。
がんばったね、わたし。

 

おわり