泥酔上等 ~酔っぱらいの思考回路~ -8ページ目

泥酔上等 ~酔っぱらいの思考回路~

学問やビジネスの外であっても、思索は決して欠かせぬもの。
けれどもそこは、スポットライトが当たらぬところ。
ここはかなしい・・・そんな思索の、供養の場。

軽く酔ってる昼下がり。
「たまには本でも読むかいな」と、万葉集の入門書を。

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古代の歌人大伴旅人の、こんな歌が載ってます。
ますらおと 思える吾や 水茎の 水城の上に 涙拭はむ

「自分のことを、『ますらお』だと思っていたけど・・・こんなところで涙するとは」、そんな感じの意味でしょうか。
「ますらお」は、身も心も理想的な男のことです。

ふと・・・西郷隆盛の詠んだ詩が浮かびます。
幾歴辛酸志始堅 丈夫玉碎恥甎全 (抜粋)

「何度もつらい目にあって、初めて志はかたくなる。『丈夫』は、ダラダラ生きながらえるなど恥とする」、そんな意味です。
ここで「丈夫」とは、身も心も理想的な男のことです。

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かつての男は、「ますらお」「丈夫」ーーそれを目指して生きたのでしょう。
とすれば・・・いまこの時代、「身も心も理想的な男」を指す言葉とは?
少し、頭をひねってみましたが・・・「サムライ」「イケメン」「室伏」「漢」、どれも何やら違う気が。

もしかしたらそんな言葉、いまの日本に無かったでしょうか。
昔はあった言葉なのに・・・いつしか、捨ててしまったのでしょうか。

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理想の像がないならば、きっと理想に近づけないのに。
そんな話だったでしょうか。

アキバのちょっと深くまで、マウスパッドを買いに行く。
店に入って約二分、もはや心が折れそうに・・・そんなわたしに、KeNNyの声が再び響く。
(前回 : マウスパッドに魂ひかれ (1) ~アキバの洗礼~)

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KeNNy 「マウスパッド使ってないの? それはダメですよ」
KeNNy 「迷ってないで、これを試してみて」
KeNNy 「これ、ほんとにいいマウスパッドですよ」
KeNNy 「死角のない、一押しのマウスパッドです」

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わたし 「おお、KeNNy・・・」
KeNNy 「迷ってないで、これを試してみて」
わたし 「これは『飛燕』・・・マウスパッドだ!」
KeNNy 「死角のない、一押しのパッドです」

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奥さん 「右上に書いてある、『マウスパッド都市伝説の破壊をカウントダウン』ってなんなの?」
KeNNy 「迷ってないで」
わたし 「都市伝説の破壊・・・まだカウントダウンの段階かよ」
奥さん 「スカした野郎ね、怪しいわ・・・他社のもちゃんと見なさいよ」
KeNNy 「それはダメですよ」
奥さん 「こっち来なさいって」
わたし 「うぐぅ」

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仕方がないので、他の製品見てみます。

わたし 「『武器は、持ったか?』・・・持ってません」
KeNNy 「それはダメですよ」
奥さん 「『戦況に、即応せよ』『強い奴は、使ってる』――なにここ戦場?」

$泥酔上等 ~酔っぱらいの思考回路~$泥酔上等 ~酔っぱらいの思考回路~

わたし 「・・・このマウスとキーボードの合体版、かっこいい」
奥さん 「買いに来たのは、パッドでしょ」
KeNNy 「マウスパッドを使ってないの? それはダメですよ」
奥さん 「こっちにパッドがたくさんあるわ」
わたし 「おお・・・マウスすっごく軽く滑る!
奥さん 「あんまりマウス振らないで。シャドーボクシングみたいだわ」

わたし 「これが一番、しっくりくるよ」
KeNNy 「それはダメですよ」
奥さん 「あらこれ『飛燕』
KeNNy 「これほんとにいいパッドですよ」
わたし 「うぐぅ、高い」
KeNNy 「迷ってないで」
KeNNy 「死角のない、一押しのパッドです」
わたし 「う・・・ぐぅ」
KeNNy 「迷ってないで」
KeNNy 「迷ってないで」
KeNNy 「これほんとにいいパッドですよ」
わたし 「これほんとにいいパッドですよ!

奥さん 「死角のない、パッドのイチ推しね」

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2,880円・・・後悔なんかしていない。
そんな話だったでしょうか。

KeNNy 「マウスパッド使ってないの? それはダメですよ」
KeNNy 「迷ってないで、これを試してみて」
KeNNy 「これ、ほんとにいいマウスパッドですよ」
KeNNy 「死角のない、一押しのマウスパッドです」

$泥酔上等 ~酔っぱらいの思考回路~

KeNNyの言葉に憑かれて以来・・・マウスパッドを使わぬ自分、全くダメに思えてしまって。
(前回の記事 : わが家に届け? KeNNyのお告げ)

というわけで、行ったばかりですがまた、秋葉原に行ってきました。
ヨドバシカメラを早々にあきらめ、KeNNyに前回出会ったエリアへ。
前回はスタスタ通り過ぎたが・・・今回はマウスパッドを買う気マンマンです。

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異様なまでに寒い店内。
マウス売り場に行く途中、客と店員がしゃべってます。

客   「手裏剣、あります?
店員  「ビッグ手裏剣ですか?
客   「ええ」
店員  「こちらへどうぞ」
・・・
奥さん 「なんなのあれ」
わたし 「忘れるんだ」
奥さん 「怖くなったわ」
わたし 「もう目の前さ」

客と店員、クスッと笑った気がします。

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マウス売り場に着きました。黒が基調の陳列棚。
テストのマウスを、手に取りますが・・・ディスプレイに、何の変化も見えません。

わたし 「カーソル・・・まったく見えないよ
奥さん 「動いてるわよ・・・メッチャクッチャに素早くね」
わたし 「こんなムチャな設定が、この店の客の普通なの?
奥さん 「怖くなったわ」
わたし 「うぐぅ」

隣のオジさん、ククッと笑った気がします。

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店に入って約二分、もはや心が折れそうに。
そんなとき、やっと再会・・・ビラに映った救世主。

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信じる者は・・・救われる?
どんな話になったでしょうか。

(次回につづく)