泥酔上等 ~酔っぱらいの思考回路~

泥酔上等 ~酔っぱらいの思考回路~

学問やビジネスの外であっても、思索は決して欠かせぬもの。
けれどもそこは、スポットライトが当たらぬところ。
ここはかなしい・・・そんな思索の、供養の場。

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お金を稼ぐためなのか、名声を得るためなのか――どちらにしても「外部」に突き動かされて生まれた作品は、めったにまともであることがない。

「内部」に突き動かされて生まれた作品でなければ、その注ぎ込まれた魂を感じることはめったになく、結果他人の魂を揺さぶることもめったにないのだ。

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とすれば、ある魂を揺さぶるに足るゲームの制作者がさらなる成功のために資金を集め次作を出せば、それが魂をまた揺さぶる力を持つ可能性は明らかに低くなる。超えることなどめったにないのだ。

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だから、Diablo3とはDiablo2と比べることも許されないほどのゴミのようなもので、腐乱した匂いを放つ肉欲の塊のようなものだということも仕方がないのだ。

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思えば「外部」を見るとは、投資家に動かされる企業体などにとっては必定である。資本を入れれば入れるほど創業の血は「外部」に希薄化されていき、アウトプットには魂が根付かなくなっていく。

魂を喰い金を吸う――魂と金が両立しがたいという、一例にはなるのだろうか。

お久しぶりでございます。

組織のリストラ、余裕がゼロの大型プロジェクト運営・・・いろいろ頭が痛いです。
年の瀬、何ともせわしなくなりそうです。

ところで、結婚式で奥さん地方へ。
久しぶりに、独りで過ごす週末です。

・・・ということは、だれにも文句を言われない。
脳のモヤモヤ吹っ飛ばすには、爆音Night!に限るでしょうか。

(ああ、酒ももちろん飲んでおります)

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集合住宅に住んでいる限り、交響曲を爆音で流したら即苦情です。
バンドものも、音量がかさむのでやっぱり厳しい・・・
というわけで、ピアノを集中して聴きます。
いろんなピアニストの「ショパン バラード4番」を流しています。

ピアノは爆音で流してはじめて、音の粒に潤いが加わってきます。
加わらなければ、それはきっと悪い演奏です(きっと、演奏者のタッチが悪いのでしょう)。

ひとつひとつの音符が、その身の回りに気をまとう。
その気があるから、音符同志がつながっていく。

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こうしてピアノは・・・単音の群れを奏でるのでなく、音の集合体を・・・
オーラをまとった音の束、そんなものを奏でてしまう。

音がオーラをまとったならば・・・
そこに流れやゆらめきを・・・ひいては、生命までもを感じてしまっていいはずです。

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いまブーニンを聴いています。気の流れるのを、感じます。
曲の調子もあったでしょうか・・・そこにわたしは、悲嘆の叫びを見ています。

堰を切って流れたそれは、わたしの髄を包みます。
ただ・・・どれだけそれが流れてきても、わたしはそこに立ち続けます。
音はひたすら、わたしを素通りするのみです。

それでもわたしは何かを感じ・・・だから何かを考えていて、だから何かを決めるのでしょう。
「癒される」・・・そんな他力本願じゃなく、自分で自分を癒すのです。

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酒と爆音、その果てに・・・諸行無常の響きあり。
そんな話だったでしょうか。

仕事がきわめて、バタバタしてまいりました。
案件、意見に情報量、まとわりついた各者の思惑。

そんなものが多岐にわたれば・・・
頑として動じない人物像に、触れたくなるんじゃないでしょうか。

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というわけで、黒澤監督の代表作「用心棒」を引っ張り出して再生、と。
内容は、わたしが紹介しても意味が無いので省略です。

ただ・・・三船敏郎演じる浪人(桑畑三十郎)のをはじめとして、多くのセリフがわたしの血肉になっていた。
そんなことを、感じています。

というわけで、今回はそれら紹介いたします。

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「いい着物着てよ、うまいもん食ってよ、太く短く暮らすんだ俺はあ!」
「ヤクザになって一旗あげる!」――意気込む若者、父に放ったセリフです。

用例:
奥さん 「今日も松屋(牛丼チェーン店)に、二回も行ったの?」
わたし 「いい着物着てよ、うまいもん食ってよ、太く短く暮らすんだ俺はあ!」
奥さん 「えっ」

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「酒だ。酒を飲みながら、よく考える」
桑畑三十郎、宿場の惨状を聞いた直後のセリフです。

用例:
奥さん 「朝からとってもいい天気。今日こそどこかに、出かけましょうよ」
わたし 「酒だ。酒を飲みながら、よく考える」
奥さん 「えっ」

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「俺は人魂見ると、胸がスゥーッとするんだ!」
ちょっと足りない剛の者、「人魂が怖いのか?」と問われた際のセリフです。

用例:
社員  「うわあああああ・・・商品びっしりカビてます!」
わたし 「う・・・俺はカビ見ると・・・胸がスゥーッとするんだ!」
社員  「えっ」

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ちなみに、最後の勝負に三十郎が出向く際の「刺身にしてやる!」ってセリフが大好きです。
一生に一度でも・・・そんなセリフを従えて、何かと刺し違える場面が出てくるでしょうか。

わたし 「刺身にしてやる!」
周囲  「えっ」
そんな風にならなきゃいいけど・・・そんな話だったでしょうか。