7月23日(土)
朝5時、外が明るくて目が覚めてしまった。
せっかくなので周辺を軽く散歩。
清清しい。
雲が出ていたので朝日はぼんやり。
昨日買出ししておいた朝飯を食べて早々に出発の準備。
撤収作業が終わると今日走るルートを探す。
まずは海沿いのパールロードシーサイドラインを走りつつ、途中にある相差(おおさつ)の「石神さん」に寄ってみる事にした。
ということで出発。
朝が早いため車は少なく快適。
道路も適度なコーナーが多く、調子に乗って走っていると途中目的地の石神さんを思いっきり通り過ぎてUターンすることに。
少し道を間違えつつも石神さんに到着。
なんでも「女性の願いならひとつは必ず叶えてくれる」と有名な神社だそうで。
のぼりは全て反転しているが・・・。
紙に願い事を書いて願い箱というのに入れなければならないみたいだけれど、面倒なので適当に神社に向かって願っておいた。
「いい女になれますように」
いい女ってなんだろう。
途中にあった赤い鳥居。
そこを後にし、地図で次走る道を確認しつつ再び出発。
志摩スペイン村を通り過ぎて17号線から260の海沿いの道をひたすら走る。
気持ちよく走っていたところで道の駅「紀伊長島マンボウ」があったのでそこで休憩をとることに。
小腹がすいたのでソフトクリームでも食べつつ道を確認しようとした。
が、地図がない。
いつも地図を入れているバッグのポケットにもない。
最後に地図を見たのは確か石神さんの駐車場。
そういえばそこでバッグのポケットに入れずに適当にバッグとネットの間に挟んだような気が。
多分、どこか道路の途中で落ちてしまったのだろう。
ううむ、困った。
とりあえず腹が減ったので、道の駅の名前にもなっているマンボウ串をいただく。
塩味と変な弾力が意外と旨かった。
そしてソフトクリーム。
そこの道の駅に小さな観光情報案内所があったので次に行くところを探ってみる。
これ以上南下すると和歌山に行ってしまうので42号を北上することに。
あと、途中に本屋があったら地図を買おう。
ということで出発。
そこから走り続けること1時間。
本屋発見。
新たな地図を購入。
時間はちょうど昼過ぎ。
本屋隣に道の駅「奥伊勢おおだい」があったのでそこで昼飯を。
ついでに今日の寝床とするキャンプ場を探してみる。
北上する途中にいくつかキャンプ場があったので時間を見ながら決めることに。
走るルートの道をメモしてタンクに張る。
再び出発。
これからはひたすら北に向かって走る。
42号を368→途中ショートカットして166の和歌山街道→29→43→15の途中をショートカット→163
時間はそろそろ16時近かったので、ここから約1時間ほどのキャンプ場へ向かってみる。
163号から42号へ。
この道が酷かった。
ちょっと植物の残骸が多かったが、普通に舗装された道だった。
それからどんどん道はすれ違えないくらい細くなり、さらに荒れていく道路。
舗装が見えないくらいの植物と枝の残骸。
舗装部分が見えていても苔だらけ&斜面から流れてくる水が植物と枝のせいで道路に水にたまりを作り、素晴らしく滑りやすい。
普通に走ってるだけなのにホントにどこかでこけるかと思った。
こけても路面が悪すぎて1人で起こせるかどうかも分からない。
体に変な力が入ったままスピードも出せず、そこをクリアするまでの時間が物凄く長く感じられた。体感にして30〜40分。
今まで旅した中で最恐を付けたくなる酷道だった。
そこを越えるとようやく普通の道になり、やがて錫杖湖が見えてきた。
「錫杖湖畔キャンプ場」今日の寝床に到着。
段々畑のようになっており、そこに木の板のテント台が並ぶ。
テントを設営する場所が木の板なのと、テント上に木がせり出しているので露の心配はないだろうということで今日はタープを立てなかった。
そして管理棟のおっちゃんに聞いたスーパーへ買出しに向かうが…。
教えてくれた道を行ってもどこにもない。
いくら探しても見つからず、しょうがないので通りがかりのコンビニに寄ることに。
かごに氷を入れて、酒を・・・と思ったが。
酒のないコンビニ。
酒がないと意味が無い。
何も買わずにコンビニを後に。
しばらく走ると食品・酒が売っているドラッグストアがあったのでそこで買出しすることに。
ベースに戻り早々に、今日は氷結と予備食で持ってきた缶詰。
コッヘルにイカ・里芋煮の缶詰と買ってきたもやしを入れて煮込む。
濃い味付けの缶詰がもやしの水分でちょうどいい具合になった
そしてつぼ焼きの缶詰を温めて食べる。
これは日本酒が正解だった。
缶詰食で満たされ、片づけをしたら今日こそはバーボンとジャーキーで締めようかなと思っていると…。
?「すみませーん」
と、視界におっちゃんが見えた。
44「はい?」
お「よかったら一緒に飲み食いしませんか?」
よく見たら自分がテント張っている直ぐ上の段の、キャンピングカーで来ている人だった。
お「おっさんとおばさん達で呑んでるだけど、よかったらどう?なんか一人みたいだし」
44「えーっと、そしたら落ち着いたら伺いますね」
ということで今日もバーボンには有り付けないらしい。
でもせっかくのお誘いなので呼ばれることにした。
手ぶらではなんなので、呑もうと思っていたバーボン、それにジャーキーと氷を持参し、彼らのテントを訪ねてみる。
40代くらいの大阪からの夫婦が2組とシングルの名古屋の男性が一人。
彼らは現地集合、現地解散でよく集まってキャンプしているらしい。
バイクの一人旅というのが珍しいらしく、話を聞いてみたいというので呼ばれたようだった。
彼らの食事はこれからのようで、お好み焼き、餃子、塩焼きそばやらを焼いていただいた。
バーボンは持っていったものの、それは取って置いてと言われ封を切ることはまたなかった。
注がれた白ワインがジュースみたいでゴクゴク呑んでいたら1リットルパックが直ぐに空いてしまった。
飲み物やら食べ物をご馳走になり、いい時間になってきたので失礼することに。
テントに戻ると気が抜けたのか、酔いが回ってきて。
色んなものを出しっぱなしにしながら、また明日のルートも決めずに寝てしまった。
7月23日 走行距離 324km