今年の2月終わりにお世話になっているオーディオウインズのキットアンプ、
2A3PP(AW-M50)が完成しました。
それから、数か月経ちましたので感想をまとめてみようかと。
今回もキットなのですが、出力トランス、カップリングコンデンサ、
出力球のソケットを純正から交換しました。
出音が落ち着くまでにけっこう鳴らしていても2ヶ月くらい
掛かったように思います。
詳しい方によると、
「コンデンサは高周波帯域で充放電を繰り返していたり、
部品のインピーダンスのすり合わせに時間が掛かる」ようです。
思い返すと、最初の音出しはスピーカー、プレーヤー、
アンプなどの音がバラバラに聞こえたりしておりました。
見通しのいい音の恩恵(出力トランスのおかげ)で、奥行感が出て、
精緻な音に感じました。
レコードを聞けばCDのように聞こえました、、
段々と落ち着いていき、自分の耳が慣れたのか?
単なる2A3PPアンプになったようにも感じます、、以前ほどの感動は??
でもレコードを聞けば、アナログ感のある音でしたので落ち着いたと思います。
音の見通しが大変に良いので、気持ち音が明るくも感じますね。
中高域は抜群に粒立ちが良く、低域は締っております。
出力トランスの鉄心が従来の物とは異なる高価な日立金属製の物なので
(磁性体としては最高性能、でも直流磁荷に弱い)、
従来の鉄芯トランスとは異なる出音に感じます(良くも悪くも)。
ただ、NFBを掛けたアンプの場合、
出力トランスなど係数が変わる可能性がある部品は変更しないほうが良い
ということを後で知りました!
理由は「発振」する可能性があるからです、、
発振も聞こえる帯域だけでなく、
聞こえないかなり高い帯域でも発振している可能性があると 聞きます。
その場合は長時間使用だと頭が痛くなる らしいです。
このアンプでそういうのは感じませんので、おそらく大丈夫だとは思います、、
一応、NFBの抵抗に発振止めのフィルムコンデンサが付いてはおります。
NFBを片チャンネル・約5db掛けておりますが、
出力トランスの影響か?
いくらかよそよそしく聞こえるようにも感じます。
整流回路はダイオードではなく整流管なのですが、
あまり整流管ならではの真空管アンプの音っぽさは感じません、、
カップリングコンデンサは高価な国産・アムトランスのオイルコンデンサ
をチョイスしました(入手性も考慮して)。
音に艶を出してみたかった、
アムトランス曰く「しっかりとして、素直な音」と解説していたからです。
結果はカップリングコンデンサの効果は、、、
確かに艶は出ているようにも感じます、みりんが効いているという印象です。
あとはオイルが効いているのでしょうか、いくらか音がプルン として、
甘さ控えめの響き(2A3はロシアのソブテック)が多く感じます。
PPアンプですので、やはり帯域は広く、低域の押し出し感もあるように感じます。
とは言え、直熱三極管のPPですのでビーム管や傍熱管のPPよりは低域の押し出し感は控えめな気がしますが、ここは好みの問題のようにも感じます。
ダンビングファクターは測定しおりませんが、まあ 5前後だと思います、
曲によっては気になる面もありますが、まあそこも良しとします。
使用真空管はロシア製です、ロシア製は最初の出音はイマイチなのですが、
エージングが進むとアッサリ目ながらも伸びやかになるように感じます。
球によってはメリハリ感もあるかもしれません。
しかし、この真空菅アンプで出力トランスの重要性を改めて確認できました。
ご覧いただきありがとうございます。
このアンプの詳細は下記ブログを読んでいただければ分かりますので、
よろしければご覧ください。。