年末年始に帰省して、親の身体のことがあらためて心配になった方もいらっしゃるかもしれません。
じつは少なくないのが、親がいざ入院してから医療保険の契約内容はどうだったかなと考えたり、介護状態になってはじめて、何か使える保険に入ってなかったかなと探し始めたりするケースです。
ところが、入院などで親が動けないからといって、親の代わりに子どもが保険会社に電話して、契約内容を確認したり請求書類を依頼したりしても、なかなか受け付けてもらえません。
「本人からの電話ではないから」と言って、お断りされてしまうのです。
「肝心の親が動けないから子どもの私が電話しているのに!」と憤る気持ちはわかります。
しかし、保険会社の立場になって考えてみると、本当に親子関係があるかどうか、さらにいえば本人の知らぬところで勝手に行われようとしているかもしれないのに、情報を伝えたり手続きするわけにはいきません。
では、どうすればよいのか?
事前に、保険の「家族登録サービス」にぜひ登録しておいてください。そうすれば、登録しておいた家族が、本人に代わって電話での保障内容の確認や書類の取り寄せを行うことができます。
ただし、この「家族登録サービス」では、給付金の請求などまでは代わって行うことはできません。
それらを行うためには、「指定代理請求人」の登録が必要です。
もし親の保険に誰も「指定代理請求人」がついていない場合、親が動けず手続きできない状態ですと、せっかく入った保険からなかなか給付金を受けられないことにもなりかねません。
ぜひ親が元気なうちに、保険を一緒に確認して、「指定代理請求人」と「家族登録サービス」を指定しておきましょう!
指定代理請求人は1人しか指定できませんが、家族登録サービスは複数(2人など)指定できる場合が多いようです。
例えば、指定代理請求は子どものうち、姉を指定しておき、家族登録は姉と妹としておくと安心ですね。
帰省したご相談者の方々から、親御さんのお話を聞いて、このアドバイスをすることが続いたので、ここでもちょっとご紹介してみました