『19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。』


(集英社 BOOKNAVI 内容紹介より)


これがドラマ化された時、確かわたしは中学生で、周りの子みんながドラマを観て、小説を読んでました。

ひねくれ者のわたしは、有名すぎて読まず嫌いしていました。

こっち来て、図書館で見つけて、そろそろ読んでみてもいいかなと思って読んだのですが、何で今まで読まなかったんだろうと後悔。夢中になって一気に読んでしまいました。読み応えのある作品でした。

雪穂の悪女ぶりも背筋がぞっとしましたが、亮司の救われなさがとても哀しいお話でした。

もっと早く読んでいれば、とは思ったものの、読んだ時に変に俳優さんの顔が浮かばず本のイメージだけで読めたので、わたしにとってはちょうどいいタイミングだったのかな、とも思いました。

『バイカル湖近くの豪壮な館が吹雪の中で忽然と消えてしまうトリックの見事な「ロシア館の謎」。コントラクトブリッジのパーティーという衆人環視の中で殺人が行われる「劇薬」。誰も入れない密閉状態の新築高級マンションで殺人事件が起きる「密室のユリ」の計三篇。名探偵・二階堂蘭子の推理が冴える初の短篇集。』


(裏表紙より)


始めて読む作家さんです。

確か、『容疑者Xの献身』が作者が意図的に情報隠していたので本格推理として読者に対してフェアじゃない、というようなことをおっしゃった方ですよね?

この短編集は、読者にとてもフェアだと思います。でも、情報の与え方がわかりやすい、というか犯人もトリックもすぐにわかってしまいました。んー長編のほうが面白い方なんですかね。

でも、1作目の『ロシア館の謎』はロマンがあって面白かったです。


もう一冊、二階堂さんの作品を借りているのでそちらも読んでみようと思います:)

ユリ迷宮/二階堂黎人

地獄の奇術師/二階堂黎人

どんなに上手に隠れても/岡嶋二人

ユングの性格分析/秋山さと子

カントの心理学/中山義道


二階堂さんも岡嶋さんも名前は知っていたものの未読の作家さん。

読むのが楽しみです!!


ちょっと前までは、恋愛小説というだけで毛嫌いして、そういうジャンルの本は避けていた気がします。今となっては好きなジャンルの1つ。登場人物たちが経験する恋愛そのものには、共感できない、納得いかない、または理解できないことが多いのですが…恋愛小説は、人物の気持ちが繊細に描かれているものも多いので、そういうところを楽しむのが好きです。


お気に入りの恋愛小説は…


「悲しみよこんにちは」 フランソワーズ・サガン


これは本当に綺麗で好きです。最後がとても印象に残っています。

18歳でこんなお話を書いたサガンは凄いと思います。

それに、翻訳が素敵なんですよね。わたしが読んだのは朝吹さんの訳です。


「トリツカレ男」 いしいしんじ


何事にもとりつかれたように夢中になる男ジュゼッベが無口な少女に恋をして、その子のために一生懸命頑張るお話。すごくピュアで、読み終わった後温かい気持ちになれます。


「凍りついた香り」 小川洋子


小川さんの作品の中で一番好きな本。

ある日突然恋人が自殺してしまった女の人が、その恋人が隠していた過去を知るためにプラハに行くお話。

とても切ないです。文章も本当に綺麗。


「キッチン」 よしもとばなな


言わずと知れた名作ですよね。恋愛小説と言ってしまっていいのか微妙ですが。

身内の死を登場人物たちが乗り越えていくお話。

印象に残るセリフがたくさんあります。

とくに後半(続編)の満月が好き。

わたしは、みかげとゆういちの関係がとても好きです。



みなさんの好きな恋愛小説はなんですか?

お勧めを教えていただけると嬉しいです:)

『思い出してください、青春のせつなさを。
新・学園ミステリの傑作、ここに誕生!
「今から、俺たちの学年の生徒が一人、死ぬ。――自殺、するんだ」
「誰が、自殺なんて」
「それが――きちんと覚えてないんだ。自殺の詳細」
不可思議なタイムスリップで3ヵ月先から戻された依田いつかは、これから起こる"誰か"の自殺を止めるため、同級生の坂崎あすならと"放課後の名前探し"をはじめる――
――青春ミステリの金字塔。』


(Amazon 商品の説明より)


『冷たい校舎の時は止まる』と似たような設定ですが、全く違う雰囲気のお話です。

辻村さんが第一期の総決算と仰っていますが、それにふさわしいお話。

今までの作品で触れてきたテーマが、詰め込まれているような気がするし、今までの本に出てきた人物たちもたくさん出ています。

辻村さんのお話は、登場人物に感情移入しやすくて、温かい気持ちになれます。

辻村さんの作品についてはあんまり他の人の感想を読まないことをお勧めします。

登場人物の成長が楽しめるのはこの方の作品のクオリティーの一つだと思いますし、誰がどんな風に出てくるか事前に分かっていると、あんまりおもしろくないですからね。