手術が無事に終わり、
病室に戻った私。
なぜか血圧がすごく低くて、
上が85くらいしかなかった。
血液検査の結果も、
白血球が少し高め。
結局私は、
2日間入院することになった。
本来なら、
アメリカの盲腸手術って、
手術したその日に
帰ることも珍しくないらしい。
でも私の場合は、
開けてみたら盲腸が少し破裂していて、
感染の心配もあったため、
退院が少し延びた。
そんな中で、私にはひとつ
気がかりなことがあった。
6月に予定している日本帰国。
果たして、
予定通り帰れるんだろうか。
それがずっと気になっていて、
ドクターに聞いてみた。
すると、ドクターがとびっきりの笑顔で
開口一番こんな冗談を言った。
"Are you gonna take me with you?"
やっぱりアメリカ人って、
こういう時でもユーモアを忘れない。
今書いていて改めて思ったけど、
やっぱり私はこういうアメリカの文化が好きなんだ。
その一言を聞いた瞬間、
思ったんだよね。
「あ、私、行けるんだな」って。
本来の私だったら、
"Sure, if you can fit in my suitcase."
くらいのジョークを返すところだけど、
さすがにこの時は術後すぐで
そんな気力は残っていなかった(笑)
するとドクターが、
"Absolutely.You'll be fine."
そう言ってくれた。
それが、すごく嬉しかった。
人間って不思議で、
ひとつでも希望が見えると、
急に頑張れる。
退院まで
もう少し頑張ろうとか、
ちゃんと回復しようとか、
そういう気持ちが湧いてくる。
私にとっては、
日本に帰れるという言葉が、
大きな励みになった。
その間にも、
ヘリが仕事帰りに寄ってくれたり、
トーマスが病院に
顔を出してくれたりした。
痛み止めが
よく効いていたので、
私はほとんど
痛みを感じることもなく、
もうひたすら寝ていた。
本当に、
丸1日中寝ていた気がする。
今回、何人かの看護師さんたちと
接する機会があったけれど、
やっぱり
ベテランと言われる人たちは
すごいなと思った。
私の血管は、
アメリカ人と比べると細いらしく、
採血するのも
なかなか大変みたいなんだけど、
ベテランの方は、
スッと見つけて、スッと採血する。
一方で、若い看護師さんたちは、
手の甲から採血したりして、
後から青あざができたりもした。
でもね、経験って、
時間をかけて積み上げるものだと思う。
だから私は、若い人たちにも、
失敗を恐れず、どんどん経験して
成長していってほしいなって、
なんだか
親目線で見てしまった。
それから、トーマス。
この子は本当に
優しい子だなと思った。
術後、私に話しかける時も、
ずっと腕をさすってくれたり、
手を握っていてくれたりした。
私の旦那は、
こういうことを
自然にするタイプではない。
でもそれは、
優しくないという意味じゃなくて、
人それぞれ
表現の仕方が違うだけ。
へりにはヘリの良さがあり、
トーマスにはトーマスの良さがある。
改めて、こういう時に
支えてくれる家族がいることが、
どれだけ
ありがたいことなのかを感じた。
そして、トーマスのためにも
ずっとこの先、健康でいようと心に誓った。
そして、やっと退院の日。
実は私には、
密かに楽しみにしていたことがあった。
つづく
インスタ フォローも嬉しいです♪
