人助けは出来る人が出来る範囲でやればいい | 雨の日も風の日も IN アメリカ

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在米25年。 アメリカ人旦那との間にティーンのハーフの男の子がいます。 アメリカの企業で企業管理者として勤続22年、フルタイムで働いているワーキングマザーです。 そんな私のごくふつ~の日常日記です。

この時期、アメリカではほんと多いチャリティーやボランティア活動。

 

以前もブログに書いたことがありましたが、

 

トーマスの学校でも フードドライブ(もしくはフードバンク)で缶詰などを寄付したり、

 

Wishing treeやBlessing treeと呼ばれる クリスマスツリーにWish Listがつるされ、

そこに書いてあるものを経済的援助が必要な家庭に買ってプレゼントしたりしています。

 

この時期に思い出して欲しい事

 

小さな願いを込めて

 

今年も、フードバンクに持っていく缶詰を買いに、

 

トーマスと一緒にストアーに行きました。

 

人にはそれぞれ事情があり、助けられる立場の人もいれば、助ける立場の人もいる。

 

こういうのは、義務感や強制でやるのではなく、

 

自分がやりたいと思った時に、やれる範囲でやるのが一番だと思います。

 

でも時に、援助しない人を非難するような人もいて、

 

それってどうなの?って思ったりします。

 

例えば会社でこんなことがありました。

 

会社の子の旦那さんが、このクリスマス前に職を失い、

 

食費もままならず、ピザをオーダーしたら銀行の残高がなくて、Overdraft feeを取られたとの事。

 

それを哀れに思った他の社員がお金を集め、その子にあげることにしたそうです。

 

うん、なんとも心優しいお話です。

 

ところが、彼女たちは言いました。

 

「まさかシェリーは、会社の社長としてこの子を見放すようなことはしないわよね?

 

シェリーも会社の人間として(もしくは個人的に)援助したいと思っているはずよね?

 

私達がお金をドネーションしたように、彼女も何か経済的に援助してくれるわよね?」と。

 

は?

 

アナタたち、バカですか?

 

(やめなさい)

 

確かにこの時期、一家の大黒柱である旦那さんが職を失ったことは大変だと思います。

 

でも、お金ないとか言いながらピザオーダーするあたり・・・(いや、そこ?)

 

正直、人にはいろんな事情があり、レベルこそは違えど、経済的に困難な人はたくさんいるわけです。

 

「友達」として、募金を募るのは素晴らしいことだけど、

 

「会社」として、もしくはシェリーが富裕層だから寄付して当たり前、

 

みたいな考え方はちょっと違うのでは?と思い、

 

私がシェリーの代わりに代弁してあげました。

 

「Friend、もしくは Co workerとして彼女を助けるのは素晴らしいと思うけど、

 

会社として援助する義務はないと思う。

 

みんなそれぞれなんらかの経済問題を抱えているわけだし。

 

一人を助けたら、全員を助けなければいけない状態を作ってしまう。」

 

もちろん、災害にあって経済的な助けが必要とか、

 

大病をしてほんと大変な状況にいる人には今までにも会社で援助したことはありました。

 

シェリーがいいました。

 

「そうね、でもきっと私がお金あげないと、みんな私の事を冷たいビッチを思うことでしょうね・・・別にいいけどさ。」

 

確かに(笑)

 

でもね、みんな知らないのよね。

 

シェリーは、みんなの知らないところでホームレスにご飯を買ってあげたり、

 

全くの100%ボランティアで、留学生をホストファミリーとして受け入れて、自分の子供同様にお世話していることを。

 

結局、人助けって言うのは、そこになんの見返りも期待せずに、

 

自分が出来る時に、出来る範囲でやればいいだけの事。

 

人に言われて強制的にするのはではなくね。

 

ましてや、それだけでその人を批判するほんとバカげている。