先週、会社でお別れパーティーがありました。
私が働く会社の同僚は、みんな勤続年数が多く、
20年、30年勤めあげる人はたくさんいます。
日本ではごく普通のことかも知れませんが、
アメリカでは一般の企業ではあんまりないんじゃないかな~と思います。
みんな転職しながらスキルを積んでいく人が多いと思うので。
私もなんやかんやで20年組なんですが、
こうして今も同じところにいるのはそうさせたいと思う理由があるわけで。
まあ、私の話なんてどうでもいいんですが、
今回その30年勤めあげた、会社の顧問弁護士だったウイリアム(仮名)が、65歳で会社を退職しました。
そしてそれのお別れパーティーだったのです。
私自身、本当に彼にお世話になりました。
それこそな~んにもわからない、ビジネスの右も左もわからないようなこんな馬の骨にも最初から敬意をもって接してくれたウイリアム。
入社当時、私はまだ25歳とかだったのですが、
彼と彼の奥さんはちょうどその頃、中国からの留学生をホストファミリーとして受け入れていて、
多分そういうのもあって、同じアジア人の私に対しても偏見がなかったのだと思います。
ウイリアムは弁護士特有の傲慢さもたっぷりある人だったのですが(笑)
私に対してはあんまりそういう態度はしないでいてくれていたように思います。
彼はここ最近、ガンと脳梗塞を患っていました。
そして、病名は忘れたけど、アルツハイマーのような症状も少し前からあり、
これについては誰にも知られたくないようでした。
きっと昔から頭脳明晰だったのでしょうから、
そういう症状に苛まされながら完璧な仕事をするのはかなり辛いことだった思います。
元々涙腺はかなり弱い私で、最近はホルモンバランスでもっと緩くなったのですが、
ここ数か月出来るだけエモーショナルにならないようにしていました(え?そんな長期間?笑)
アメリカ人、こういうのってみんな笑顔でさようなら♪って言うのが好きですよね。
日本のような涙、涙の謝恩会とか全くなし。
最後に彼が、「あと、2日と3時間でリタイヤだ!」とカウントダウンを始めた時、一気に現実に戻りました。
やだ、私なんてリタイヤまであと20年あるわ?
なんと恐ろしい現実・・・(え?そこ?)
一気に涙は枯れました(爆)