ここで言う金で身を滅ぼした男とは、私の元上司だった人のことです。
仮にトニーとしましょう。
トニーはきっと頭脳は優秀なんです。
公認会計士だし、いろいろ政治経済のことにも詳しく、
日本から来たばっかりぺーぺーの私を雇ってくれたのも彼でした。
いろんなことを彼から学び、もちろん私は公認会計士の資格があるわけではないので
彼のその知識量から比べたら全然ぺーぺーだったけど、
それでも会社経営に必要なAccountingの業務を一通りこなせるようになったのは
彼のお陰だと思っています。
もちろん社長はAccountingは全てトニーがやっていると思っていたので、
どんなに私がいい仕事をしても全ての報酬はトニーの懐に入っていたんだけど、
お金なんかより、給料もらいながら公認会計士から学べた、ってほうが大きかったです。
そんな彼なのですが、公認会計士でいながら自分のお金の管理は全く出来ていなく、
銀行破綻はもちろんのこと、会社にまで借金取りから電話がかかってきたりすることはあったのですが、
その事態はだんだんと悪化し、彼が3回目の離婚をした頃には
会社のお給料から前借したり、それだけでは済まず、
会社の小切手を2日置きにチェックブックから取り出し、
1回に付き5000ドルずつ引き出すという日が始まったんです。
実はトニーの今は亡きお父さんと、社長は古くから一緒にビジネスをしてきた中で、
社長もトニーを自分の子供のように可愛がって信用していたので、
その5000ドルの件ももちろん社長も知っていたことだったんです。
お互い暗黙の了解、みたいな?
実際に社長はお金のないトニーに一軒家を買ってあげていたし。
でもそういう日々がずっと続き、私が産休に入って会社に復帰した時には
そのNote Payableの額は300,000.00ドルを超えていました。
ありえねー((( ;゚Д゚)))ガクガク
たった6週間でこんなことに( ̄□ ̄;)!!
で、さすがにその頃から社長は、「もうこれ以上はダメだよ」と言ったらしいのですが、
(そりゃそーだろっ!このドロボー( ̄□ ̄;)!!)
それでもトニーは女とギャンブルにはまりまくり、
会社のお金を横領(もうこうなったらNote Payableとか言ってる場合じゃない)し続け、
最終的に言っても聞かなかったので会社を解雇となりました。
多分トニー的には、「絶対に社長がオレをクビにするわけがない」
と鷹をくくっていたのでしょうね。
誰かが言っていたけど、トニーを解雇した後の社長の目は涙が浮かんでいたそうです。
でもきっと親心でトニーを解雇したのでしょう。
このままではトニーが人間的にダメになってしまう。
正直300,000.00ドルなんて、社長にしたらそんなに大金でないですからね。
ほんと、お金って時には人を悪魔にしますよね。
神様はその人に必要な金額だけを与える、と聞いたことがあります。

なので多分私は神様の気が変らない限りこのまま庶民だと思いますけど(T▽T;)(爆)

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