Soulmate -46ページ目

Soulmate

汝、愛されたければこそ、愛せよ。


$ソウルメイト


頼まれてもないのに、

いらぬおせっかいをする者を大阪弁で“イッチョカミ”という。


<あらすじ>

オカンとオトンの住む町に、謎の未確認飛行物体が現れた。

とんがり頭の人らしいものが、地上に降り立ち始める。

それを見た、オカンとオトンは・・





<エピソード1 ビリケン団来襲>


PM.20:35


大阪一帯は、昼間のように明るい。

三角頭のシルエットの人物らしきモノが

次から次へと地上に降り立っていく。

ヘリコプターと戦闘機のジェット音がうるさい。



降り立った人物らしきものは、

くいだおれ人形に似たロボットだった。

似ているが、メタル金属をまとい兵器のような冷たい物体。


三角帽子に似た頭部が、飛び出しボディが割れた。

中からは、マッチョな男達が出てくる。

すべてスキンヘッド。

半裸の腕や背中には、ビリケンさんのタトゥーが彫られている。

黒光りのボディを光らせ、

あたりの人々を拉致しはじめた。


頭の上に持ち上げられていくサラリーマン。

王子様だっこされて運ばれていくOLもいる。


泣き叫ぶ者もいるが、

大笑いしながら運ばれる男や、

マッチョ好きなのか、うっとりしながら運ばれる女もいる。

テレビ番組と勘違いして楽しんでいるのかもしれない。

目立ちたがり屋の大阪人気質だ。


オカン家で観ていた番組の、画面が切り替わった。

暗い画面の中央にスポットがあたり、スーツを着た人物が座っている。

清潔そうな洋装のわりに、顔にはビリケンさんの仮面。


「大阪府民の皆さん、まいど!」


オカンの家族は、画面に釘付けになっている。


「おわがせしてすみません。我々はビリケン団。

略してB・L・D」


画面に大阪の地形が3D処理されて、浮かび上がった。


「我々は、大阪を占領し国家として独立させるためにやってきました

大阪の皆さんに真大阪人に生まれ変わっていただきます」


オカン家族は、ボケーとしてテレビを観ている。


「あっ、かーさん。会社に忘れもんしたわ。

取りに行ってくるわ。先に寝てや」


「忘れもんかいな。アホやな、はよ行ってき。

ビリケンなんとかに捕まりなや」


「うん、わかってます。

戸締りお願いします」


と言いながら、テキパキと着替えてオトンは家を出た。

オカンは何事もなかったように、化粧をとり風呂に入った。


突然、玄関が開く音。

部屋の中が、昼間のように明るくなった。


「なんや、なんや?」


オカンがうす紫色のネグリジェとヘアネット姿で立ち上がった。

そこには、マッチョな男二人とビリケン面のスーツ姿の男が立っていた。


「あんたら何?」


「これから、真大阪人に生まれ変わっていただきます」

「は? それより、そこに筋肉にーちゃん。気持ち悪いで

何やビリケンの顔」


「・・・。えー、これから育成センターへ行っていただきます。

来ていただけなければ、強制的になりますよ」


「筋肉にーちゃん、よー見たらイケメンやな。

アドレス交換しよや。

肌がテラテラなんはサラダ油塗ってるんか?」


ラチがあかないと判断したビリケン男が、

筋肉男に拉致するように支持した。


オカンの手をつかもうとした。


「レディに何すんのん。すっぴんでノーブラやで」


手をはらった。


「お出かけ用に着替えるから、ちょっと待ちぃ」


オカンは、襖をあけ奥へ消えた。


オカンは、窓から外をうかがうと

すでに息子が、マッチョ男に運ばれているのが見えた。


「アカン、息子を助けな」


オカンはなぜか勝負下着に着替え、

豹柄のワンピースに身をかためた。

いつものお気に入りバックをたすきがけをした。


「レディ。準備はよろしいでしょうか」


「あー、ちょいまち。もうちょっとや」


オカンは、そっと窓を開けて外に出た。

チャリンコにまたがり、全速で家を離れた。


「マコトーぉ、まっときや。オカンが助けたるで」


オカン家族の戦いは始まったばかりだ。




<あとがき>

謎の集団「ビリケン団」が来襲しました。

あいかわらず、マイペースなオカン。

息子を助けることができるのか?

ビリケン団とは?

物語が進んでいきます。

次回をお楽しみに。




<うちのオカンとオカンシリーズ>

$ソウルメイト<うちのオカンとオトン 一話>





$ソウルメイト




今、こうしてここにいる自分は、

人と人の繋がりで成り立っています。


目に見えている、支えていただいている方々、

そして、魂となって支えていただいている方々。



生きていること、支えていただいている感謝を

それぞれの形、やりかたで祈りましょう。


天使の羽根は、温かい人の手。

魂が舞い降りる季節。




<コメント>

天の川がこぼれるほどの星空を眺めながら

感謝の祈りをするのが私の夢です。


こうして、私のブログを見ていただいている

読者の皆様、心から感謝しています。


$ソウルメイト


頼まれてもないのに、
いらぬおせっかいをする者を大阪弁で“イッチョカミ”という。





PM.15:30



ひょうたん橋商店街。


シャーシャーシャー、クマゼミが鳴いている。

いてつく太陽がアスファルトを熱い。


「おっちゃん、このサンマ、何なん? メザシか?」

「何いうてますのん。新鮮なサンマでっせ」

「このメザシ、600円もするのん? 高かー」

「やから、サンマやって。今年はサンマ不漁ですねん」


通販でおなじみのサンバイザーをかぶったオカンと、

魚屋のおっちゃんとバトルが始まっている。


「このメザシ、2尾もらうから1000円にまけといて」

「えーっ。 奥さんめちゃくちゃやな」

「なんやったら、よその店で本物のサンマを買わせてもうてもええねんけどぉ」

「しゃーないな。2尾1000円で負けときますわ」

「ありがとー」


オカンは、なぜか3尾をつまみあげた。


「ほな、3尾で1300円な」


財布から2000円とりだして、魚屋に渡した。


「ええっ」

「おつりは、全部100円玉でおねがいね。ありがとさん」


しぶしぶ、おつりとサンマを渡した。

しばらくして、他のオカンたちが魚屋に群がったのは言うまでもない。

オカンの口コミネットワークはあなどれない。


「あー暑つぅ、喫茶店でお茶でもしばこうかしらん」


純喫茶「ロンドン」。

いつ頃ここにあるのかわからない、商店街唯一の喫茶店。


ドスン。


クーラーの一番きいてそうな席にオカンが座った。


「マスター。冷コーちょうだい」


氷の入った水をいっきに飲み干し、氷をガリガリやってるオカン。

神棚の横にあるテレビからニュースが流れている。



「防衛省の発表によりますと、近畿地方上空に未確認飛行物体がとどまっています。

飛行物体が何なのか、政府発表が待たれるところです」



さきほどまで夏の光が差し込んでいた喫茶店の窓が、

暗くなってきた。


「あら、夕立かいな。 洗濯もん、とりこまな」


喫茶店を出たオカンが、チャリンコに乗り込み

空を見上げた。



「なんやあれ? でっかいアドバルーンか?」



太陽をさえぎるように、丸く黒い物体が浮いている。

商店街の人たちが空を仰いでいる。



「手のこんだ宣伝やな、アホらし。帰ろ」



チャリンコに乗ったオカンは家路についた。



PM.16:30



大阪 堺筋本町。


オトンが、大汗をかきながらクレーム処理に対応している。


「申し訳ありません。お客様のおっしゃるとおりです。

はい、はい。以後気をつけて対応させていただきます」


薄暗く狭い部屋には、机が置かれオトンが座っている。

部屋の中は、整理整頓されていて機能的なレイアウト。



カシュ。

缶コーヒーを力なく飲んでいるオトン。



「はぁー。今回のクレームきつかったなぁ」



ぐびぐび飲んで、ため息をついた。


チャンカチャラララ~♪


演歌調の携帯音が流れた。



「はい。何? はい、はい。わかりました。

調査に入ります」



情けなそうな表情だったオトンが、ひきしまった顔に変わった。




PM.20:15



三人家族の夕食。



オトン「濃いシチュー食いながら、小石チュー」

「プッ、クス」


一同「・・・・・」


息子「オカン、しょうゆとって」

オカン「そんなん、自分でとりなはれ」


オトン「今日は4.5点ってとこやな・・」


あいかわらすの夕食。


テレビからニュースが流れた。



「防衛省からの緊急発表です。謎の未確認飛行物体が大阪上空へ移動始めました」



オトンが、トイレに立つふりをしてベランダのから夜空を眺めた。


月夜薄明るいさが、昼間のようになった。



「何や? 何や?」


オカンも息子も窓際に立った。


明るい円形の物体から、地上にスポットがあたる。

たくさんの人影のようなシルエットが、

降りてきた。


人影に見えるが、頭の部分がとんがり頭に見える。



「ちんどん屋?」



緊張感のない、オカンの一言だった。

これから家族にとって長い夜が始まるとは知らずに。





<あとがき>

人気シリーズ「うちのオカンとオトン」の長編です。

SF仕立ての中で、オカンやオトンが活躍します。


いつもと違う物語を楽しんでいただければ幸いです。



<うちのオカンとオカンシリーズ>

$ソウルメイト<うちのオカンとオトン 一話>






$ソウルメイト


名作映画には、

においたつような男達がいる。


自信を失いつつある現在の男達。

彼らの生き様に、男を取り戻すヒントがあると思う。


オードリーヘップバーン演ずるアン王女の美しさが、

世の女性達を魅了し続けている映画「ローマの休日」。



アン王女の美しさが注目されがちだが、

グレゴリーペック演ずるジョー記者の存在があればこそ

輝いて見えると私は思う。



閉じた世界にいたアン王女を広い世界へとエスコートしながら、

彼女の心の輝きを磨きあげていく。



映画「プリティーウーマン」のようなシンデレラストーリーではなく、

アン王女は、物質的にも環境的にも恵まれた女性というのがポイント。


お金さえあれば、何でもできるという風潮の現代。

男が女性を輝かせるのは、別の所にあるのでは? と思う。

男の私からみても、ジョー記者の肩幅の広いスーツが、

包容力と色気を感じさせて素敵だ。



映画「風とともに去りぬ」のレッドバトラーも

別の男の魅力を感じさせる。


名家の生まれの癖に、世間に反発している、

計算高く機敏で貧欲。

常識にとらわれない悪さ。


反面、スカーレットを想い続ける一途な所だったり

子煩悩だという顔も持っている。


修羅場をくぐり抜けてきた生き様が、

男の人間力を感じさせる。


ラストにスカーレットが、

レッドバトラーのもとに戻ろうと決意。

そう思わせたことが、男としての本質的魅力ではないかと思う。



黒澤映画「用心棒」や「椿 三十郎」の

浪人役の三船敏郎も、男の別魅力を感じさせる。

ぶっきらぼうで、オレ様、

無精髭をはやして、不潔きわまりない姿で、

現代の女性からすれば毛嫌いしそうなタイプ。


でも、嫌々ながらも困った人を見捨てることができない人情家でもある。

人助けをしながら、誇ることもなく決着がついたら

姿を消す潔さが魅力。


無精髭をぼりぼりかく仕草が、意外とセクシー。

一見危なそうな男なのに、女性が苦手だというもも面白い。



ラストはクリント・イーストウッド。

西部劇や「ダーティーハリー」シリーズで活躍している名俳優。

ニヒルで、何をしでかすかわからない男を演じてきた。

私は、俳優としてではなく、

監督としての彼や人間として尊敬し、男の魅力を感じる。


彼の監督作品は、役者で演じたアクションではなく、

等身大の人間をリアルに撮っているものが多い。


老齢になられた今も、言葉に説得力があり、

品のある男の魅力を感じる。


不況や混乱期は、女性が元気で強くなると言われていますが、

女性の魅力を発揮させるのは男の仕事だと信じている。


男のセクシーは、包容力と経験値。

見た目が綺麗で美しくても、

心がともなわなければ男の色気は感じないと

私は思う。
$ソウルメイト



私のソウルメイトが、昨日父親となりました。


格闘技と鍛錬で鍛え上げた身体、

大人となった少年達を魅了するグッズを扱う古物商。

派手な姿のわりには、骨太でマメな男です。

若くして苦労して、家族を得た幸せ者。


彼との出会いは、ちょうど1年少し前、

ピグの広場でした。


当時、大切なものをたくさん失い、

先行の見えない状態でした。


ベンチで座っていた私に、近づいてくる派手な男。

大阪弁で話はじめた。

聞くところによると、私とは13歳? も年下。

なぜか、1970年開催した大阪万博の話が通じる。

意気投合とはこのことだろうか。

エネルギーの塊のような男。


彼の力に引き込まれるように

様々な人々とも繋がりだしました。


そして、このソウルメイトを始めようと思いたったのも

彼のエネルギーに感化されたからです。

背中を押してくれました。


彼は何もしていないと言うかもしれませんが、

私にとっては恩人。

感謝しています。


奥様との再会、そして結婚。

見守ってきた私にとって、

子供ができたことは大変うれしい気持ちです。


しばらくは、育児でピグを離れるそうですが

また、変わらず語り合いたいものです。



つたない絵ですが、餞別です。

この絵を、いつかリアルに渡せるように願ってます。

おめでとうございます。


$ソウルメイト



読者の皆様、

暑中お見舞い申し上げます。


真夏へと季節は流れます。

少しでも涼をと、絵にしたためました。

健康など崩されないよう、ご自愛ください。


2012年 夏 ナル☆G



$ソウルメイト

$ソウルメイト


オカンは、オシャレに命をかけている。

行きつけの店は、

周辺のオカン連中のオシャレスポット「マダム ふぉんてーぬ」。

年中、店じまいセールをやっている。


今日も、荷物持ちで付き合わされた。

ボクは、店先でアイスを食べながら様子を伺っている。

軽く1時間は待たされるのだ。


ずらりと吊られているアニマル柄の服。

マネキンが着ているのは、アップの豹の顔のワンピース。


「これシャレてるやん。試着してええか?」


試着といっても、1着じゃない。

山ほど抱えている。


店長も手馴れたもの

オカンの身体に1枚ずつあてて、

サイズのあわないものを次々と仕分けしていく。


「お客さん、これお似合いやわー」


一番ド派手な1枚をセレクトした。

豹柄ベースに、入り乱れるトラの刺繍がほどこされている。

ところどころピカピカ光るスパンコール。


「さすがに、オカンもついていけんやろ

あんなん、いつ着るんや・・」


と思った。


「いやー、ええ感じやん。

試着してみるわー」


試着室に入り、オカンが出てきた。


「どう?」


「お客さん。最高ですわ」


「ホンマ?」


オカン、まんざらでもない様子。

店長も、どことなくシメシメという顔をしている。


「ほな、お会計」


ふたたび、試着室に消えるオカン。

店長はレジに移動した。


「これ、ちょうだい」


握り締めていたのは、さきほどの服じゃなく、

豹柄Tバックのおパンツだった。


こうして、店長とオカン達の駆け引きはつづく。




$ソウルメイト

$ソウルメイト


うちのオカンを見た人は、

家の中が荒れ放題だと想像するだろう。


さにあらず、家の中は整理整頓されゴミひとつ落ちていない。

タンスの中は、オカンの派手な服もアート化している。

種類、色を統一して分けられ、

一番使うものは、手前に仕分けられている。


毎日、ボクが使うハンカチもきちんとアイロンがかけれている。


オトンの仕業だ。


整理整頓術を出版したら、そこそこ売れるかもしれない。


オトンの休日は、忙しい。

日が昇るとともに起きだし、テキパキしはじめる。


オカンは、あいかわらずマイペース。

せんべいをかじりながら、

リビングでゴロゴロしている。


オカンのおかげで、綺麗な部屋も台無し?

いいえ、違います。


ボォーン ボォーン

掃除機を片手にオトンが動き出す。


「あ~、しんど~」

と言いながら、掃除機をかけていく。


オカンのいる寸前まで、掃除機をかける。


「うるさいな~」


オカンは、文句を言う。


「かーさん、少しゴロンとしてみて

すぐ終わるから」

「めんどくさいな」


ゴロン。


「もーちょい、お願いします」


そういいながら、オカンは移動されていく。

結局、ピカピカの床となっているのだ。


掃除機をかけているオトンの目は

いつもと違う。


オカンの整頓術を熟知しているのだ。


オトン・・ なんかカッコイイ。



<あとがき>

いよいよ、本格的な夏になってきました。

派手で豹柄は、大阪ファッションの代名詞と言われています。

オカン世代の熟女だけでなく、

若い女性も派手目なファッションを好みます。

他県から、わざわざ買いに来る人もいるらしい。


地味なオトンが少しずつ

格好よくなってきました。

尻をひかれていてそうで、

肝心な所はオトンがにぎっているのかもしれません。


オカン、オトンのキャラクターが一人歩きしはじめました。

いろんな物語ができてきそうです。


次回をお楽しみに。

ここに出てくる家族はもちろん、フィクションです。w






$ソウルメイト



はじめてご購読いただく方へ。

この作品は、特異な世界観で構成されています。
性描写も含まれますので、20歳以下の未成年やこういった話が不快に感じられる方は
ご遠慮いただきますようよろしくお願いします。
オリジナル小説「縛らず師」に登場したカップル、
青山さんと月子さんを主役としたスピンオフ作品です。
表題画及び小説は、私のオリジナルです。


前編はコチラから
中編はコチラから
後編五章はコチラから
後編六章はコチラから


<前回のあらすじ>

魅せるSMを演じるカップル「ブルームーン」青山と月子。
「蜘蛛の宴」という演舞を予定している。

堕ちた世界にいた江都子。
縛らず師「辰巳 源」によって、
表の世界へと復帰し、母親として平凡に暮らしていた。

小学校の父兄の出し物で
青山という男であった。

忘れかけていたSMの世界に
ふたたび招き入れた。

江都子から、月子へと生まれ変わった。


第七章 -蜘蛛の宴-


暗闇に、ポツンポツンと螢のように

淡い光が流れてくる。


満月に照らされた、低い山並。


普段あまり使われないであろう山道を

枯葉の音をたてながら、人々が歩いている。


谷間にある奇妙な屋敷に向かっているようだ。

茅葺き屋根の家に広い庭があり、

すり鉢状に穴が空いている。


古い遺跡が見つかり、

調査をした跡のようだ。


屋敷の門には、「蜘蛛の宴」と達筆の看板が掲げられている。


遺跡の穴の周りには、かがり火があがる。


明かりを持った人々が、すり鉢の穴の底へ静かに降りていく。


穴の底には、黒塗りの舞台と複雑に組み合わされた黒いパイプ。

舞台を中心囲むようにに、ゴザが敷かれている。

ゴザに1枚1枚の四方に、手作りの灯籠が灯っている。



カップル達が座る。

男女、男同士、女同士、年齢は様々。


土壁には発掘跡の穴が空く、不思議な空間。


見上げると

満月が丸く、所々星がまたたいている。


静まり返った中、ボボボとかがり火のが揺れる音。



舞台そでから、横笛の音が一閃

混沌とした空気を変えた。



舞台中央にスポットライトがあたる。


白いモノが浮かび上がった。




演舞「蜘蛛の宴」開幕。



白いワンピース、長い髪を束ねた月子が立っている。


舞台を演じる平凡な姿。


月子登場。


左手を腰の手前に置き、右手はその横で小刻みに動かしている。

野菜を刻んでいるようだ。

パントマイムで演じている。

物はないのに、動きでキッチンの様子が感じられる。


煮込みに入ったのだろうか

椅子に座る。

だが、そこには椅子はない、片足を軸にパントマイムで演じている。


洗練された動き、鍛えられた身体が違和感を与えない。


やがて、寂しげな横笛の音が響く。


途端、動きが一変。

木彫りの面をかぶる月子。

能面のような無表情な目、口元はそのまま素のまま残している。

束ねた髪を下した。


動きは、さまようのか荒れた心なのか

苦痛を感じさせる。


激しく舞ったと思えば、突然ひざまずき天を仰ぐ。

悲痛なまでに孤独感。


暗転。

しばしの静寂。


鼓の音がリズミカルに奏でだす。


舞台は薄紫に灯される。

現れた月子は、スパンコールも眩しい美しく着飾った姿で現れた。

仮面は目元が笑っている。

だが、素の口元は冷たい。


社交ダンスを踊る。

相手はいないが、次から次へと違う相手と踊っている様を踊りわけている。


鼓と横笛の音が入り乱れる。

優雅なダンスとは、似つかわしい。

その様子が、月子の乱れた心を感じさせた。


ハイヒールを両手に持つ月子。

スポットライト。


複雑に組み上げた黒いパイプに

手だけが浮かび上がった。

月子は気がついていない。


全身黒のスーツの男が、月子のもとへ近づいてきた。

月子の肩に手を置き、隣に立つ。


暗転。


やさしいフルートの音が、柔らかく流れれる。

舞台に柔らかなピンクの光に包まれた。


月子の背後から、抱えるように抱きしめる青山。

ふたりとも、身につけているものはない。

月子は、肩越しから見える青山を見上げている。


愛に包まれた瞬間。


抱きかかえた手が、柔らかに動く。

月子の柔肌を確かめるように。

5本の指が、肌の溝を作る。


月子は、腰を中心に身体がくねる。

フルートから、ピアノの音へ。

流れるような音が、舐めまわすような大山の手にリンクする。


長い月子の髪が、身体や青山の手に絡みつく。

整った胸が、呼吸とともにせり出しては落ちる。


幸せそうな瞬間。


鍛え上げられた、しなやかな青山の背中がうねる。

応じるように白い月子が、身体を反らす。


ピアノの音が、激しく流れる。

身体を密着させたまま、月子の柔らかく足を頭の高さまで上がる。


美しい足からは、足首に結ばれた縄が延び

違和感を感じる。



縄が、らせんのように月子を巻き付き始める。


ピアノの音色がやさしい。


だが、舞台の月子は違う。

蜘蛛の罠にかかった蝶のよう。

亀の甲羅のように、月子に縄が食い込む。


苦痛の中の笑み。

痛々しさよりも、妖艶を感じる。

薄紫のオーラを纏う。



ピアノの音が止まった。


暗転。


舞台が明るくなった。

一面に張り巡らされた蜘蛛の巣がうかぶ。


月子が両足を縄で縛られ、

ズイズイと逆さに吊り上げられていく。


長い髪が、蜘蛛の巣に広がれる。

月子の蝶が、羽根のよう。


青山が、歓喜を舞う。

鼓と横笛の激しい音。


獲物を得た、蜘蛛のごとく。


蜘蛛の足のような長い筆をとり、

下腹部に一線一線、描き出す。


無音。



月子の股間の体毛を中心に描かれた蜘蛛の足。

獲物に這う蜘蛛。


図ったように、背後には満月。


1枚の絵が、舞台に完成した。



終演。




演舞「蜘蛛の宴」

月子と青山の魅せるSMの世界。


世には、様々な芸術がある。


二人の愛の形であった。


観客が闇に消え、吐息の虫の音を奏ではじめたたという。



縛らず師 外伝「蜘蛛の宴」 終




<あとがき>

処女作「縛らず師」に登場した

月子と青山という人物のスピンオフ作品として書き始め、

5ヶ月近く経ってしまいました。

途中、筆が進まず中断。

読者様にはご迷惑をおかけしました。


世の中、ドSだのドMだの

まるで血液型の占いのように会話の中に

織り込まれることがあります。

また、大人向けの映像で痛みが快感のように描かれているSMの世界。


あまりにも軽々しく、

様々な人に影響を与えているのを危惧しています。


私が30年近く前に、実際目の当たりにした

月子さんと青山さんのSMは、愛に満ちた美しいものでした。


少し間違えば、身体や心に深刻な傷をあたえかねない世界。

信頼と愛情がなければ、できることではありません。


当時、月子さんと青山さんからお聞きした話をもとに

私なりに、作品としてまとめてみました。


内容が内容だけに、作品として良かったのか悪かったのか

お聞きすることが少なかったですが

直接、好きな作品とか、もっと続けて欲しいなど聞かせていただき

大変励みとなりました。


これからも、この世界を書いていきたいとおもっています。

読んでいただきありがとうございました。

次回作をご期待ください。




連載時の公開済みのものはコチラ↓

<前夜> はじめての方はこちらからどうぞ 

<一夜目 あらすじ>

<二夜目 あらすじ>

ソウルメイト


はじめてご購読いただく方へ。

この作品は、特異な世界観で構成されています。
性描写も含まれますので、20歳以下の未成年やこういった話が不快に感じられる方は
ご遠慮いただきますようよろしくお願いします。
オリジナル小説「縛らず師」に登場したカップル、
青山さんと月子さんを主役としたスピンオフ作品です。
表題画及び小説は、私のオリジナルです。


前編はコチラから
中編はコチラから
後編六章はコチラから


<前回のあらすじ>

魅せるSMを演じるカップル「ブルームーン」青山と月子。
「蜘蛛の宴」という演舞を予定している。

裏道にまで堕ちた、月子こと桂 江都子は、
秘め事によって堕ち、
抜け出せなくなって者が、最後の砦として助けを求める男、
人呼んで「縛らず師」辰巳 源の元に運び込まれる。
源の荒療治によって、自分を取り戻せた江都子だったが・・

小学校の父兄の会の出し物という、
意外な場所で出会った江都子と青山。
一度は、遠くなりかけていたSMの世界に
江都子はふたたび、目覚めはじめた。


第六章 -月子誕生-


ふたたび、バー「セレンゲティ」。


「へーっ。父兄の出し物でであったなんて驚きですわ」

グラスを拭きながら、マスターが驚いていた。


「えへへ。ね? 意外やったでしょ」


オイルサーディンを、マホガニー材の箸で摘んで

月子が微笑んだ。


「うちの旦那には、感謝してるの。

持ち家に、息子もいる。

バレエもさせてもらっているしね。

苦しんで堕ちたあの世界に

わざわざ、戻ることもないやろうにね」


地酒を、味わうように潤す。


「でもね。青山が私の中にいる

いままで、ひとりだったのが今はふたり

本当の私でいられるの」


青山が、薄く笑っている。


「あはは、んなおおげざな」


ズブロッカが、ふたたび食道を熱くこがした。


「私はね、縛られているけど、自由なの」


「縛られてるけど、自由? なんでっか?」


「なんていうかな、そのあたりのSMとは違うの。

縛られているというよりも、しっかりと支えられているっていうんかな」


「ほう、心の支えでっか?」


「うん、私のすべてを知ってくれている安心感。

ええとこも悪いとこも、過去の暗い時代のことも。

全部受け止めてくれてるの。

親や旦那以上に知ってる」


「羨ましい話ですなぁ、うちの嫁はんに聞かせてやりたいわ」


「あはは、やから安心して縛られていられる」


地酒を飲み干した。


「江都子は、月子になったの」



父兄の出し物から数ヶ月 晩秋~


江都子は、子供の洗濯物をたたみながら

物思いにふけっていた。


あれ以来、青山とは逢っていない。


小指の赤いこよりははずしたものの、感覚は残っている。


「ふーっ」


ため息が多い日々が続く。

自分の魂が半分足りない感覚でいる。


「私・・何を求めているのかしら・・」



翌日、家族を送り出したあと、

ふらりと家を出た。


すっかり秋も深まっている。

空気が、冷たく身体の芯を貫いた。


何かを探している自分がいる。


黄土色に枯れた芝の続く、堤防に出た。

電車が鉄橋を走る音にまじって

テナーサックスの音が聞こえてきた。


「あっ」


堤防のへりに座って、サックスを吹いている青山。


江都子は戸惑った。

探していたものが見つかったのに

いざとなると足がすくむ。


胸の高まりとともに、こよりが巻かれた小指が疼いた。


「どうしよう・・」


そう思いながら立ち尽くしていると。

青山が立ち上がり、江都子のほうへむいた。


「おかえり・・」


「何でわかりはったんですか?」


驚きと戸惑いで、江都子の目は丸い。


「匂いです」

「そんな臭いですか?」


おもわず、自分の両手を嗅いでしまった。


「あはは。香水ですわ。あの時、いつも嗅いでましたからね

獣じゃあるまいし、匂いませんで」


「ふん。毎日お風呂に入ってるんでおかしいとおもいましたわ」


「わはは」


「うふふ」


のびたイワシ雲の空に、笑いが響きわたった。


再会。


またもや、意外なところで。



堤防にならんで座り、語り合う。

江都子は、草をちぎり片手でくるくる回している。


「私・・ あなたに縛られたの?」

「あはは、縛ったつもりはないなー」

「じゃ、これは何なん?」


少し不服そうに、小指を見せた。

青山は、手を握り小指を口に含んだ。


「あっ」


江都子の芯が反応した。


「江都子さん、あんたはこれで自由になったんや」

「自由?」


縛るとは正反対の言葉。

意味がわからず、戸惑った。


それを察したように、青山が言う。


「身体を縛っても、何んも得られるもんはなかったやろ?」


「うん。痛いし我慢したわ。

そうされることで、自分が縛られるほど必要とされてるって感じてたんやわ」


「そやろな。全部終わったあと、優しく縄を解かれて愛されてるって感じた」


「そうなの。でも・・どんどん要求は過激になるし、それに応えていくうちに

わけがわからくなってた。気がついたら欲望のはけ口にされてた・・」


青山は、江都子の手を頭に回し髪をなぜた。


「人は、自由でなければあかん。そやけど、ひとりでは自由にはなれん」


「?」


「心の縛り、守られている安心感ちゅうか、揺るがない絆の縄かな」

「心の縛り・・」

「それさえあれば、形は自由。

ひとそれぞれに、背負った性でいればいいんや

肉体的に縛られることを望めば、それでええし

やさしく愛し合うことを望めば、それでもええ。

形は結果なんや」


「江都子さん。あんたの心は縛った。

形は何を望む?」


「わからない・・」


青山が微笑んだ。


「あんたを抱くで」

「え?」


手をぐいっと引き上げられ、

有無なくどこかへ運ばれるように歩いた。


いつ潰れるのか? と皆思いながらも

しぶとく続いている旧いホテルがある。

壁は所々ヒビがはいっている。


薄暗い受付には、赤焼けた部屋の写真が薄く光っていた。


部屋のナンバープレートは、

マジックで荒く書かれた紙だった。


湿気た部屋に入る.

たばこの匂いの染み付いた壁とベッド。


青山が手を広げ、待つ形になった。

勢いで、顔が胸に当たる。

そのまま、青山に抱きついた。


「この瞬間を待っていたのかも」


青山は、やさしく手を背中にまわした。

チュッ。

息が続かないほどの長いキス。

生き物のように、絡め合う舌。


青山は、背中まで長くのばした江都子の髪を

両手で束ね、そのまま頭上にひっぱりあげた。


「むふっ」


そのまま、キスは続いていた。

立ってられないほどの脱力感。

力を抜くと、髪に負担がかかってしまう。


髪の緊張とキスの緩和。

この感覚が心地よかった。

縛られたわけじゃないのに、縛られている。

深く入っていた唇が、やがて触れるか触れないかの距離に変わった。


その微妙な触れ方が、唇から全身へと感度を高める。

束ねた髪が、さらさらと落ちた。


青山が江都子を支えながら、身につけたものをはがしていく。

まるで舞うように、肌が白い。


ベッドに備え付けている、備品のゴムバンドを手にする青山。

江都子の手のひらを合せ、両方の親指だけバンドで結わえた。


そのまま両手を天に挙げさせる。


「動けない・・」


青山は、楽器を奏でるように、

柔らかいタッチで江都子の身体に触れていく。


「あふっ。あっ」


親指だけ固定されただけなのに、全身縛られたように身動きができない。


的確に江都子の感じる部分を刺激していく。


触れそうで触れられない瞬間がある。


焦らされたまいと、江都子の身体が青山の手に自ら動かしてしまう。



「あっ、あっ」



柔らかいタッチの動きが早まる。


内ももに、汗とは違うものが流れ落ちていく。


全身の力が抜けかけた瞬間。


青山がかたく抱きしめてきた。


しっかりと縛られた感覚。


青山は、いつのまにか身に付けたものを脱ぎ捨てていた。


江都子の全身が硬く緊張している。



「フーッ」



耳元に青山が息を吹きかけた。


頭が白くなった。


力がぬけた時に、青山に抱きかかえられていた。


そのまま、ベッドにそっと寝かされる。


部屋の中は暗い。


光は、ベッドの頭上にある丸く光るライトのみ。


まるで雲ひとつない夜空に、月が光っているように見える。



青山が江都子に重なる。


ごく普通の愛し合う形。


受け入れるように、江都子の両手が青山の背中にまわしている。



青山自身が、江都子の中にいる。


江都子の頭の中に浮かぶ。



「違う、何かがちがう・・・」



慣れたごく普通の形なのに感じ方が違う。


青山は身体を密着させたまま、行き来する。


自分の中で、自由を感じているのだ。



二人の心が重なり、ひとつになった瞬間。


昇天。


江都子の頭の中に、丸い光が見えた。



「月?」



それは、ベッドのライトの光だったかもしれない。


だが、見えたのは妖艶に光る月そのもの。



「江都子。あんたの形は何を望む?」


「お月様・・」


「月子やな」



魅せるSMのユニット「ブルームーン」。


月子の誕生の瞬間だった。



第七章 -蜘蛛の宴-につづく



<予告>


青山との再会。


江都子から月子へと生まれ変わった。


いよいよ、二人で演じる蜘蛛の宴が開幕する。


連載時の公開済みのものはコチラ↓

<前夜> はじめての方はこちらからどうぞ 

<一夜目 あらすじ>

<二夜目 あらすじ>


$ソウルメイト

$ソウルメイト



「あんたヒマやろ? デパートつきあって」

日曜のマッタリとした時間を過ごそうと思っていたのに・・

オカンの言うデパートとは、百貨店ののこと。

長い買い物の末、荷物持ちをさせられて疲れる修行のようだ。

しぶったものの、オカンの眼力に負けた。


パートの給料が出たので、アクセサリーを買うつもりらしい。

一番先にアクセサリー店に行けばいいのに、

なぜか、デパ地下へ直行だ。


「オカン、目的の店行かんで、なんで先にデパ地下なん?」

「アホやなー、デパ地下はタダでおいしいもん、食べられるやない」

「タダ?」

「店の前で、お試しで食べさせてくれるやろ?

食べ放題、呑み放題やないの。

腹いっぱいにさせて、店に乗り込むんやない」


少しずつだが、前菜からデザートまでフルコースを周り、

しかも、ワインまでお試し品を食べつくした。


何ひとつ、買わずに。

買ったのは産地直送のわけありの野菜。

買い物カゴから、野菜がはみだしている。

百貨店で買い物というより、ご近所の商店街で買い物する様。


10階のアクセサリー店へ向かう。


店内、黒で統一されたハイセンスな店。

野菜がはみだした買い物かごをさげたオカンが立っている。


シュールな風景。

これまた、ハイセンスな店員さんがオカンと何かしゃべっている。


「にーちゃん、これとこれ見せてや」

「はい、かしこまりました」


オカンの目が、光った。


「これやな、せやけど高い!」


口に出していうことか?

ボクは、冷や汗をかいてしまった。


「にーちゃん、これいいな

そやけど高い。まけといて」


「は、はい。私どもの店ではプライスダウンのサービスはやっていないので・・」


「ええやん、かたくるしいこと言わんと。まけてや」


百貨店の高級店で、ねぎった話は聞いたことがない。


押し問答が続いた。


「にーちゃんじゃ、話にならん。

上のもんいてへんのか?」


いたたまれなくなった店員は、奥にひっこんだ。

責任者らしい人を連れてきた。


「お客様、ここではなんですので、奥の部屋へどうぞ」


ボクは他人のふりをして、様子をうかがっていた。

オカンが奥の部屋へと消えた。


しばらくして、戻ってきた。

渋い顔をしている。


「オカン、結局ねぎれたんか?」

「あかん、ウチの負けや。定価で買わされた・・」


くやしそうにしてるオカンの手には、

商品の紙袋の他に、粗品らしいものがぶらさがっていた。


ただでは、終わらないオカン、恐るべし。




$ソウルメイト

$ソウルメイト



ひさしぶりに、家族でカラオケに行くことになった。

近所のカラオケチェーン店の割引券が手にはいったのだ。


「ひさしぶりに、唄いまくったろ」


オカンの鼻息が荒い。

カウンターでオカンが何やら交渉している。


「大部屋ゲット!」


一番広くて豪華な部屋を無理やり借りたらしい。

20畳もありそうな大きな部屋。

キャバクラのようなセットで、3人が浮いてみえる。


分厚いリクエストブックを、

ものすごい勢いでめくり、てぎわよくリクエスト予約をいれるオカン。


ミラーボールが周る中、

咆えるように唄うオカン。


ジャイアンの歌謡ショーを聞く、のび太達のよう。

1曲唄うたびに、ビールをあおり、ピザをもさぼり食う。


オトンは、1枚1枚リクエストブックをめくり、

吟味している。

オトン、オカンがいるかぎり唄える隙はないで。


制限時間も押し迫った頃、

さすがのオカンも唄い疲れ、酔いもまわり、

ソファーでコクリコクリとやりだした。


誰も唄わない曲が流れた。


そろそろお開きなかとおもった時、

いしだあゆみの

ブルーライト横浜が流れだした。


「夜の明かりが・・♪」


ん? 


ものすごく上手い。


オトンが、ミラーボールの中、

別人のように唄っている。


なんだかかっこいい。

光り輝いているオトンをひさびさに見たのだ。


わずかなお小遣いで行っている、

スナックではスターらしい



<あとがき>

人気シリーズのオカンとオトン、

いかがでしたでしょうか。

オカンのずぶとさは、誰にも止められません。

大阪の「ねぎって、なんぼ」精神は、

文化です。

さすがに百貨店では値切ることはないですが^^


このシリーズの長編を少し考えています。


次回をお楽しみに。

ここに出てくる家族はもちろん、フィクションです。w