うーん、例えばね
【生きる】って漢字
そいつははにかんだ笑顔で話す
えぇ!?どこが?
意外な答えに驚く僕に
またしてやったり顔でそいつは
楽しそうに答える
だって読み方いっぱいあるじゃん
【生きる】?
え~っと…
生まれるとか先生のセイとかショウくらいしかすぐに思いつかないな…
走る車の中で僕は【生】の字の他の読み方を一生懸命考えていた
あっひとつ思いついた
ナマ!
うんっうんっなんて
そいつは頷く
他にもまだあっかな~
負けず嫌いの僕を知っての事か
まだ、あるさ
なんて煽られる
最後は郊外にある儒城(ユソン)温泉の町を背にビールをかっくらいながら降参した
おもむろに友は言った
【キ】それから【生やす】それと…
【生る】
僕は自分のどこかがぐぐっと掴まれるのがわかる
【ナル】…
そいつはビールにを少し口をつけながら微笑みながら続ける
そう、『生さぬ仲』とか言ったりするっしょ
生さぬ仲なんて
つかわんなぁ~と思いながらも
言葉を駆使して意味を伝えようとする
日本語の存在に少し驚いた
世の中の為にとか
地球環境の為にとか
正直そういう大きな目標では、イマイチ僕の心に着火しない
そんな理由が少し自分でわかった気がした
そんな大きな目標よりも、こいつのため、あの人のため、って方が頑張れる
誰かひとりのために必死に頑張った事が
大きく広がっていく
そんなイメージ
人種とか肌の色とか宗教とか
習慣、そして言葉
そういうものを【超えて】つながるのでなく
人の心の奥底に流れている地下水のようなものでつながりたい
なんて思っていたら
ふっふっふ
となんだか笑けてきた
僕は今すごい事を考えてしまったのだ
なんて笑いながら言うと
何だよ、気持ちわりなぁ~
何思いついたんだよ教えろよ~
なんて笑いかえし聞いて来るのが、またおかしかった
夜景の美しいこの町、
いやこの韓国という国も日本同様いつまでも平和であって欲しいと心から思ったんだ
ストロングスタイル③②‐序 …7音色 七色目 『緑』終
添付 Yuki - プリズム