セルフポートレート →鎧 → 喜び もしもし | ひとつ前のかどはさよならサヨナラ
もしも
自分でもしもしと
自分に直接かけられる
電話があったなら

まず僕は腕組みなんかしてみてさ

束の間考え込んでしまうと思うんだ

果たして自分に何を言うべきなのか?

僕は僕と何を話せばいいのか?

…と、思い悩んでいるところへ

いきなり
その電話が鳴り出したら

僕は思わず受話器をとってしまうだろう

相手は自分だ
こっちも自分だ

どっちも僕の双方が同時に同じ事を言う


おまえは誰だ?
おまえは誰だ?

そうなんだ
僕が最も知りたいのは
正にその事なんだ

けれども
僕が最も答えたくないのもね
正にその事なんだ


だから僕は僕とは
急に黙りこみ
双方ともに
受話器を置いてしまう

そして
僕は心の中で
今のはなかった事なしようとなんて
僕自身に言い聞かせるだろう

その時に思うんだ
この世でただひとつ

あえて理解しようとする必要がないもの


それが

自分

なのかもしれないと

僕は空の下にいる
ただそれがわかるだけで
今は
十分じゃないか