皆さん、お食事する時のお店はどうやって選んでいますか?
わたしはGoogleマップから掘り当てています。
この手法、そんなにメジャーじゃないらしいですね。
でも安心してください。歩いていて突然発見した例もあります。
というわけでありがたいことに、当アカウントが選ぶお店は皆様から好評に与ることが多く、別にわたしの方も「秘密にしておきたい」みたいなメルヘン心もないので(秘密にしておいて経営が苦しくなるより流行ったほうが嬉しいから)、当アカウントがこれまでに発見してかなり「よかった」店の話をする記事です。めっちゃいいお店が新しく発見されたら随時更新の予定です。
☆最終更新日:2024/1/18☆
以下の点にご納得いただける方のみ読み進めてください。
・筆者は胃が弱いです。スタバのフラペチーノの生クリームでお腹が痛くなります。味付けやボリュームに関する満足感は胃弱基準です。
・筆者は日常的に味覚を磨いているタイプではありません。洗練された舌の持ち主とは「おいしい」の基準値が違うかもしれません。
※挿入画像はすべて筆者撮影。ふふん
・とうふ空野(Googleマップ)渋谷
お豆腐料理屋です。渋谷から恵比寿に向かう山手線の車窓で発見しました。
当アカウントとのオフ会でここに呼び出されたことがある人も多いでしょう。
まず店内の構造が面白くて、全て半個室となっているので落ち着く一方、日本庭園っぽい作りに寄せてたら楽しくなっちゃったんだろうな、という雰囲気。
とにかく豆腐料理が出ます。生まれたての豆腐が食べられる貴重な機会です。豆乳を投入し2-30分加熱、蓋を開ければ目の前にはホール豆腐。「ぐりとぐら」の巨大ホットケーキと同類の感興が得られます。
お豆腐本体のみならず、そこから派生した諸々も充実。湯葉も田楽も揃ってます。飲み物は日本酒ベースのかわいらしいカクテルが多め。とにかく胃が弱い人にオススメしたい。
そしてこのお店の陰の主役が、天ぷら。季節の野菜、果物、そしてチーズ。凡百の天ぷらとは面構えが違います。わたしはこのお店で食べるカマンベールチーズと百合根と柿の天ぷらが大好きなんですが、このお店に連れて来るまであまり信じてもらえません。
迷子だけは要注意。
・ディアログ(Googleマップ)下北沢
下北沢というより東北沢に近いかもしれないけど、まあいいや。
いかにもビストロ然としたビストロだなあというのが入店した第一印象で、店構えは洒落ていますが、くつろいだ雰囲気なのは間違いないです。パリっぽい。パリ行ったことないけど。
このお店を探し当てた時のわたしは、食べたいものが二つありました。パテアンクルートと、フォアグラのパイ包みです。食べただけで、いや見た目だけでもめでたい気持ちになれませんか?
ところが迂闊に「パテアンクルート」で調べると、検索結果が高級店に占められがちです。そうじゃなくて、もっと日常に近い感じで…と思っていたら、運良く発見できたというか。つまり、メニューのお洒落さの割には、手が届きやすい価格帯のお店ということです。
パテアンクルートもフォアグラのパイ包みも、単品で頼めるのが嬉しいところ。他にもお肉系の料理がたくさんあり、負けず劣らず充実したワインもどんどん進んでしまいます。
野菜やお魚を求めて訪ねる類のお店ではありませんが、色々食べても胃もたれがしなかったあたり、お肉メインとはいえ「濃さ」で勝負していないのでしょう。ありがたいこと。
・シャルキュ(Googleマップ)虎ノ門
パテアンクルート目当てで見つけ出したお店ですが、ここは前述のディアローグより少し高級めのお店です。
とはいえ店内の雰囲気は親密で、おドレスコードがある系ではないのでご安心を。
ここもとにかく、肉とワイン!で押していくタイプのお店で、一皿ごとのお値段が高いように思えるものの、量というか密度がかなり充実しているので、食べれば納得の価格設定。一部の虎ノ門ビジネスピープルには御用達のお店と聞いております。今年(2024年)で11年を迎えるのだとか。
まずパテアンクルートの質が高い。密度も高い。様々な種類のお肉がこれでもかと言わんばかりに敷き詰められて、外側のパイ生地もちょうどいいしっとり感。少しずつ切り分けて口にして、その度に濃厚な満足感を味わえます。
お店の売りのひとつが「ワインのペアリング」で、基本的にはボトル販売だそうですが、シェフにお願いすればグラスでももちろん提供してもらえます。それぞれの料理に合うワインを、白も赤も繊細な機微を汲んで選んでもらえるのが嬉しいところ。最後、デザート代わりに甘いワインで締めるのも良いですが、またデザートもおいしいので捨てがたいですね。
わたしが行った時には、季節のおすすめということで鹿肉をいただきました。口の中でほどける柔らかさと、スパイスの凛とした刺激が絶妙な塩梅でした。
・新宿フリゴ(Googleマップ)新宿
親友氏(北欧旅行のありがたい同行者)と最初ベルギーに行く気満々で盛り上がっていた時、ベルギーっぽいお店でぶち上げようぜと探したのがこちらになります。
ワッフルでも小便小僧でもなく、ベルギービールの専門店。そしてベルギーですから当然、ムール貝のワイン蒸しとフライドポテトを気が済むまで食べられます。
わたしそこまで貝類が得意な方ではないんですが、このお店のムール貝については、貝が良かったのかワインが良かったのか、難なくスイスイ箸が進んでしまいましたね。貝料理というものにぼんやり不安がある人もきっと大丈夫。箸が進むということは、当然ビールも…。
恐らくですが、皆さんの想像よりビールの品揃えはとんでもないことになっています。店員さんに聞くとおすすめのビール情報がドカドカ降り注いできますし、何しろお手頃サイズの瓶一本を丸々売ってくれるので、ふと我に返ればとんでもない量を呑んでいた、ということになりがちですね。
他の肉料理や魚料理もおいしいという話は小耳に挟んでいますが、ビール・ポテト・ムール貝だけで何時間でも盛り上がれるのも事実です。地下の薄暗い店内、ビールの種類によってグラスも変わる芸の細かさもまた、存分に楽しめる秘訣でしょう。
・はん亭(Googleマップ)根津
学生時代、よくこのお店の前を歩くことがあって、何年も興味を持っていましたが、先日ようやく願望叶って入店した次第です。やったね。
まず見るべきはこの店構え。根津という歴史ある下町に相応しい、静かに趣のある外観です。扉を潜っても世界観が壊れることは無いのでご安心を。
一見お高いようにも思えますが、夜は5,060円(2024年1月現在)で串揚げが12本+箸休めが出てくるので、実質的にそう高いわけではないです。
しかもこの串揚げがすごいんだ。12本って言ったけど、味が全部違うのは当然ながら、ひとつひとつが創意工夫に満ちている。
ありふれた串揚げというものが微塵も存在しませんでしたね。季節によってメニュー変わるらしいけど、「野菜も肉も海鮮もあります」どころの騒ぎではなく、冬は生麩や牡蠣やサワガニの串揚げが登場したので、まあすごい。これは全季節行ってみたくなる。
ちなみに、あまりお酒が得意でない人も、串揚げだけで楽しみ尽くして帰れます。ご安心を。
・卵道(Googleマップ)奥多摩
これで「ランウェイ」と読ませるあたり、なかなか攻めの姿勢を感じさせますが、お店のホームページをご覧ください。そこら中からにじみ出ていますね。遊び心が。
どうしても美味しいだし巻き卵が食べたくて暴れていた頃、「だし巻き卵 おいしい」という知性の消し飛んだ検索をして見つけたお店です。古里の方が本店っぽいのですが、わたしは奥多摩駅から程近くのお店に行きました。本店は少しメニューが違うかも。
メニューは至ってシンプル。だし巻き卵の定食、多摩地方の地酒、そしてアイスクリームです。ですが、シンプルイズベストで勝負してくるだけの強さはあります。少なくとも「だし巻き卵を食べる」を主軸に据え、ここまで質の高い経験ができる機会はそうないでしょう。
だし巻き卵は白と黄色の二種類があります。黄色は皆さんお馴染みの卵なんですが、白はなんでも「白い黄身」なんだそうで、結局どういうものなのかは最後までよく分からなかったのですが、結構しっかり味が違います。白い方が、だしの沁み方が奥深いような。どちらも、お箸でつまんだ時の重量感で幸せになれますね。過剰な副菜がないので、だし巻き卵と過不足なく対峙できます。白米もほっかほかで最高。
お店とは直接関係ありませんが、ここで食事を取った後、山をハイキングして温泉に浸かって帰るのは最高の有給休暇でした。皆様もリフレッシュにいかがでしょう。
・ドブロ(Googleマップ)京橋
ここはわたしが大学時代にBIG LOVEな先輩とのオフ会で初めて知ったお店なので、当アカウントが見つけたお店、に含めるのは身の程知らずな気がします。お許しを。
京橋でオフ会するときに重宝しているお店です。都内でも珍しいクロアチア料理店ですね。
そもそも「クロアチア料理って何?」という方も多いと思うのですが、海鮮とワインが美味しいということを念頭に置いておけば、それだけでも結構楽しめるはずです。
おそらくお店側のおすすめは、シュトゥルクリというパスタ料理や、サルマというロールキャベツだと思うのですが(そして確かに、初回に食べるべきものでもある)、個人的には「本日の鮮魚料理」でなかなか美味しいものが出てくる気がします。前回はマグロのカツレツを食べたのですが「こんな味わい方、知って良いんですか!?」と思うくらいよかったので。
お店の雰囲気もなかなか洒落ており(お堅い感じではない!)ちゃんと京橋でご飯食べた感も出ます。
・スンガリー新宿三丁目店(Googleマップ)新宿
皆さんご存じでしたか?東京って実は結構ロシア料理激戦区なんですよ(柑橘類調べ)。
その中でも「食べやすさ」と「特別感」を兼ね備えているのが、このスンガリーだと思います。
わたしはこのお店、ランチでしか利用したことがなくて、確かにお気軽なランチのつもりで行くとちょっぴりお値段高めに思えますが、料理が美味しくボリュームもあり、最後のデザートで最高オブ最高になってしまうので、価格は気になりません。
お料理が良いのは当然ながら、ここに行った皆様は何が何でも食後のドリンクに紅茶を選んでいただきたいです。これには確固たる理由があります。
本物のロシアンティーが堪能できるからです!!!
つまりどういうことか。ジャムが、紅茶を飲む際に口に含むための美味しいジャムが、三種類も出てくるんですわ。その中のひとつが、薔薇です。
薔薇の味なんて人生で知る機会そこまでないはずですが、ここで知って、その美味しさに驚いてほしいまである。しかもジャムは紅茶を飲むだけでなく、一緒に提供されるケーキにも乗せていいですよとのことですから。
わたしは帰りに薔薇のジャムを買いました。ブルガリア産です。