こちらは市営で 居住者は100人位です。それでも介護要の方や寝たきりの方も多いので、ご自身でお茶を飲みに来れる方は3分の1くらいではないかと思います。
ホームでは いろいろなイベントがあり、カトリックの国ですから 勿論 教会もあり ミサの日には 牧師さんもいらっしゃいます。私は月に1回はコーヒータイムの時間に ピアノ演奏をサービスさせて頂いてます。
こんな感じでコーヒータイムが始まります。
皆様のお茶を飲んでいる中 ピアノを弾きますと 皆が口ずさみます。
スミレの花~
咲く頃~ ♪
あれ?ドイツ語だけどこのメロディ 宝塚の定番曲じゃない。 どうして皆さんご存知なの?
実はこの歌 「白いリラの花が咲くとき」は 1928年に生まれたドイツの流行曲なのです。
ベルリンを中心に軽音楽として活躍した作曲家 フランツ・ドェルという人の作品です。
ドイツで流行ると、すぐにフランスのレビュー劇場で フランス語の歌詞で歌われ ヨーロッパ滞在中の宝塚劇場の白井さんが聴き、日本に広まったようです。
Sah ein Knab' ein Roeslein stehen,
Roeslein auf der Heiden ~♪
童は見たり
野なかのバラ~♪
シューベルトの野ばら、ドイツ語のオリジナルで聞くと メロディが一層生き生きとしてきます。美しい!
菩提樹、ブラームスの子守唄、ウエルナーの野ばら・・・ こういうものを自然に歌うなんて素敵です。
思わず私も一緒に歌い 伴奏に熱が入ります。
ここはバイエルンなので ミュンヘンのホーフブロイハウス(ビアホール)の乾杯の歌も弾きます。
またウィンナワルツやバイエルンのお祭りの民族舞踊のポルカ、レンドラー クワイヤーなど弾くと 動ける方は軽いステップを踏んで 踊り始めます。 皆 すごく楽しそう。 日本の盆踊りの様なものですものね。
パートナーの男性が足りなくなって 従業員が借り出されます。
残念ながら この時は全員 手が一杯で そのお写真は撮れませんでしたが・・。
歌ったり、笑ったり、踊ったり こういうことは生活の中で大事なことだと思います。
でも なかなかきっかけがない時もありますよね。
そんな時、ピアノでこれだけ反応して下さると嬉しいです。
本当に月並みな しかもアジア人の私の演奏で こんなに喜ばれるとは。
大好きなピアノを弾き続けるのはいつも自分の為だけ?と自問自答していた私は ここにきて はじめて世間様との繋がりについて ヒントを得たような気がします。
それどころか、私のが元気付けられています。
たとえコンサートでなくともこういう形もあるのですよね。
身近に 気軽に音楽に触れて 心から楽しむ!というのは ドイツへ来てから 気づかされました。
音楽の本質的な事なのに 日本へ居た頃は全く意識していませんでした。
こんな私でもお役に立てるなら 何処でも とんでいって提供させて頂きたいです。
老人ホームや病院などで 少しでも心に残る音楽を提供できるような存在のピアニストになれるよう これからも経験をつんでいきたいと思います。

