さて、ようやく始められたGreco EGC-750のいじり倒しまくりですが…



いじったギターがメディアで使用される可能性があると言う…



ちゃあんすに恵まれ…



とりあえず2日間である程度仕上げるっ!




こちらのEGC-750、アコースティックな作りは非常に良く…



アコースティックパーツ類の交換による音のブラッシュアップは必要無さそうで…



オイルアップと磨き程度で大丈夫だと判断しておりました。




アッセンブリー周りでは!



全ての始まりになった1974年製、国産初のP.A.F.クローンU-1000


こちらを換装し!



配線材とコンデンサーをブラッシュアップっぷしてっ!



入手が間に合う「見た目にまつわる」ゴールドパーツを取り付けるっ!


…今回はモントルーのストラップピンのみ

\(//∇//)\



さて、何はともあれ分解しようっと!



ここで、今回のニューツールをご紹介っ!



マールーチースーパーナー


V字の内側にギザギザがあって「ギターの殆どのナットに使用が可能」とありますが…



ボリュームポットやペグなどの六角ナットなんかはキズだらけになっちゃいそうなので…



無人島で他のスパナが無い時くらいかな…

(^◇^;)



便利なのはトグルスイッチのサムホイールナットと…





何より、私が求めていたのは…



ノブを取るっ!



これが実わ毎回苦手で…



非常に楽で嬉しかった(T . T)



さて、ニューツールを駆使して分解した内部を見てみると…




噂のディープジョイントっ!



こちらは本家Gibsonのディープジョイント



なんかGrecoの方がネック材の幅も広く隙間も無いわね(^◇^;)




配線穴はボディを組み上げてから開けられていて狭い穴になっておりますが…



これわ…



1990年のGrecoカタログ、レスポールカスタムのページにあった記載…




「ソリッドボディに穴がないと言うのが理想的」


「ホール加工を必要最小限に留め…」


…?


Gibsonさんでは1980年代から軽量化目指して穴だらけなシリーズがあったり…




わざとセミアコ的な空洞を作ったチャンバードボディなどもあったり…多少迷走気味なのに…




Grecoオリジナルなこだわりなのか?男気なのか?



「細部にまで渡る分析」という部分を見るとビンテージレスポールを解析した結果のGreco解析なのか…?



いずれにしても、Gibsonを凌ぐ作りの良さを感じるので…



なんか正しい気もする…



その最小限なホール加工がこちらっ




たしかに配線穴もキャビティの座繰りも最小限…



Gibson Les Paul Standardより配線穴やキャビティの取り方がずっとタイトですね…



近年のGibson  Standardの配線穴は元々マホガニーに溝を切って、メイプルを貼り合わせて穴にしているようですので…



GrecoはburstをコピーしているTrue Historic Selectの方に近いようです。



あれ?Historic Selectはフロントピックアップからの配線穴が上(低音弦)側に空いてる…



…何が正解かわからんけど…(^◇^;)



完コピでは無いけど…(^◇^;)



Grecoの方がビンテージライクではあるのかな!

(^◇^;)




ここで、更に気がついたことが!



このギターの入手前に大手楽器店で試奏した同機種EGC-750はトラスロッドが締まる方に回らないジャンクという事だったのですが…



このギターもトラスロッドが締まる方向にはキツいのですが、回らない訳では無く…



キツく回って多少効く…という感じなのですが…



ひょっとしてこの「ホール加工を必要最小限に留め…」というGreco解析理論の影響がネックにも及び…



トラスロッドの穴も細く、トラスロッドが効きにくいのでは無いだろうか??



そしてそれが異常にしっかりした剛性を感じるネックの要因なんでは無いだろうか??



本家Gibsonと違った拘りを神田商会と富士弦は突き通してしまったのではないか??



…と、確かめようも無いので、そう思っている事にします。




さて、話を戻して分解分解…



キャビティ内は…



あら、配線材もとてもしっかりしています。



あ、前オーナーに伺ったのですが、5年くらい前に松下工房でメンテナンスしたそうなので…



その時のお仕事かしら??



…が、コンデンサーは昔のセクシーアイドルのビキニくらい小さいセラミックコンデンサーなので…





これは換えないとね…(^◇^;)



ボリュームポットも変えたいのですが、おそらくこのジャパンビンテージギターも当時の国産仕様の独特なノブのギザギザのようです。




↑この記事に詳しく書いてありますが…



ジャパンビンテージギターのボリュームポットのシャフト&ノブのギザギザは純国産の特殊なギザギザで…



CTSなど海外のミリ基準のものではノブが合わないんですっ!



この純国産ポット、結構レアパーツでして、探すのも大変…



到底2日間の期限には間に合わないので…



ポット背面にスペックの記載も無いけど、外して計測して見て、500KΩであれば、そのまま使おう…




あとは各パーツを外して…



木部と金属でそれぞれメンテナンスする!




さてさて、換装するピックアップと配線材の準備に入ります!



待ちに待ったGreco U-1000の換装!



…音良くなかったらどうしよう…

身も蓋も無いわ…(^◇^;)



次回、ピックアップいじりますっ!