空海を知る9 世界の空気に触れる
大安寺はそのなかでも異彩を放ち、中国や朝鮮やベトナム、インドから来た仏教僧が多く出入りする、国際仏教交流センターのようでした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220814/19/lunlun-koubou/e6/1a/j/o1000058415160634502.jpg?caw=800)
大安寺は、古くから唐への留学僧を多く出し、鑑真を日本に招くために努力を重ねてきた、留学僧たちが集結している寺だったのです。
真魚は、大安寺で聞く異国の言葉や文化、とくに仏教のインド的思考や行法に目を見張ります。
長く漢籍を学んできた空海にも新鮮な言語であり、哲学であったから。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220814/19/lunlun-koubou/f4/35/j/o0640042515160636306.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20220814/19/lunlun-koubou/1f/07/j/o0264009315160637376.jpg?caw=800)
大学寮での学びは、朝廷のエリートコースを目指すものであり、真魚が求めていたものとはかけ離れているとの実感が日に日にm増すばかりだった時に、大安寺に出会ったのは大きな衝撃だったでしょう。
特に、勤操(ごんぞう)という僧は、、隣の佐伯院から足しげく来ては、仏教や異国の言語に異常なほどに関心を示し、その吸収に並外れた天賦の才を発揮する大学生の真魚を好ましく思い、可愛がったのでした。
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大安寺は、古くから唐への留学僧を多く出し、鑑真を日本に招くために努力を重ねてきた、留学僧たちが集結している寺だったのです。
真魚は、大安寺で聞く異国の言葉や文化、とくに仏教のインド的思考や行法に目を見張ります。
長く漢籍を学んできた空海にも新鮮な言語であり、哲学であったから。
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大学寮での学びは、朝廷のエリートコースを目指すものであり、真魚が求めていたものとはかけ離れているとの実感が日に日にm増すばかりだった時に、大安寺に出会ったのは大きな衝撃だったでしょう。
特に、勤操(ごんぞう)という僧は、、隣の佐伯院から足しげく来ては、仏教や異国の言語に異常なほどに関心を示し、その吸収に並外れた天賦の才を発揮する大学生の真魚を好ましく思い、可愛がったのでした。