丹生川上神社2 上社は、縄文期からの祭祀場だった | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

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丹生川上神社2 上社は、縄文期からの祭祀場だった

丹生川上神社 上社

主祭神 高龗神 (たかおかみのかみ)
配神   大山祇神(おおやまぐいのかみ) 大雷神(おおらいじん)



以前は罔象女神(みずはのめのかみ)を主祭神としていました。
明治に中社と併合する時に、高龗神に改めています。
高龗神は、古くから雨乞いと、大雨を止める龍神とされてきました。


明治までは、高龗神 (たかおかみのかみ)を祀る、由緒もわからない、小さな祠だけがありました。

言い伝えによると、天武天皇により豊穣が祈られてお宮が作られ、奈良から室町までは、歴代の天皇によって、奉幣祈願され続けてきたそうです。

雨乞いの時は黒馬を、晴れてほしいときは白馬を献上したということで、絵馬の起源は「丹生川上神社」と言われます。


このもともとの宮地は、大滝ダムの建設に伴い、ダムの底に沈んでいます。

その時の境内の発掘調査により、本殿の真下から平安期のものと推定される自然石を並べた祭祀跡が出土しました。

さらに、別の場所からは、4000年前の縄文時代の環状列石の遺構が出土して、古代からの祭祀の場であったことが明らかになりました。


高台に移築されたので、見晴らしがよく、今では「天空のお社」と言われています。
古くから龍神のお社であったことから、龍神総本宮との名称も。



日本書紀の記述には、苦戦していた神武天皇が、夢で天啓を受け、天の香具山の土を取りに行かせ、それで祭事土器を作って、丹生川のほとりで、天地の神を祀ったそうです。

その後占うと、必勝を表す不思議な現象が起き、天の神々の加護を得て、無事に勝利できたと描かれています。

初代神武天皇が、わざわざ丹生川で必勝祈願を行ったのは、この地が古代からの祭祀の聖地だったからではないでしょうか。



ここのおみくじで凶が出ると、ラッキーです。
「龍神の玉」という強力なお守りをいただけるからです。
ただし、6年で100人くらいしか出てない、超レアものです。

樹齢600年以上のご神木から出てきた、霊石があります。
触れてから体の痛むところに手を当てると治り、叶えたい願いを思って触れると叶う、というものです。

触るとビリビリ来る人もいるようです。