今日の献上画~「鐘馗(しょうき)」 | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

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絵本に関わり、早や40年。
ママと子が一緒に楽しめる絵本を4冊、工作本も出版!
絵本作家しか知らない、絵本の創り方、絵の技法、親子で作るキッズアート大公開
描いて、読んで、親子で絵本を10倍楽しもう♪

今日の献上画「鐘馗(しょうき)」​

 昨日のお手本を作り直しました。​
一見よく分からないと思いますが・・・。パステルを重層的に使って、線描をパステルで出す技法を入れ込んでいます。​
(これは私が工夫した技法です。通常の方法だと鮮明に色が出ないんです)​

 コロナがまた増えていると連日報道されています。​
「鐘馗」は病魔を退散させる神とされていますから、​
今月は「鐘馗」を吉祥画の題材にしました。​

コロナなんかに負けないぞ!おー!​

 鐘馗には、こんな物語があります。​
鐘馗は、玄宗皇帝の時代に科挙という超難しい役人登用試験を一位の状元(じょうげん)で突破したのに、ごつい風貌に恐れをなした皇帝に合格を取り消されたのです。​
落第に絶望した鐘馗は自害してしまいます。​

 が、死後も国のことを思い、マラリアにかかった玄宗皇帝の病魔を追い払い完治させたので、皇帝は鐘馗に感謝して神として祀りました。​

 鐘馗~しょうきが「勝機」に通じるので、日本の武将にも愛され、京都では厄除けに瓦として屋根の上に置く風習があるそうです。

 

子どもたちもコロナでおうちに閉じこもってないで、
お外で遊ぼうね~~!