今日の献上画~美人画線描法 | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

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絵本に関わり、早や40年。
ママと子が一緒に楽しめる絵本を4冊、工作本も出版!
絵本作家しか知らない、絵本の創り方、絵の技法、親子で作るキッズアート大公開
描いて、読んで、親子で絵本を10倍楽しもう♪

今日の献上画

パステル吉祥画「鐘馗(しょうき)」と美人画~筆の選択



描きながら、失敗パターンを書き残しておく。​

・線をなぞる時、線上か外か内か。​
どの位置でなぞるかを決める。ラインが正確になる。​

・筆に含む墨の量は、失敗に直結する。​
まずは含ませすぎない。ここが一番ポイント。​

・前の目立たないところから描き始める。​
墨が枯れてきたら、後ろの方(細く薄い線が必要)を描く。​

・リズミカルになるときは要注意。リズムで描くと線を見る意識がフッとはずれ、その時にズレる。​

・線を引きやすい方向にめんどくさがらずに紙を回す。​



線描研究~線描きが優しく描ける筆を探す。​
穂先の長いのは、長い線が書けるが腰がない。​
どんぐりの形のは、墨の含みが多すぎる。​
最小の筆は、線の途中で墨がなくなる。​

どれも使いにくいので、一本買いました。​
少し穂先が長いのが欲しかったな。ふっくらしすぎているけど、まずまず。​

筆にも個性があるから、生かして使わないと。​
場に合わせると、欠点が出にくく、いい点がのびやかになる。​


たぶんそれは人も同じ。