こんにちは
絵本作家ふじもとのりこです
絵本コミュ 出版裏話①
「魔法使いになろう!手作りハロウィン」
そもそもの最初
そもそもの始まりは、私のブログの師匠から
「出版企画書セミナーに来ない?」と誘われたことでした。
師匠はこの人です→戸田美紀さん
(この方の事を語ると、1か月毎日アップしないといけないくらい、
すごい人生を歩み、ものすごい努力家なうえ、びっくりな能力のある方なんですが)
「はいはい~」と参加したものの、企画書というものを知って
「う~~ん」とうなってしまいました。
絵本と一般書の持ち込みは、まるで違っていました。
絵本はダミーという試作本を作って、それを編集者に見てもらって
ほとんどはボツをくらう、というのが、まあ普通です。
しかし、一般書は持込み段階で文章にはしないのです。
企画書を書いて、プレゼンテーションするわけです。
通りやすい企画書の書き方、というセミナーだったのですね。
そして、もらったテンプレートの中に「類書はあるか?」
という項目があるのですが、これに ひっかかったのです。
類書がない方がいいと思うでしょ?
それが違うのです。
類書があって、売れていて、そのテーマを違う角度で書ける。
これがポイントなんです。
ハロウィン単独本を探したけど、ありませんでした。
なぜか。
季節本で、短い期間しか売ることができないので、
それを緩和するためにクリスマスとの抱き合わせとか、
衣装だけの本にして、劇遊びモードでまとめているか。
ようするに、出版社にとっては、すごいリスクのある分野なんです。
9月、10月の2か月で、初版4000部くらいを売り切る。
かなーーーり。難しいです。
だから、美紀さんに言いました。
「類書、探したけどないです。無理です。
季節本は絵本でも出版が難しいですから。
セミナー、やめときます」
で、一喝されました。
「やる前から、泣き言を言わない!
やることやってから言いなさい!」
そう、美紀さんは美人で優しいんですが、
厳しい一言でも、有名なんです~~。
で、企画書作ったものの、持ち込む出版社も分からないし
1年くらいお蔵入りにしてました。
ある日、美紀さんから連絡がありました。
「工作本に強い出版社にツテができたから、持ち込んでみるわ。」
で、次の連絡が、
「決まったよ、出版。会長さんが一目で気に入って、即決だった。
ぼくが決めたら、企画会議で色々言わせないからって。」
おお~~~!でもね。
これは、美紀さんの信用が上乗せされているからです。
美紀さんはすごく信頼されているライターなんですよ。
このようにして、ハロウィン本出版は、思いがけないギフトでした。
だから、私もこのギフトを誰かに分かち合おうと思いました。
そして、絵本コミュの人たちがすぐに思い浮かびました。
絵本コミュの2つのルール
「まず人から始める」「アシスト文化を作る」
この2つを私も実践しようと。
だから。
明日から紹介する多くの人が、この本作りに関わってくれたのです。
本には直接掲載できなかった情報を提供してくれた人も含めて、
私には今、感謝しかありません。
これから本を買って応援してくれる人も
みんな、みんなありがとう~~。
やっと、本ができました。
制作者にも、出版社にも、書店にも、ママや子どもたちにも
みんなが WIN WIN であることを、心から願っています。
次世代の子どもたちへ
私の児童館時代のノウハウを あなたたちに渡します。