絵本コミュ 出版裏話①「魔法使いになろう! 手作りハロウィン」~そもそもの最初 | 絵本作家 ふじもとのりこの「絵本がもっと楽しめる!絵本製作裏話」

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絵本に関わり、早や40年。
ママと子が一緒に楽しめる絵本を4冊、工作本も出版!
絵本作家しか知らない、絵本の創り方、絵の技法、親子で作るキッズアート大公開
描いて、読んで、親子で絵本を10倍楽しもう♪

こんにちは

絵本作家ふじもとのりこです

 

絵本コミュ 出版裏話①

「魔法使いになろう!手作りハロウィン」

そもそもの最初

’9月7日マガジンランドから発売)

そもそもの始まりは、私のブログの師匠から

「出版企画書セミナーに来ない?」と誘われたことでした。

師匠はこの人です→戸田美紀さん

(この方の事を語ると、1か月毎日アップしないといけないくらい、

すごい人生を歩み、ものすごい努力家なうえ、びっくりな能力のある方なんですが)

 

「はいはい~」と参加したものの、企画書というものを知って

「う~~ん」とうなってしまいました。

 

絵本と一般書の持ち込みは、まるで違っていました。

絵本はダミーという試作本を作って、それを編集者に見てもらって

ほとんどはボツをくらう、というのが、まあ普通です。

 

しかし、一般書は持込み段階で文章にはしないのです。

企画書を書いて、プレゼンテーションするわけです。

 

通りやすい企画書の書き方、というセミナーだったのですね。

そして、もらったテンプレートの中に「類書はあるか?」

という項目があるのですが、これに ひっかかったのです。

 

類書がない方がいいと思うでしょ?

それが違うのです。

類書があって、売れていて、そのテーマを違う角度で書ける。 

これがポイントなんです。

 

ハロウィン単独本を探したけど、ありませんでした。

なぜか。

季節本で、短い期間しか売ることができないので、

それを緩和するためにクリスマスとの抱き合わせとか、

衣装だけの本にして、劇遊びモードでまとめているか。

 

ようするに、出版社にとっては、すごいリスクのある分野なんです。

9月、10月の2か月で、初版4000部くらいを売り切る。

かなーーーり。難しいです。

 

だから、美紀さんに言いました。

「類書、探したけどないです。無理です。

季節本は絵本でも出版が難しいですから。

セミナー、やめときます」

 

で、一喝されました。

「やる前から、泣き言を言わない!

やることやってから言いなさい!」

 

そう、美紀さんは美人で優しいんですが、

厳しい一言でも、有名なんです~~。

 

で、企画書作ったものの、持ち込む出版社も分からないし

1年くらいお蔵入りにしてました。

 

ある日、美紀さんから連絡がありました。

「工作本に強い出版社にツテができたから、持ち込んでみるわ。」

 

で、次の連絡が、

「決まったよ、出版。会長さんが一目で気に入って、即決だった。

ぼくが決めたら、企画会議で色々言わせないからって。」

 

おお~~~!でもね。

これは、美紀さんの信用が上乗せされているからです。

美紀さんはすごく信頼されているライターなんですよ。

 

このようにして、ハロウィン本出版は、思いがけないギフトでした。

だから、私もこのギフトを誰かに分かち合おうと思いました。

そして、絵本コミュの人たちがすぐに思い浮かびました。

 

絵本コミュの2つのルール

「まず人から始める」「アシスト文化を作る」

この2つを私も実践しようと。

 

だから。

明日から紹介する多くの人が、この本作りに関わってくれたのです。

本には直接掲載できなかった情報を提供してくれた人も含めて、

私には今、感謝しかありません。

これから本を買って応援してくれる人も

みんな、みんなありがとう~~。

 

やっと、本ができました。
制作者にも、出版社にも、書店にも、ママや子どもたちにも

みんなが WIN WIN であることを、心から願っています。

 

次世代の子どもたちへ

私の児童館時代のノウハウを あなたたちに渡します。