何人もの方に目を通していただいて大変光栄です、ありがとうございます!



さて、先日の記事では基本的に否定的なイメージしか書かなかったのですが。

せっかくのブログなので、ちょっとだけ提起させていただきました。


正直、「開館時間延長=利用者のニーズ」なのはわかってはいるのです。

実際、私の地元の図書館も17時で閉館してしまうので、もう少し長く開館して欲しいというのも事実ですし。


しかし、いろいろな生活スタイルがそれぞれの地域・家庭にある中で、全てに応えていくというのは、やはり無理なわけですし、どこかで線を引かないと大変なことにもなりかねません。



そこで、一例。




山口県萩市須佐図書館




ここを取り上げてみます。


ニュースでやっていて知ったのですが、ここの図書館は24時間利用できるサービスを提供しています。

とはいっても、夜間時間は自動貸出返却機を使って貸出返却を行うのですが。


・・・まあ、概要はHPを見ていただければわかると思います。



こういったサービスをこの図書館がするのも、漁師の人たちが多い地域、なのだそうです。

漁師の方たちの生活スタイルを考えると、通常の図書館の開館時間ではサービスを受けられない人が多いということで、こういったサービスができたのだとか。



24時間利用可能というのも驚きでしたが、むしろそれより驚いたのは、



施設の破損や、資料の盗難はない



ということでしょうか。

・・・いや、当たり前のことなんですけどね。


当たり前のことですが、現状どの図書館でも悩まされているところだと思います、資料の破損等々。




こういうような、「地域が必要とするサービス」を提供することで、利用者のニーズを満たしていければ一番いいのだと思います。

もちろん、サービスの充実だけではなく、そこで働く図書館員のレベルアップも、比例して高めていきたいですね。

最近では、図書館の建て替え、新しい図書館の建設などに伴って、開館時間を延長する図書館が増えてきています。


これはたぶん、働いていてもいなくても、不思議に感じたと思うのですが。


「開館時間延長=利用者のニーズ」


・・・これって本当にそうなのだろうか?

確かに、時間が延びればその分人は来るのかもしれません。

でも、開館時間を延ばすということは、その分の光熱費・人件費が増えることですよね。


たとえば、19時までやっている自治体の図書館が、1時間延ばして20時までの開館時間とする。

正直、たったの1時間です。

その時間で来れる人なんて、誤差の範囲だと思うのですよね。

サラリーマンの人を対象としたサービス展開だとしても、仕事帰りに「図書館寄ろう」と考えてくれる人ってそこまで多いのだろうか?

残業とかで疲れているなら、早く帰ってゆっくりしたいのではないか?と思ったりするのです。


だったら、その毎月・毎年の増えた分の予算を使って、他のサービスを充実したらいいんじゃないの?と思ってしまうのですが。



ライブラリーアカデミー内で再考したOPACの再構築とか、インターネットを使ったサービスを展開するとか・・・



施設という固体にこだわると開館時間延長なのかもしれませんけどね。

もうちょっと、施設を大切にしながらも、外へ外へ目を向けてサービス展開してもいいんじゃないかな?と思うのです。

している館はどれくらいあるのでしょうか?

私が勤務している自治体では、「電話では受付できません」と断っています。


電話での予約のメリット、デメリットをちょっとだけ考えてみました。


メリット

・図書館へ出かけなくても予約できる(最重要?)




デメリット

・電話での対応のみとなるので確認を取りづらい

・(できない場合)電話したのち、またカウンターで資料検索をしなければならない

・リクエストカードの代筆




・・・メリット思い浮かばなかったorz

他にもいろいろありそうですが、やはり「図書館に行かなくても予約できる」というのは大きいのかな、と。

Web-OPACがあるにしても、扱いになれていない方もいるので、電話でできるなら・・・と思う人は多そうです。



そして、実際いまの自治体で電話予約を開始するとしたら・・・と考えてみる。


一言・・・         ちょっと怖い


できるなら個人情報という観点でも、図書館側で代筆は控えたいかなー?と思うのです、利用が多い、少ないにせよ、です。

とはいえ、これは個人的な意見になりますね。



もし、実際に電話予約をしている、または、していた、という勤務経験がある方がいらしたら、ご意見を伺いたいところ。


と、思うわけです。