奥日光散策 小田代ヶ原~西ノ湖~千手ヶ浜 ③ | 諸々の昼休み

諸々の昼休み

日々の諸々

山を越え、谷を越え、
ようやく「西ノ湖 (さいのこ)」に
到着した私。

ちなみに、吊橋を渡ってから
ここに来るまでの道すがら、
すれ違ったのは
一組のカップルのみでした。

つまり、この日この時、
西ノ湖に居た人間は私一人だけ。

美しき風景を独り占めという、
贅沢な時間を過ごさせて
いただきましたよ。

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「西ノ湖」とは、大雑把に言うと
「大きな水たまり」です。

山からこの湖に
流れ込む沢が1箇所ありますが、
そこはほぼ涸れた状態です。
そして、ここから流れ出る川もない。
つまりは魚も生息していない。

普段でこそ澄んだ美しい水を
湛えていますが、大雨や嵐に遭えば
湖水は濁ってしまう。
そんな「水たまり」なのです。

実は私、
昨秋ここを訪れましたが、
その時は丁度台風一過。
水は濁りきり、
まるで泥水の様でした。

しかし、
この日訪れた西ノ湖は、
本来の平穏な姿でした。

澄んだ水をなみなみと
湛えていたのです。

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湖水は水かさを増しており、
湖岸を覆いつくしていました。
前日までの雨が、
そうさせたのでしょう。

しかし、その雨は穏やかで、
湖底を混ぜ返すほどでは
なかったようです。

水は透き通り、
湖面はキラキラと輝いていました。

それは天然の美しさに満ちており、
私はその風景に
見とれるばかりでした。


〈岸辺をひたす湖水〉

岸は水に浸され、
林まで届こうとしている。

こうなってしまうと、
湖の周囲を散策することも
出来ません。

私は丸太の杭に腰を掛け、
ただ風景を眺めていました。

飽きもせずにずっと。

この日、鳥の啼き声は
殆ど聞こえませんでした。

ただ風の音と、それにより
木の葉がさんざめくのみ。

大自然の中であるのに、
極端に「生」の気配が
希薄な空間。

まるで夢の中にでもいるような
錯覚に陥りました。

完全に日常とは乖離した世界が、
この日、この場所には
ありました。

時の流れさえ、ゆるやかに。



しかし、そんな夢心地に
いつまでも浸る訳には行かない。

時計を見ると、丁度昼時。
軽く食事を済ませる。

そして、次の目的地へと
向かいました。

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次なるは最終目的地。

そこへは明るい林を抜けて行く。
なだらかな地を、ゆるやかに
段々と下りる。

すると、
かすかだが波音が聞こえてきた。

更に進むと、視界が開け、
波の打ち寄せる砂浜が現れた。

そこは中禅寺湖畔、
「千手ヶ浜」だった。

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〈中禅寺湖〉


〈千手ヶ浜〉

寄せては返す波。

大いなる湖は、まるで海のように
浜辺に波を打ち寄せる。




北に向かって浜辺を歩く。
その先には何があるのだろうか。






浜辺は、
中禅寺湖に流れ込む川により、
一旦途切れた。

川には橋が渡され、
浜辺の道行きを繋ぐ。

さらに北の方へと進んで行く。






千手ヶ浜の北の果て。
そこにあったのはフェリーの
船着場でした。

この時は7月の下旬だったのですが、
既に千手ヶ浜着の
フェリーの運航期間は
終了していました。


〈もう人の来ない船着場〉

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さて、
ここで今回の行程は終わり。

徒歩での行動は終了となりました。

こちら「千手ヶ浜」は、
公共バスの終着点であり、
折り返し地点。

バス停留所はここから200m程の
所にあります。

そこで「低公害バス」なるものを
待ちました。

バスは
時刻表から遅れることなく到着し、
私は「赤沼駐車場」へと
戻って行きました。

(ちなみにバス賃300円也)

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「奥日光散策」

この時は、
思ったよりも体が動かなかった。

でも、ここで体を慣らした
お陰で、FUJI ROCK は随分と
楽に過ごせました。

というより、ここをきっかけに
体調の回復が目覚しくなりました。

やはり自然は偉大ですね。

ストレスを解消してくれる、
一番のクスリなのです。

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やっぱり山は楽しい。
そして魅力的な所です。

もう少し体を鍛えてから
再び挑戦して行きたいですね。

そんなささやかな希望を持って、
日々を暮らし行く。

なんてね。


(終わり)