いよいよ、この文法シリーズも佳境に入り、言いたいことが近づいてきました。
今回は、主語の問題です。
「象は鼻が長い」の主語は何でしょうか。
たぶん、英語を勉強している方の多くは、「鼻」と言われるかもしれません。
(1)学校文法では橋本進吉の説に基づいて教えるため、
主語は「象」であって、「鼻が長い」が述語だとされます。
(2)長いのは「鼻」なのだから、主語は「鼻」であると
考える方も多く、松下大三郎が代表的な主張者です。
(3)現代の有力な説は、前回登場した三上章の説で、
三上文法では、日本語は主語を必要としない、とされます。
この文では、「は」はテーマを表す係助詞で、「鼻が」は主格補語とされます。
例えば、日本語にはこういう表現があります。
「僕は赤組です。」
「牡蠣料理は広島が本場です。」
一体、主語は何でしょうか。
そもそも主語とは何ぞや、と考えると、ますます、主語の概念が曖昧になります。
三上文法では、日本語の主語は省略されているのではなく、
元来、日本語は、主語をとる必要が無い言語であると解釈するのです。
今回は、主語の問題です。
「象は鼻が長い」の主語は何でしょうか。
たぶん、英語を勉強している方の多くは、「鼻」と言われるかもしれません。
(1)学校文法では橋本進吉の説に基づいて教えるため、
主語は「象」であって、「鼻が長い」が述語だとされます。
(2)長いのは「鼻」なのだから、主語は「鼻」であると
考える方も多く、松下大三郎が代表的な主張者です。
(3)現代の有力な説は、前回登場した三上章の説で、
三上文法では、日本語は主語を必要としない、とされます。
この文では、「は」はテーマを表す係助詞で、「鼻が」は主格補語とされます。
例えば、日本語にはこういう表現があります。
「僕は赤組です。」
「牡蠣料理は広島が本場です。」
一体、主語は何でしょうか。
そもそも主語とは何ぞや、と考えると、ますます、主語の概念が曖昧になります。
三上文法では、日本語の主語は省略されているのではなく、
元来、日本語は、主語をとる必要が無い言語であると解釈するのです。