先週うちのいけばなの流派の月刊誌「挿花」4月号が届いた時のこと
表紙に今月の特集「いけばな道具考」とあって
ふーん
お花鋏のことでも載ってんのかな、と中を開いて特集ページを見たらば
ぎょえーっ!?
家元が佐助さんとこ
行ってはるやん
「佐助 」さんは慶応3年創業の鋏鍛冶屋さん。
大阪の堺市にお店があり、現頭主の平川さんが5代目です。
実はばにらの使ってるお花鋏がこの佐助さんのなんですよ
過去記事はこちら
いやぁ、ほんとびっくりしたわ。
家元が佐助さんでお花鋏買わはったんですって
あらら
私とオソロになったやん
ま、家元のは柄の幅を少し広くしてもらう様特注しはったみたいなので
厳密には私のと一緒ではないけどね。
で、この佐助さんとこの私の鋏
ちゃんと名前をつけて大事に使ってて
その名は 佐助はん
使い始めて早12年
これまで2回研ぎ直しをしてもらってます
正直なこと言うと、ちょっと気がかりなことがあってですね
今は5代目の平川さんがまだ現役なので研ぎ直しもお願いできてるんだけども
いつか引退しはるようなことになった時、私の佐助はんは誰が研ぎ直ししてくれるのよ?問題
と言うのも、平川さんにはお弟子さんがいてはらない。
息子さんがいはるけど、鋏鍛冶の後を継いではらへんのです。
かつてフランス人のお弟子さんが修行してた時期もあったんだけども、今その方は「堺伝匠館」 で来館者に刃物に関する案内のお仕事をされてます。
そんな研ぐくらいのこと、他の鍛冶屋さんでやれるでしょ?って思うでしょうが
いやいや、確か佐助さんの鋏は特殊な構造してるから、もしかしたら他店では無理なんじゃないんかな…
佐助さんに次回また研ぎ直しお願いする時に、この肝心なことを絶対おききしとかないと