メンバーの子どもらは、足の紫斑、爪の異常といった今までにない何らかの体調不良を経験しており、多摩地域でも放射能による健康被害が確実に起きていると考えています。私たちは、この健康被害が、やがて近隣市民の子女の多くに現れてくることを強く危惧しています。
災害がれきの広域処理は被曝リスク、有害化学物質等のリスクという点からも、構成四市の未来を考える上からも根本的な問題があると考えています。
災害がれきの放射能汚染の度合いについては、様々な議論がありますが、現にキログラムあたり数百ベクレルの放射性物質が含まれていることが国によって発表されています。クリーンセンター多摩川で10月~12月までに900トンとお聞きしております。つまり90万キログラム、先の「数百ベクレル」をかけると、数億ベクレルもの放射性物質が多摩地域の外から人為的に持ち込まれることになります。これは、総量では原発で焼却処理している廃棄物と並ぶ放射能の量になるのではないかと思います。
また、現状の放射能汚染検査のほとんどは、γ線核種しか対象にしておりません。強い毒性のある、放射性プルトニウム、放射性ストロンチウムなど、α線核種とβ線核種の測定をせずに安全を確保することは出来ません。γ線核種も検出下限値の切り上げや、測定時間短縮によっては不検出になりえます。
そして、放射性物質以外にも、シロアリ駆除のために使用されたヒ素を含む薬剤や、寄り分けきれなかったアスベストなどによる木造住宅などの廃材の汚染も心配です。さらに工場等が津波で流され、その汚染された海水を浴びていることによる重金属やPCBの汚染も指摘されています。これら特別管理産業廃棄物等に関して、現に女川の災害がれき焼却を受け入れている世田谷区の千歳清掃工場では一般ゴミと女川の災害がれき焼却で水銀排出基準を超えたため停止、世田谷区の世田谷清掃工場ではアスベストを検出し、清掃工場が一時停止しました。さらに練馬区、光が丘清掃工場、江戸川区、江戸川清掃工場でもアスベストが検出されています。
クリーンセンター多摩川の各種自主規制値は23区のものに比べてばいじんで2倍、硫黄酸化物も2倍とかなり緩い規制値です。クリーンセンター多摩川は23区の焼却施設と同程度の性能を有していると説明を受けておりますが、実際にはクリーンセンター多摩川より設計性能の良い洗煙システムを有する23区の清掃工場でアスベストが検出されたことに私たちは少なからずショックを受けています。
本来であればこれら特別管理産業廃棄物等が混入している可能性があり、実際に測定で検出されている状態での地方自治体によるゴミ焼却は出来るものではないと考えています。そして、もし健康被害が発生した場合、どこに責任の所在があるのかの問いかけに対し、府中市ごみ減量課は東京都との見解を示し、衛生組合の懇談会では日本政府との返答がありました。実は地方自治体でも衛生組合内でも、まとまった見解も存在しない状態です。
健康被害が何らかの形で起こっても誰も責任を取らない状態であれば、水俣病、カネミ油症などと同じく何十年も被害者に負担を強いる不測の事態になりえます。
さらに被災地の宮城県議会では全会一致で災害がれきの広域処理に反対している事実もあり、本当に災害がれきの広域処理が被災地支援になっているのか疑問です。
たとえ排気から検出できない程度に微量の物質が放出されても、大気に希釈されるから心配しなくて良い、という意見もあります。しかしながら、微粒子は時間とともに、また雨とともに、いずれ降下し、私たちの土地を汚していきます。ごく微量であっても、確実に土地の汚染が高まっていきます。その土地とはすなわち、子供たちが駆け回る庭であり、市民の愛する地元野菜の農地です。つまり、焼却で排出され降下した放射性物質や有害物質は、舞い上がった土埃とともに肺に取り込まれ、作物とともに体内に吸収されるのです。
住民の生命、財産を守るため、また構成四市のみならず、多摩地区にいる全ての子どもたち、これから生まれてくる未来の子どもたちの命を守るため、災害がれきの受け入れを行わないことを強く要望します。
多摩川衛生組合、構成四市に災害がれき受け入れ反対の陳情書を提出しました。こつこつと色んな人たちの協力で実現しました。
まさか自分が陳情を出すことになるとは1年前は思いもよらなかったなあ(笑)
文才まるで無いのに・・・国立市は書式が難しく書き直しに・・・(>_<)
本当に市民の声を少しでも聞いて欲しい。
市民の声を市制に反映させるのが市議会議員の仕事だから。