かに道楽と着信音 | たまに考えすぎ

たまに考えすぎ

日々のあれこれ、過去のあれこれを書いてみます。
宜しかったら読んでください。

学生の頃のお話しです。

クラスにとても 面白い人がいました。

 

学生時代の私は 色々なことでよく悩んでいました。

いい大人になった今では その内容はまだまだ幼稚なことだったかもしれませんが

学生時代とはいえ やっぱり理不尽に憤懣を抱えたり、悩んでモヤモヤイライラすることがあり

自分の中で処理できず悶々としていました。

今もそうかもしれませんね。

 

そんなとき、

クラスに 時に朗らかに、時に自虐的に、

悩みを笑いに変えて面白おかしく笑い飛ばす人がいました。

 

私は 多くの人が普通に抱える悩みを

そんな風に笑い飛ばす方法を見つけている人が まぶしくて 憧れていました。

あんな風になりたいな

 

当時、誰もが 携帯電話を持ち出した頃かな?

着信音をアレンジすることが流行っていました。

自分でメロディを作ったり、はやりの歌を指定したり(月一で変えている人もいたなあ)

個性を出して 楽しんでいました。

 

その朗らかな人は 歌がうまかったので。。。

クラスの人が ふざけて、

カニ道楽 いっとく??

と 携帯の録音を押すと その人は 二つ返事で

とれとれ ピチピチ カニ料理~~♬

と いい声で メロディ良く歌います。

 

私も ちょっぴり 勇気を出して 思い切って携帯を差し出し

欲しい。 いい?

殆ど喋ったことがない人だったので ほんとドギマギでした

 

その人は2つ返事で もう一度歌います。

 

うわあ、

ありがとう ずっと使うね

 

おお、プレミアやで 

Julioには 特別や 

大事に しいや

 

そんな 大げさなぁ あははは

 

録音をプレビューして2人で 笑いあいます。

 

 

この間 キダ・タローさんの訃報が ニュースで流れました。

数々の名曲を生んだ方でした。

私の世代では 子供の時から その名曲を

BGM あるいは効果音のように コミュニケーションや会話で使い 

良い人間関係を築く 生活の一部となっている 歌や曲たちでした。 

キダ・タローさんは 晩年(?)はどちらかというとテレビ番組で有名でしたね。

 

私が 訃報を知ったとき すぐに

あの時のCMソングを長く電話の呼び出し音にしていた事を 思い出しました。

淡い淡い 青春の思い出です。