ちょいと用事のついでにハードオフ新座店に立ち寄った。
じじいが使っている古いオーディオ機器の中の1つであるレコードプレイヤー。
LUXのPD-350というターンテーブル+筐体にSAEC WE-407/23というトーンアームをつけている。
SAEC WE-407/23の仕様 サエク (audio-heritage.jp)
シェルはそのSAEC WE-407/23に標準のセラミックシェル。カートリッジはDENONのDL-103及びDL-102を気分次第で。
トーンアーム(SAEC WE-407/23)をアップするとこんな感じ
上から見るとこんな。
このトーンアームは発売時から結構な人気があって「名機」と言われている。
当時学生だった自分はバイト先でよだれをたらしながら「いつか買ってやる」と思っていた。このWE-(*1)407/23は当然ながらその時代には変買(*2)えず、大人になってからオークションを経由して、程度の良いものを入手できた。
発売は1980年で価格が67,000円。学生には手の届かない値段だわね。
ちなみに1980年の大卒初任給は114,000円(現代の価値に換算すると142,000円)。今の半分くらいの時代だったそう
参考:スマートフォン版年次統計
でだ、そのSAEC WE-407/23がハードオフ新座店のショーウィンドに飾られていた訳だ。
値段を見てぶっ飛んだ。
早速妻に電話をした。
「ね、うちのレコードプレイヤについているトーンアーム。じじいがだ時大事(*2)にしているのは知っているよね?あれ、ハードオフで売っているんだ。いくらの値段ついていると思う?」
まったく価値を知らない妻の答え「2万円くらい?」
鼻の穴が3mくらい広がったね。
「ンなわけあるかいな!」
「もっと安いの?
「定番な答えありがと。聞いて驚け147,000いぇん!」
「えーっ!すごいね」
「だから、もしじじいがぽっくり行逝(*2)ったときは、〇さんとかオーディオに詳しい人に相談して売って生活の足しにしてね。騙されちゃだめだよ」
と電話を切った。
先月も書いたけれど、YAMAHAのGT-2000とそのオプションのアンカーブロックをハードオフに持っていったら、痴れっと「5,000円で処分してあげる」と言われたことがある。この手の店は基本長期滞留在庫になる不人気商品も買い取りをするため、その手の不良在庫商品の倉庫代なども含めて買取価格はできるだけ安く、売り価格はできるだけ高く設定するのが常。知識のない阿呆からはぼったくるのが当たり前の世界なんだ。知識がない方が悪いと言う事だ。あ、「ハードオフが」ではなく、古物商はなべてそういうものだ。逆にとても価値のある物を知らずに安く売っている店も多々ある。