昨日…一昨日くらいから風邪は良くなっていたんだと思う。
でも、起きあがろうとすると目が回る。
これってやはり風邪なんかな。
1週間ほぼ寝たきりを続けたので、ただでさえ年寄りなじじいは立っているのも大変なくらい体力がなくなっていた。
目が回るのもそんな体力消耗の結果なのかもしれない。
このまま寝たきりを続けると悪循環にハマる…そう確信した。
突然元気に動き回るのは無理としても、寝ているところを体を起こす。腰が痛いなら風呂に湯を溜めて湯船に浮いてでも寝る以外の何かをする。できるだけパソコンの前に座るだけでいいので椅子に座って過ごす…そう思ったんだけれどさ、そんな決心を簡単に無にするくらい腰…背中が痛い。
藁に縋るような思いでネットで「整体」って検索していた。
色々な店がヒットした。
6,000〜10,000円くらいが相場のようで、各店「初回限定」「お試し」いくらと言う宣伝文句が飛び込んでくる。
安い方が気軽に試せるかもと値段に惹かれそうになったけれど
- 今日受けられるところ
- 家から近いところ
- 口コミの評価がある程度信頼できそうなところ
今はそんな条件の方が大事だろう。
そう考えて探してみたら、家から徒歩圏内の店を見つけたよ。
いつも散歩の起点にしたりしてるマルエツ江戸川橋店から歩いて3分くらいの店。
受診した結果
「こんなひどい体見た事ない」だそうで…
まぁ、昔から温泉施設などでマッサージを受けると同じことを言われていたんだけれどね。
兎にも角にも骨も筋肉もガチガチバリバリに凝り固まっているそうで、「これは痛みを伴った治療を続けないと治らないね」だそうだ。
「痛いの嫌なんですよねぇ」と愚痴を言うと、笑いながら「なら40年くらい通えば治るかな」とか言われた。
施術前に肩をぐるぐる回し肩の突っ張り具合を確認した後、ほんの少しだけ痛みの悲鳴をあげたらびっくりするくらい肩が軽くなった。
その後「し…死にます」って何回か言った記憶がある。
でも、あまりにも全身が痛くて、どこか良くなったのか楽になったのか全然わからない。「あんなに全身ダメなところだらけなのが、たった1時間で良くなってたまるか!」ってことらしい。
「時間を開けるとすぐに体が固まってしまうので、可能なら時間を空けずに予約を入れて」とのこと。
痛みが広がっているし、腰痛がなくなったわけじゃないけれど、でも体は確実に楽になった。それはその日日曜より月曜、月曜より火曜になって顕著になった。
背中を伸ばせるって言うか、今までも伸ばしていたつもりだったんだけれど、伸ばした時の筋肉の伸び方が違う?今までより筋肉がしっかり伸びている気がするんだ。
これは間違いなく施術を受けた効果があったと思うしかない。
別に疑っていたわけじゃないけれど、たまたま昨日、今日は外せない用があって施術を受けられなかった。
そして明日は妻を迎えに行くことになってしまった。
木曜こそ予約を入れて施術を受けたいものだ。
しかし、いくら「間を開けない方が良い」とは言え、じじいの財布も有限…それもかなり容量が小さいから、そんな気軽に「予約入れまーす」とか音符混じりで言えない。
その辺りは財布と相談だねぇ。
その施術を受けてから体は多少なりとも楽になった。
もう一度書くけれど、腰痛が完全になくなったわけではない。けれど、今まで背中に背負ってきた10とか20の苦痛の素の内2つか3つは確実に取れた感じがする…そんな感じがするんだ。
特養老人ホーム
風邪をひいていなければ、先週の月曜には区役所などに行って「特養老人ホーム」に対して申し込みをする予定だった。と言うか老健からそうせっつかれている。
今まで義母が頑張って義父の世話をしていた。
結果として1ヶ月程度老健に預けたら、1ヶ月帰宅してデイサービスなども入れながら義父に「極力家にいてもらう」努力をしてきた。
しかし、流石に義母も歳には勝てない。
義父が勝手にベッドに寝たり、起きたり、車椅子で移動したりするだけなら問題ないけれど、そこは要介護4のじいさんだ。何の世話もいらない筈がない。
トイレともなれば介護が必要で、その介護は義母がやるのだけれど、最近の義父の足腰の弱り方、義母の老齢化を鑑みると、もう介護を任せておくのは危険と判断せざるを得ない。
世話になっている知人宅でも話をしたのだけれど、要介護者が自力で動けるなら家にいるのは大いに結構なんだ。でも、介護が必要な時は、介護をする側の能力も加味しなければ共倒れになる危険が高いってことだ
何度も書いているけれど、じじいは磯野家で言うところのマスオさんの立ち位置。
そのマスオさんが波平さんに向かって「そろそろ老人ホーム入りなよ」とは言えないし、フネさんに向かって「もう十分頑張ったと思ったらギブアップしなよ」とも言いにくいんだよ。
これがサザエさんかカツオの立場なら遠慮なく言えるけれどな。
なので、じじいとしては最大公約数になるよう、できるだけフネさんの負担にならない中で波平さんが家にいられる時間を増やす努力をしてきた。
それもこれも全て「マスオだからさ!」決して優しいとかじゃない。
マスオさんだから仕方ない妥協の産物なんだよ。
でも、施設の人やケアマネージャーは揃って「優しいお婿さんだねぇ」と褒め称える。違うって。あんたたちもマスオさんになってみたらわかるっちゃ。これしかできないから。
もし、義父が祖父の実父だったら1年以上前に老人ホームに放り込んでる。
何が正解かわからないけれど、義父がここまで家にいることにこだわったため、義母は義母の「自由に自分を楽しむ時間」が削られたんだ。
じゃあ、さっさと老人ホームに放り込むのが正解だったか?と言うとそうでもない。そんな答えも待っている。
もし、先に放り込んでいたら間違いなく、フネさんやわかめちゃん達に「もっとお父さんと一緒にいたかった」「もっと何か努力できたんじゃない?」って後悔が残った筈。そしたらそんな努力もせずさっさと老人ホームに波平さんを放り込んだマスオさんが戦犯ですよ。
今回はもう義母も「もう無理」って言うくらいまで努力した。
もう老人ホームに預かってもらっても悔いはない。納得したと思えるくらい頑張った。だからマスオも「じゃあ老人ホーム探しますね」と安心して言えるんだよ。
翻ってもし波平さんが実父だったら…1年前に老人ホームに放り込んでいた。
後悔とかは?
そんなの自分で受け止めるさ。だって俺の親父だもの。これで終わり。
それが実父か義父かの大きな差だ。
ね、決して優しさなんかじゃない。自分の親じゃないからこそ、その決断は連れ合いや本当の親子の間で決めてくれ。その決断はこっちの仕事じゃないよってだけの話。
介護する立場でいろいろ出てくる悩みは違うと思う。
じじいは実父に関しては兄が主導でやってくれたのもあるし、晩年はアルツハイマーで
数分前のことを覚えていない困ったちゃんになって施設のお世話になってしまったけれど、最後の2年くらい前まではそれでも自分の足で歩き回って、顔を合わせれば普通に話もできて(数分後には「お前いつきた?」の無限ループになってしまうけれど)と、多少面倒ではあっても生活はできていた。話も戦時中の尋常小学校などの話は結構覚えて楽しそうに話していた。不思議だよなアルツハイマー…
兄が横にいて主導してくれたのもあるが、アルツハイマーになったため禁治産者として扱うこと、親戚のお世話になり続けるのも大変なので施設に入れることなど要所では「実子としての責任で!」と決断を下すことができた。
その経験があって、今回「この決断を下すのはマスオさんじゃなくて、フネさんとサザエさんとわかめちゃんだからね」とアドバイスもできた。でも「どこまで面倒を見るのが正解だったか」は未だ正解がわからない。
一応フネさんにもサザエさんにもわかめちゃんにも「もうやり尽くした。これ以上はフネさんが危ない」と納得してもらえたから、間違いではなかったと思いたい。
そんな決断がようやく下され、区役所へ申込書を撮りに行く予定だったのに風邪をひいて出遅れた。
東京は人が多いので、区の老人ホームは軒並み3桁の入居待ち行列だそうだ。
大部屋、個室様々あるようだけれど、波平さんも老齢で、大部屋でも個室でも文句は言わなかろう。
老健の担当者さんと相談しながらではあるけれど「手当たり次第申し込んで入居できるところに入れる」と言うスタンスで行こうかと思っている。
まぁ、今申し込みを行ったところで、その申し込みが各老人ホームの名簿に載るのが7月でそこから3桁待ち行列へのキューイングだからな。果たしてゴールはいつになるんだろうな。まだまだ先の長い話だ。
負担割合
区役所でもらった資料を元にとく養老ウジンホームのHPを眺めていた。
基本的に要介護3以上の人しか入れない施設。
料金も要介護度に応じて変わってくる。
何気なく料金表を見ると「要介護度」と言う区分けに後ろに「段階」と言う区分けが第1段階から第4段階まであり、この第1段階と第4段階では値段がほぼ倍くらい違っている。
これは一体何?
わからないなら聞いておしまい…って事で施設にかけて聞いてみたら「これは区の方で決めているので、区に聞いていただければ」との答え。
区役所に電話をしたら介護保険課給付係と言うところへ回していただき説明いただいた。
要は世帯収入や預貯金額に応じて、区がある程度費用を負担してくれるのだそうだ。
これはありがたい制度だ。
ただ、この負担軽減を受ける条件に「わかめちゃんが同一世帯だとダメ」って言うのがある。要は年金暮らしの世帯ならいいけれど、会社勤めして収入あるわかめちゃんいるなら負担してあげる必要ないじゃん?って話な。
じゃあうちは関係ないんだなと思っていたら、職員の方から「こう言う場合は世帯の独立をするんですよ」とアドバイスをいただいた。
一瞬なにか表立って言ってはいけない裏技的な何かかと思ったのだけれど、そんな裏から手を回すような話ではなく、老人ホームに親を入れようと考える世帯はこの処置をして申し込みをするのがお勧め。後ろめたい何かではなく、どうどうと大手を振ってお日様の下を歩けるやり方なんだそうだ。
波平さんとフネさん2人の世帯となれば、あとは2人の年金額と預金額によって負担割合が決められる。
これは早速「介護保険負担限度額認定申請書」を記入の上申請しなくては!
こんなことを調べたりしている内に日はくれて、整体を受ける時間すらなくなっていくのだな…納得した。
兎にも角にも、そんなことを調べていると風邪をひいているかもなどと疑っている暇もなくなり、いつの間にか風邪も治っていたようだ。目出度目出度。