皮算用で買っちゃった物…ZOOM PodTrak P4 | lummoxの長い1日

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昨日、「令和元年年末の事故の結着がようやくつきそうで、慰謝料や休業損害等の費用がようやく支払われることになった。けれど、皮算用にならないよう、実際に支払われるまでは信じずに買い物とかしないようにする。1点を除いては」と言う事を書いた。

 

1点を除いては…うん、1点だけ買っちゃったものがある。

それがZOOM PodTrak P4と言うPodcast用レコーダ。

 

 

 

今年の4月、悩んでYAMAHA AG06MK2を選択し購入した。

 

 

ミキサーとして考えるなら、AG06Mk2の方が良いだろうと思っての選択だったけれど、使っている内に「ちょっと違う」と言う感じが出てきたんだ。

 

私の使用目的は「ラジオ番組収録(自分の音声と電話でつないだ相手の声)」と「収録した番組の配信」。

 

AG06Mk2はほぼ「定番」と言って良いミキサーなだけあって、様々な楽器を繋いだりもできるし、基本を押さえた十分すぎる性能を持っている。と思う。

 

ただ、ラジオ番組(Podcast)収録にのみ特化した、私の需要には余計な機能も多いし、足りない機能もあるので、ちょっと困っていた。

 

使わない(余計な)機能は使わなければ良いだけなので、それは然程困る事ではない。問題は足りない機能の方だ。

 

何が足りないのかと言うと…

  • 電話で参加する音声の調整ができない。
  • トラックごとの調整をした結果として、2chのステレオ音声しか残せない。
この2点に尽きるんだ。
 

 

  電話の音声

 

「電話の音声」は、AUXにスマホをTRRS(4極)端子のケーブルでつなぐ事で、収録可能となる(世間一般に広く普及しているTRS(3極)端子のケーブルだと、相手の音声を拾う事はできるけれど、こちらの音声が伝わらないので注意が必要)。
 
AG06の場合、電話音声の入力はAUX(Auxiliary)に入る。名前の通り補助入力なので、音量の調整は繋いだスマホのボリュームで、専用トラックは存在せず、したがって、コンプレッサーだとかリバーブだとか専用の機能は存在しない。ただ「あ、拾えた」と言う程度のおまけだ。
 
しかし、うちの場合電話の向こうがメインパーソナリティーなので、そんないい加減な扱いだと困っちゃうんだよ。私の声をいくらきれいにしても、相手の声がきれいに拾えなければ意味がないんだ。
 

 

  トラック

 

電話の音声が調整できない。つまり、常に音声のPANはセンターに配置される。なので、ステレオ出力があっても意味がない。

ラジオ収録で、音声しか収録しないのであれば、私と相手の2chしかない訳だけれど、それでもそれぞれが独立しているならば、それぞれの音声を左右に振り分けでステレオ感を出す事もできるんだけれどね…

 

 

  その他

 

マイク特製だとか細かな調整が全てアプリ頼りと言うのも、正直面倒くさい。

 
ポン出しが欲しい…ジングルだとか効果音だとか、気軽に使えるなら楽しみも増えるんだけれどね。
 

 

  で…

 

基本的機能は抑えられているんだけれど、そんな部分を不便だなと思っていたんだ。

 

で、AG06Mk2を買う時に迷った…いや、正確に言えば最初はZOOM Podtrak P4を買うつもりだったけれど、AG06Mk2になびいてしまったんだ。

 

初めて買う物だったので、どこに重点を置けばよいのか良く分かっていなかった。

 

使ってみて、漸く何が必要で何が不要なのか分かるようになったという事だ。

 

 

  ZOOM PodTrak P4(買う前)

 

で、改めてZOOM PodTrak P4を眺めてみると…

  • 電話音声はCh3へ振り分けられる(MixMinusもある)
  • SDカードにch毎の音声が個別に保存される
  • ポン出し機能もある
 
使ってみないと分からない事、不便そうな事は
  • モニターアウトがヘッドフォン用(ステレオミニしかない
  • パソコンへの音声出力が可能か不明(できない筈はないと思うけれど)
  • SDカードの容量、どれくらい必要なのか分からない
今のAG06Mk2の不満点はカバーされているけれど、新たな不明点があって、買うべきかどうか迷ってしまう…
 
でも、あぶく銭もできる(筈だ)し、勢いで買っちゃえー!
 
とポチっちゃった次第。
 

 

  ZOOM PodTrak P4(買った後)

 

それが今日届いた。
 
早速使ってみたよ。
SDカードは256GBにしてみた。
汎用性を考えてマイクロSDにした。
 
一緒にBluetoothアダプタBTA-2も購入したので、スマホとの接続がすごく楽になったし、ケーブルが1本減った分すっきりしたよ。
 
テストをしてみた。結果として
  • スマホの音声がch3に入るので調整が楽。
  • スマホの音声にもフィルタやリミッタをかけられるのは安心。
  • ポン出し便利!
  • 操作が分かり易い。
  • 全ての設定がここで完結できるのが便利。
  • 兎に角コンパクト。AG06の半分くらいの大きさ
 
ちょっと困ったかもな点
  • 有線で試してはいないけれど、BTA-2のタイムラグが多い(1秒くらい遅延している)。有線も試してみる必要がある。
  • BTA-2をつけると、録音ボタンなどの操作が多少しにくくなる。
  • 256GBのSDカードで録音が80分ちょっと。やはり512GBを買うべきだったかもしれない。
 
思っていたのと違う(AG06と違う)…
  • AG06Mk2では録音はデスクトップパソコンのCubase AIを使っていたけれど、こちらでは内蔵SDカードで録音して、その音声を編集アプリに持って行くことになる。(私は今は無料で使えるCyberLink  Audio directorを試用している)。後々編集する事を前提とすれば、Cubase AIでも録音をするのが正解か…
 
テストはしていないけれど…モニターアウトがヘッドフォン用(ステレオミニ)しかない。でも、対応ケーブルを用意すれば、ここからスピーカーに入力できる事に気が付いた。問題ないじゃーん。
 
と言う事で、総じてAG06Mk2で不便と思った事はすべてカバーができて、コンパクトで、更に欲しかった機能もついている。
 
このP4はWAVファイルを出力する。今編集に使っているCyberLink Audio Directorの無料版だとMP3ファイルしか扱えないので、そろそろ有料版に乗り換えるか、それとも他の音声編集ソフトを使うか本気で考える時が来たかな。
 
まだ、テストしかできていないので、使用感などはまた後日…