序
隠している訳でもないけれど、公表もしていない遊びの中に「ラジオ番組に参加している」と言うものがある。
流石にこんなジジイが、1人でラジオ番組をやっていますなんて事はない。いや、同じ年代又はそれ以上の年代でしっかり活躍されている人もいらっしゃるとは思うけれど、私にはそこまでのバイタリティがない。どちらかと言えば裏方に徹するというか、表に出る事を極端に苦手とするタイプなのだ。
今のラジオ番組も、ここによく「美人のお友達」として登場するお姉さんにまずはゲームを誘われた。そして、「自分のラジオ番組の相方として登場して。一緒にやろう」と尻を叩いてくれたので、「まぁ声だけなら。でも役に立たんと思うよ」と断りを入れて初始(*3)めて見み(*3)た。
その番組ももう1年くらい続いているんだろうか。
私は基本、付き合う体なので、美人のお友達が、自分のスケジュールの中で録音をしたくなった、しなければならなくなった(一応毎日配信している番組なので)時に、こちらへ電話をかけてきて、都合が付けば相手をするし、都合がつかなければ、そのスケジュールのタイトさに応じ(23:30分に「今日の分がない」と言われたら特急対応だし)予定を調整し、録音も、番組の説明文を書くのも、アップロードも全て美人のお友達任せでやっている。うん、気楽なものだ。
いつも電話で美人なお友達と通話をして、それを向こうでスピーカに流し、2人の声をまとめて別のスマホで録音をしている。
気楽だし、お金もかからないけれど、音がものすごく悪い。
そりゃそうだ。まぁ救いは今現在、このラジオ番組で収益を出そうとは思っていないって事だ。もし思ったとしたら、先輩諸氏から「ふざけんじゃねぇ」って殴りかかられる事だろう。それ位いい加減な環境で録音しているって事だ。
なので、「もうちょっとどうにかした方が良いんじゃないかなぁ」とは思っていた。でも先立つものが無い。収益化を目指すなら先行投資もあるけれど、遊びの範疇、自己満足の範疇でやるなら、小遣いの範囲で遊ぶのは鉄則だよね。
そういう訳で、「どうにかならないか」と思う事はしても、なかなか前身はしなかった。でも、たまたま美人なお友達が、ラジオ関連のお友達と会ってネタを仕入れた。
「ちょっと面白い機器があるよ」ってLINEに入ってきた。
それが後述するZOOM PodTrak P4と言うポッドキャストレコーダだった。
そのネタを持ってきたお友達とは、以前ラジオでコラボをしたことがあるので面識があったし、その時にも音響関連の話をしていたので、「もしかして好きなんじゃないかと思って」とネタを伝えてくれたのだそう。
そんなトリガーを貰った後の事。
私のような枯れたおじいさんとは違って、美人のお友達はまだ若くてバイタリティに溢れている。やりたい事がたくさんある。だから、面倒な事で人に任せられる事は金を払ってでも頼みたい…アウトソーシングの基本だわね。
と言う事で、折角そんな話が出たのだから、これを機会に機材は美人なお友達が用意する条件で、「スケジュール管理と録音全般」と言う仕事を請け負う事にしたんだ。
多分外さないものを選ぶとしたら…
基本2人で収録する程度なので、大きな機材はいらない。
一番ベタな選択はミキサーがYAMAHA AG03MK2でマイクがAudio-technica AT-2020、ヘッドホンはSONYのMDR-CD900辺りだろうか。「つまんねぇ」と言う声が聞こえてきそうだけれど、まぁ間違いはではない選択のように思う。
AG03はギターや電子ピアノなど楽器とボーカルをミックスする目的のミキサーだ。ラジオ番組でも問題なく使えるけれど…
AT-2020は、とても評判の良いマイクで、使っていて文句は言われないだろうし、MDR-CD900もそう。「『できるだけ』安価に」と言う命題を持っている場合、この辺りがスタンダードなんじゃないかな。
ラジオ収録には…
でも、私が請け負うのはラジオ番組収録だ。
話の端緒となったZOOM PODTrakP4と言うポッドキャストレコーダ。
先のAG03MK2は「ミキサー」と呼んでいたのに、呼び方が違う。それは、AG03MK2はマイクや楽器の音を入力し、それぞれの音をイコライザで音質を変えたり、音量を調整したりしてミキシングする(混ぜ合わせて1つの音に仕上げる)だけの機能なのに対し、P4は最大マイク4本(内2本はPCとスマホからの音声にする事も可能)の音を入力し、必要があれば効果音を挿入しながら、音を調整して、録音をする…そこまですべてを1台で完結してくれる。
上位機種のPodTrak P8になれば、録音した音声を編集する機能まで有しているので、本当にパソコンなど使わず、この機種だけでラジオ番組を作る事が可能だ。
ただ、価格がP4より3万円ほど高い。
将来的にこれを使って何かをやろうと思うなら、入力チャンネルは多い方が良い…そういうアドバイスもいただいたし、私もそう思う。
でも、今のレベル(無収益の遊び段階)で、そんな贅沢をしてはダメ…
贅沢が許されるなら…
マイクだって、Audio-technica は定番中の定番かもしれないけれど、AKGとかNeumannとか使ってみたいものはたくさんある(まぁNeumannは絶対手が出ないけれど…)
ヘッドホンも、私は40年以上前からAKG派なんだ…ほんとはね。
でも、何度も書くけれど、「収益の出ていないものに、掛ける予算はない」のが常識。
だから、これらのものは趣味と割り切って買うか、収益を出してから買うかの2択。
そして、今現在、全てカナル型だけれど、イヤホンを3つ持っている私が、更に趣味でヘッドホンを買うことなどあり得ないのだ。
ヘッドホンの必要性は…
ヘッドホンがなぜ必要かと思われる方もいるだろう。
無くてもできるかもしれない。でも、折角ミキシング機能を経由して音を作るんだ。ならば、できる範囲で少しでも良い音を作ってあげたいじゃないか。
だとしたら、ヘッドホンでしっかり音を聞いて、何をどう編集するかを聞き逃さないようにするのはあり。
更にこちらの方が重要だけれど、美人のお友達の声はスマホからP4にライン又はBluetoothで接続する。モニターするもの(音を鳴らす物)が無ければ、私が美人のお友達の声を聞けなくなってしまう。
スピーカーでも良いじゃん…まぁそう思うかもね。
スピーカーでもモニタはできる。でも、きちんと音を逃さないように聞くにはヘッドホンが良いのだ。
そして、ヘッドホンでもイヤホンでも何でもいいでしょと言う訳じゃなく、カナル型イヤホンだと耳に入れて耳道を変形させる分、多少なりとも音が変わって聞こえる。なので密閉型、オープン型を問わず、一応耳を覆ってくれる形のヘッドホンが望ましい。
そして「モニタ用」と公称する、聞いて(高音・低音を増強して迫力あるように加工したりするような)楽しい音ではなく、入力された音をそのまま出力する事に特化した特性を持つヘッドホンが望ましいんだ。
他にも…
今までPickしてきたものは全てそんな用途に見合ったものだと思う。でも、それらをまとめて買うと結構な値段になっちゃう。
で、買うものはこれだけじゃないんだよ。
マイクを買ったなら、マイクが雑音を拾わないようにするためのマイクアーム(Zライトみたいなやつ)やサスペンション(マイクとホルダーの間に置いて、マイクをバネ(又はゴムひも)で四方から宙吊りにすして、振動をマイクに伝えないようにするもの)、ポップガード(息がマイクにかかるのを防止するもの)などを揃えたいし、P4で録音するためには256GB~512GBのSDカードが必要だし、スマホの音を録音するためにはBluetoothアダプタ又はTRRS(TipRingRingSleeve)対応のケーブル+Lightning変換プラグが必要だし、そちらでも結構な出費が見込まれるんだよね。
美人なお友達は「目先より、将来的な事もきちんと見て購入する物を決めて」と言う。すべてこちらに任されてる。
なので、4日くらい悩みに悩んだ。
ミキサー、ポッドキャストレコーダの他に、ZOOM LIVETRAK L8と言うちょっとポッドキャストにも配慮したミキサーもある。
イコライザで入力した音を編集する事も、交換恩効果音(*1)を挿入する機能も有しているけれど、録音機能はない。機能的にはよりミキサーとしての機能が多いもの。個人的にはこれに一番惹かれる。
何を買うのが正解か…
基本に変える帰る(*1)なら、PODTrak P4が正解。
でも、PODTrakシリーズは出力される音声は44.1kHz/16Bit1択。
つまりCD並みの音声しか作れない。
翻って、AG03やL8は96kHz/24Bitにも対応している。
それを重視するならAG03かL8…
いや、音は今はどうでもいいんだよ。
慣れてきたら合の手を入れるとか、音の挿入機能はたくさんあったら良いんじゃないか。
ならば、P8の独壇場。9個ボタンがあって、簡単な操作で4つのグループを切り替えられる。
でも、そんなにいっぱい使わないよねぇ。
ならばL8。6個登録できるぜ。
YAMAHAの信頼感は絶大だよね。
AG03又は06で間違いないんじゃない?
うんうん、プロの現場でもYAMAHAの制御卓は大活躍していたよなぁ。
でも、コンパクトにまとめるっていうコンセプトならP4が一番じゃん。AG03とかだと、録音とか編集とかにも余分な出費必要になるよ。
…延々ループして決まらない。
かと言って、では外堀から埋めて行こうと、マイクやヘッドホンを選ぼうとしても一緒。
秋葉原から近いんだから、その辺の店にでも繰り出してモニタして来いよ。そうすればすぐに決められるだろ。
デブ症の私にそれを言うんじゃねぇよ!
そんな訳でこちらもループ
もう一番簡単な解決策…
やーめた。また今度検討しようね
この言葉が何度も出かけた。
でも、必死に我慢して解決策を考えた。
そこで見つけた救世主。
ZOOM ZDM-1。
ZOOMのダイナミックマイクとXLR(マイク接続用)ケーブル、そしてマイクスタンドとヘッドホンのセットだ。これとP4やP8を買えば、すぐにでもラジオ放送が始められるセットだ。
SONYだのAKGだのと他でマイクやヘッドホンを見繕うと、それだけで2~3万円位しそうなのに、これは約12,000円。
マイクはダイナミック型なので、上に上げたコンデンサ型より劣るのかもしれないけれど、最初の一歩として買うのにはうってつけなんじゃないだろうか。
最初から恵まれた、金に飽かした装備をするよりは、最初は手軽に揃うもので初始(*1)めて、物足りなくなったところからより良いものに変えていく方が楽しくはないだろうか(建前)。
何より安く仕上がるぜ(本音)
と納得できた。
美人なお友達にその旨を連絡した。
買うと決めたのは…
将来やりたいことを考えて、私ならP8を買うと思っていたらしい。
確かにその考えが最後の最後まで付きまとっていた。
でも、最後に「初心者用セットからアップグレードしていくのも面白いじゃん」となった訳ですよ。
そう話したら納得してくれたようだ。
買うのは次の3点
ZOOM PODTrak P4(ポッドキャストレコーダ)
ZOOM ZDM-1(ポッドキャストマイクパック)
ZOOM BTA-2(Bluetoothアダプタ)
すぐに購入したいが、明後日から2日間は車の車検対応等で朝から夜中まで外出をしている。小さな箱で郵便受けに入るのであれば配達されるかもしれないが、最悪を考え配達が水曜日以降となるよう意識して購入することにしよう。
待ち遠しい限りだ。
これを書いて一夜が明けた。既に決心がぐらつき始めている。
ポチるだけなんだけれど、指が動かないよ。
多少無理してでもP8にすべきなんじゃね?
マイクはAT-2020にしておくべきじゃね?
そんなのが夢の中まで追っかけてきた。
どーしよー…
その後調べていくと
ZDM-1のセットに入っているマイクの径はφ54mm。多くのマイクホルダーは48mm程度を想定しているので、これに合うホルダーを探すのが大変そう
とか
マイクやヘッドフォン程度なら、同程度の価格対でもモノが違えば音もかなり変わるので、気軽に買い変える事もできるだろうけれど、P4を物足りないとなれば、次に買う候補はP8かL8又は他社のそれなりの製品。どれにするにしろ結構な出費になってしまう。
ミキサー部にはある程度余裕を持ったものを買っておくのが正解なんじゃないのかな。
とか、あれこれ考えが湧いて来るんだよ。
なので、偉そうな事を書いたけれど、ここを考えを吐きだしてまとめる場と割り切って、もう一度考えてみることにする。(*2)
*1:2022/04/17 16:30 誤字修正
*2:2022/04/17 16:35 文章追加
*3:2022/04/20 19:04 誤字訂正